~篠田昇のキャリア10傑~
篠田カメラマンの訃報にショックを受けたひとは多いでしょう。
※遺影が本人
自分もそのひとり。
52歳だったんだもの、まちがいなく、このあとに関わる映画たちで円熟期に突入したはずで。
日大芸術学部卒、相米や岩井俊二の作品で撮影を担当、彼らの映画を「特別にすること」に最も貢献したひとだったろう。
(1)『リリイ・シュシュのすべて』(2001)
岩井俊二、前期の終わりを告げる集大成的作品。
田園を、最も美しく捉えた日本映画かもしれない。
(2)『undo』(94)
緊縛をテーマとした岩井俊二の中編。
自分の趣味かもしれないが、岩井俊二って短編・中編のほうが巧い気がするんだけどね。
(3)『ラブホテル』(85)
相米慎二監督作。
アシスタントを経た篠田が、初めて撮影監督を担当した作品。
(4)『四月物語』(98)
ねっ、これもそうだし、やっぱり岩井俊二には(ほかの監督には注文しないことだけど)もっともっと短編・中編を撮ってほしいなと。
(5)『夏の庭 The Friends』(94)
相米慎二の柔らかな演出と、篠田による瑞々しい映像により、この物語がずっとつづいてほしいと思ってしまう。
(6)『ワールド・アパートメント・ホラー』(90)
大友克洋、満を持して実写映画に殴り込みをかける!
も、期待値が高過ぎて失望するファンも多かったよね。
そこを考えずに観れば、まぁつまらないというほどではなかったが…。
(7)『スワロウテイル』(94)
どれだけ多国籍感を出せるかがキモになる映画だったが、セットはもちろん、篠田映像がそこを補強してこその成功だった気がする。
(8)『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)
篠田の遺作。
物語は好きになれないが、映像は文句なしに素晴らしい。
(9)『クロエ』(2001)
90年代~2000年代前半にかけて、精力的に活動していた利重剛(いま、どうしている?)の監督作。
(10)『噛む女』(87)
キャリア初期に、神代辰巳とも組んでいた。
ふたりがもう少し長生きしていたら、あと数本はタッグ作が拝めたと思う。
あらためて合掌。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『『空白』と、『聖なる犯罪者』と。』
篠田カメラマンの訃報にショックを受けたひとは多いでしょう。
※遺影が本人
自分もそのひとり。
52歳だったんだもの、まちがいなく、このあとに関わる映画たちで円熟期に突入したはずで。
日大芸術学部卒、相米や岩井俊二の作品で撮影を担当、彼らの映画を「特別にすること」に最も貢献したひとだったろう。
(1)『リリイ・シュシュのすべて』(2001)
岩井俊二、前期の終わりを告げる集大成的作品。
田園を、最も美しく捉えた日本映画かもしれない。
(2)『undo』(94)
緊縛をテーマとした岩井俊二の中編。
自分の趣味かもしれないが、岩井俊二って短編・中編のほうが巧い気がするんだけどね。
(3)『ラブホテル』(85)
相米慎二監督作。
アシスタントを経た篠田が、初めて撮影監督を担当した作品。
(4)『四月物語』(98)
ねっ、これもそうだし、やっぱり岩井俊二には(ほかの監督には注文しないことだけど)もっともっと短編・中編を撮ってほしいなと。
(5)『夏の庭 The Friends』(94)
相米慎二の柔らかな演出と、篠田による瑞々しい映像により、この物語がずっとつづいてほしいと思ってしまう。
(6)『ワールド・アパートメント・ホラー』(90)
大友克洋、満を持して実写映画に殴り込みをかける!
も、期待値が高過ぎて失望するファンも多かったよね。
そこを考えずに観れば、まぁつまらないというほどではなかったが…。
(7)『スワロウテイル』(94)
どれだけ多国籍感を出せるかがキモになる映画だったが、セットはもちろん、篠田映像がそこを補強してこその成功だった気がする。
(8)『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)
篠田の遺作。
物語は好きになれないが、映像は文句なしに素晴らしい。
(9)『クロエ』(2001)
90年代~2000年代前半にかけて、精力的に活動していた利重剛(いま、どうしている?)の監督作。
(10)『噛む女』(87)
キャリア初期に、神代辰巳とも組んでいた。
ふたりがもう少し長生きしていたら、あと数本はタッグ作が拝めたと思う。
あらためて合掌。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『『空白』と、『聖なる犯罪者』と。』