Cape Fear、in JAPAN

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令和版・海外俳優列伝(45)エドワード・ノートン

2022-12-09 00:10:00 | コラム
69年8月18日生まれ・53歳。
アメリカ出身。

きのうのエド・ハリスとは真逆のキャリアスタートをみせたのが、本日の主役エドワード・ノートン。

頼りなげに見えるこのあんちゃんが、

ベテラン俳優リチャード・ギアを完全に喰ってしまう『真実の行方』(96)は、ノートンの俳優デビュー作。

敢えて動画は貼りません、彼の演技がどうすごいのかは実際に本編に触れたほうが分かると思うので。

その代わり、こっち貼っておきましょうかね^^



<経歴>

イェール大学卒のインテリ。
専攻は天文学、歴史、そして日本語。

祖父が日本で仕事をしていて、その関係で何ヶ月間か日本で暮らしていたそうです。
だから「そこそこ」日本語を話せるのだとか。

前述したように96年に鮮烈な映画デビューを果たし、同年にミロシュ・フォアマンの『ラリー・フリント』、ウディ・アレンの『世界中がアイ・ラヴ・ユー』にも出演。

この年の、映画界におけるキーパーソンであった気がします。

98年、『アメリカン・ヒストリーX』に主演。
肉体改造に挑戦し、現代のネオナチ青年を怪演する。


99年―デヴィッド・フィンチャー、ブラッド・ピットと組み『ファイト・クラブ』に出演。

ブラピがすべてを「持っていく」映画のはずなのに、演技力で「対等にまで戻していく」さまは、ちょっと感動しちゃったなぁ!!

そして。ここまでのキャリアで「尖がったひと」のイメージがつくも、
監督初挑戦となった『僕たちのアナ・バナナ』(2000)は、ウディ・アレン風のロマコメであったという意外性…つくづく目が離せないひとだなぁと感心もしました。


『フリーダ』(2002)、『レッド・ドラゴン』(2002)、

スパイク・リーが監督、犯罪者が収監されるまでの悔恨と恐怖に迫った異色作『25時』(2002)、


トビー・マグワイアがスパイダーマンを演じた衝撃が再び起こった『インクレディブル・ハルク』(2008)ではタイトルロールを好演(しかし最終編集権をめぐってマーベル上層部と対立)、
『ムーンライズ・キングダム』(2012)、『ボーン・レガシー』(2012)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)などで安定の演技を披露しつつ、

『マザーレス・ブルックリン』(2019)で監督2作目に挑戦。

「やってみました」という俳優さんは多いけれど、監督2作目を発表するひとって半数以下ですもん、このひとは明確なビジョンと野望を宿しているのだと思います。



俳優としての最新作は、『ナイブズ・アウト: グラスオニオン』(2022)。


まだ50代前半、
映画ファンを、もっともっと驚かせてくれそうです。

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(46)エドワード・ファーロング』
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