Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(157)鈴木杏

2019-12-11 05:42:38 | コラム
87年4月27日生まれ・32歳。
東京出身。

公式プロフィール


本年最後の「にっぽん女優列伝」です、
相武紗季さんでスタートしたのが2017年の2月、2年以上が経過しているのに未だ「さ行」・・・ということは、やろうと思えば自分が50歳になるまでつづけられるなぁ!!笑

さすがにのんびりし過ぎですね、なんとか、あと2年で終了させたいと思います。

19年に最後に紹介するのは、鈴木杏(すずき・あん)さん。

街を歩いていると、おや。と思うことがあります。
全面広告(外観)が「東進ハイスクール」仕様のバス、自分の記憶がたしかならば、10代のころの学生っぽい杏さんの写真のままだったりしませんか?



いつまで使いつづけるのでしょうね。


※現時点における代表作…よくがんばりました




<経歴>

「母方の祖父が米国人」というクオーター。

堀越高等学校卒。
クラスメイトに長澤まさみが居たそうです。


9歳のころ、テレビドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ)で子役デビュー。

注目されたのは翌年のドラマ『青い鳥』(97、TBS)で、自分もこのとき杏さんを知りました。




テレビドラマを積極的に観ない自分、なぜこのドラマに興味を抱いたのかというと、脚本を担当したのが故・野沢尚だったから。

少しだけ教わったことがあるのですよ、
ドラマを観て野沢さんらしいな、と生意気ながら思いましたね、恋愛を成就させるために「逃げつづける」主人公という設定が。
(だから野沢さん自死のニュースは、堪えました…)


映画俳優デビュー作は、97年のホラーオムニバス『心霊2』。

『ヒマラヤ杉に降る雪』(99)や『ジュブナイル』(2000)、『リターナー』(2002)、『青の炎』(2003)、『MOON CHILD』(2003)、『ナイン・ソウルズ』(2003)などで子役としてのキャリアを築く。

ひとりの俳優としてきちんと評価されたのはたぶん、2004年の『花とアリス』からでしょう。

共演は蒼井優。
ウェブ配信された岩井俊二の短編が好評を受け、映画用に再編集されたものです。


『空中庭園』(2005)、『頭文字D THE MOVIE』(2005)、『吉祥天女』(2007)、『監督・ばんざい!』(2007)、『椿三十郎』(2007)。

キャリアは途絶えないものの伸び悩みを感じていたことはあきらかで、
『まほろ駅前多田便利軒』(2011)を経て『軽蔑』(2011)に主演したのは、映画俳優としてステップアップしようとしたのだと思います。

原作は中上健次、監督は廣木隆一、W主演としての相手役は高良健吾。

杏さんはポールダンサーを熱演、最初は濃いメイクに違和感がありましたが、逃避行をつづけていくうちに素顔が見えてきて、あぁなるほど、監督はこれを狙っていたのかと合点がいきました。


『ヒミズ』(2012)、『ヘルタースケルター』(2012)、『さよなら渓谷』(2013)、最新作は『明日にかける橋 1989年の想い出』(2018)。


いまこそ、石井隆や園子温の映画に出るべきだと思うのですが、いかがでしょう。。。


来年最初のにっぽん女優列伝は、鈴木杏樹さんから。

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明日のコラムは・・・

『アシモト』
コメント (3)
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