Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画スタッフ別10傑(29)栗田豊通

2021-09-05 00:10:00 | コラム
~栗田豊通のキャリア10傑~

AFI(アメリカン・フィルム・インスティチュート)シネマトグラフ学科卒、米国と日本を器用に往来する栗田カメラマン。

外国映画のエンドクレジットで日本人の名前を見つけるとうれしくなるものだけれど、このひとの場合は、数が限られているオープニングクレジットに「撮影監督」として「でかでかと」表示される。

すんごいことです。

そして。
ハリウッドは職種ごとに組合が機能している世界、こういう良い面は日本でも参考にされるといいよね。


(1)『モダーンズ』(88)

アラン・ルドルフ監督、ジョン・ローン出演の佳作。
日本でもミニシアターブームとローンの知名度により、そこそこヒットした記憶が。

しかし、いまでは忘れられ過ぎている・・・のではないかしら。

クールな栗田カメラも見もの。



(2)『お引越し』(93)

相米監督による後期傑作のひとつ。
田畑智子ちゃん、まだこんなに小さいよ!



(3)『御法度』(99)

オオシマによる異色時代劇。

陰影が美しい映像を堪能しよう。


(4)『クッキー・フォーチュン』(99)

ロバート・アルトマン円熟期の快作。

繰り返すが。
巨匠アルトマンの映画で、日本人スタッフ名が表示されることの喜びといったら!!


(5)『ガマの油』(2008)

役所広司、初監督作品。


栗田カメラマンを起用しようという考え、なんとなく分かる。
というか、世界で活躍し始めた役所さんならではの人選だったかなと。


(6)『チャイナシャドー』(90)

柳町光男が監督、ジョン・ローンと佐藤浩市が主演した日本映画。

実際は分からないが、栗田カメラマンが介する形で各国のスタッフやキャストが集結していくのではないかな。


(7)『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(2007)

三池崇史による無国籍風アクション。

三池映画としてはけっして成功作とはいえないが、無国籍風に見えるのは演出ではなく、カメラのおかげだと思う。


(8)『ため息つかせて』(95)

俳優フォレスト・ウィティカ―が監督に挑戦した感動作。


栗田カメラマンって、俳優さんに好かれているひと…なのかもしれない。


(9)『脳男』(2013)

生田斗真が主演、瀧本智行が監督。

撮影監督としてのキャリアはここで途絶えている、、、のが寂しい。

元気してますでしょうか。


(10)『インプリント ~ぼっけえ、きょうてえ~』(2005)

三池崇史が本領発揮したホラーの快作。

あまり観られていない気がするが、これはほんとうに面白いし怖い。



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明日のコラムは・・・

『金策に奔走してばかりじゃ!!』
コメント
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