~木村大作のキャリア10傑~
日本で最も知名度の高い撮影監督といえば、木村大作82歳かもしれない。
おっと訂正。
いや「それは事実」なのだけれど、そうでなくって「撮影監督」という呼び名、これを本人が嫌っていて「撮影者」を自称しているのでした。
曰く「現場に、ふたりの監督は要らない」。
なるほどね!!
(大作だけに!)大作が似合うひとで、現場が困難であればあるほど燃えるタイプ。
黒澤も認める技量の持ち主であるいっぽう、批評家の蓮實重彦は一切認めない。
まぁこのあたりは、蓮實さんらしいというかね苦笑
(1)『復活の日』(80)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/31/fe25666ce089f8470039a6a7b81a9e67.jpg)
コロナによって再注目されている映画。
深作欣二の映画としてはけっして成功作とはいえないけれど、撮影をはじめとするスタッフワークは超一流で見るべきところ多し。
(2)『八甲田山』(77)
演者はもちろん、現場に立ち会ったものすべてにとって難儀な撮影だったもよう。
繰り返すが、だからこそ燃える「撮影者」って、やっぱりどうかしている。
(もちろん褒め言葉)
(3)『日本沈没』(73)
自分にとって、ガキのころのトラウマ映画になったパニック大作。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/f7/5f82b11f43fda331850fc20d646f913b.jpg)
小松左京による大胆な物語をきっちり再現した佳作で、再評価があってもよいのでは?
(4)『華の乱』(88)
吉永小百合が与謝野晶子を、松田優作が有島武郎を演じる文芸映画で、これを深作欣二が演出していることに驚く。
一般的評価は低めだけど、この雰囲気は嫌いじゃない。
(5)『誘拐』(97)
城戸賞受賞作の映画化。
都心をひたすら走る渡哲也を捉えるカメラ―もっと、話題になってもよかったはずなのになぁ!!
(6)『鉄道員』(99)
雪が似合うのは健さんだけじゃない、この「撮影者」だってそうで。
(7)『ブルークリスマス』(78)
倉本聰による脚本を岡本喜八が映画化した、社会派SF。
倉本脚本にしては綻びが散見されるが、失望よりも、こういう真面目そうなひとのなかにもパンク精神があったのか!という新鮮な驚きと喜びがそれを上回る。
(8)『駅 STATION』(81)
高倉健と、いしだあゆみと、倉本聰と、降旗康男と、北海道と、そして木村大作と。
誰かひとりでも欠けてちゃいけないのだろうな…。
(9)『単騎、千里を走る。』(2006)
チャン・イーモウ監督作、日本パートの撮影を担当。
イーモウからのオファーというより、ひょっとしたら健さんからの「お願い」だったのかも。
(10)『劒岳 点の記』(2009)
満を持しての初監督作品。
もちろん、撮影も兼任です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/95/4d20ec261d07952ab13636e4e451d1a6.jpg)
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『速過ぎるA.I.』
日本で最も知名度の高い撮影監督といえば、木村大作82歳かもしれない。
おっと訂正。
いや「それは事実」なのだけれど、そうでなくって「撮影監督」という呼び名、これを本人が嫌っていて「撮影者」を自称しているのでした。
曰く「現場に、ふたりの監督は要らない」。
なるほどね!!
(大作だけに!)大作が似合うひとで、現場が困難であればあるほど燃えるタイプ。
黒澤も認める技量の持ち主であるいっぽう、批評家の蓮實重彦は一切認めない。
まぁこのあたりは、蓮實さんらしいというかね苦笑
(1)『復活の日』(80)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/31/fe25666ce089f8470039a6a7b81a9e67.jpg)
コロナによって再注目されている映画。
深作欣二の映画としてはけっして成功作とはいえないけれど、撮影をはじめとするスタッフワークは超一流で見るべきところ多し。
(2)『八甲田山』(77)
演者はもちろん、現場に立ち会ったものすべてにとって難儀な撮影だったもよう。
繰り返すが、だからこそ燃える「撮影者」って、やっぱりどうかしている。
(もちろん褒め言葉)
(3)『日本沈没』(73)
自分にとって、ガキのころのトラウマ映画になったパニック大作。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/f7/5f82b11f43fda331850fc20d646f913b.jpg)
小松左京による大胆な物語をきっちり再現した佳作で、再評価があってもよいのでは?
(4)『華の乱』(88)
吉永小百合が与謝野晶子を、松田優作が有島武郎を演じる文芸映画で、これを深作欣二が演出していることに驚く。
一般的評価は低めだけど、この雰囲気は嫌いじゃない。
(5)『誘拐』(97)
城戸賞受賞作の映画化。
都心をひたすら走る渡哲也を捉えるカメラ―もっと、話題になってもよかったはずなのになぁ!!
(6)『鉄道員』(99)
雪が似合うのは健さんだけじゃない、この「撮影者」だってそうで。
(7)『ブルークリスマス』(78)
倉本聰による脚本を岡本喜八が映画化した、社会派SF。
倉本脚本にしては綻びが散見されるが、失望よりも、こういう真面目そうなひとのなかにもパンク精神があったのか!という新鮮な驚きと喜びがそれを上回る。
(8)『駅 STATION』(81)
高倉健と、いしだあゆみと、倉本聰と、降旗康男と、北海道と、そして木村大作と。
誰かひとりでも欠けてちゃいけないのだろうな…。
(9)『単騎、千里を走る。』(2006)
チャン・イーモウ監督作、日本パートの撮影を担当。
イーモウからのオファーというより、ひょっとしたら健さんからの「お願い」だったのかも。
(10)『劒岳 点の記』(2009)
満を持しての初監督作品。
もちろん、撮影も兼任です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/95/4d20ec261d07952ab13636e4e451d1a6.jpg)
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明日のコラムは・・・
『速過ぎるA.I.』