50年11月28日生まれ・72歳。
アメリカ出身。
圧倒的な存在感があるひとなのに意外や意外、若いころはパッとしなかった―そういうひとってけっこう多いけれど、その筆頭として挙げられるのはエド・ハリスでしょう。
複雑だったのは、エリア・カザンがオスカー名誉賞を受賞したとき(プレゼンターはスコセッシ!)、このひととニック・ノルティは「はっきり」と敬意を表さなかったこと。
赤狩り時代に同志を売った過去があるから。
これで分かるとおり、知性的でいて武骨というか、曲がったことが大嫌いというか…。
そんなひとがハメルを演じたからこそ、この映画にも「複雑性」が生まれたのだと思います。
<経歴>
夫人は上のオスカー授賞式にも同席している同業のエイミー・マディガン。
名前だけだと「誰?」というひとも居るかな、ケビン・コスナーを信じて野球場を作ることにOKを出した奥さん、
そして、『ストリート・オブ・ファイヤー』(84)の女戦士といえばピンとくるでしょう^^
カルフォルニア芸術大学卒業。
映画俳優デビュー作は、78年の『コーマ』。
マイケル・クライトンが監督した社会派、、、ではあるものの、随分とヘンテコなサスペンスだったなぁ!
『ボーダーライン』(80)、『クリープショー』(82)、『ライトスタッフ』(83)、『プレイス・イン・ザ・ハート』(84)…などなど、タイトルを挙げれば話題作ヒット作に出ているものの、エドさん本人が注目を受けることはありませんでした。
デビューして10年、やっとこさ『ジャックナイフ』(89)で「一部の」映画ファンから注目を受ける。
デ・ニーロと共演、いわゆる「ベトナム帰還兵モノ」です。
『アビス』(89)を経た
90年代、その才能が一気に花開きます。
アル・パチーノやジャック・レモンと演技対決を繰り広げる『摩天楼を夢みて』(92)、
トム・クルーズの『ザ・ファーム 法律事務所』(93)、スティーブン・キング原作の『ニードフル・シングス』(93)、メラニー・グリフィスとの恋愛がチャーミングな『ミルク・マネー』(94)、『理由』(95)、多くの演技賞に輝いた『アポロ13』(95)、『ニクソン』(95)、犯罪者側なのに観客が感情移入しまくるであろう『ザ・ロック』(96)、『目撃』(97)、
奇天烈なSF、悪役ではあるものの『ザ・ロック』と同様に最も観客にちかい立場かもしれない『トゥルーマン・ショー』(98)。
そして2000年、『ポロック 2人だけのアトリエ』で監督業にも進出する。
以降も『スターリングラード』(2000)、『ビューティフル・マインド』(2001)、『めぐりあう時間たち』(2002)、『白いカラス』(2003)、
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(2005)、
『スノーピアサー』(2013)、『マザー!』(2017)、最新作は『トップガン マーヴェリック』(2022)…と好調をキープ。
まだまだ元気そう。
とはいえ高齢ではあるので、『ポロック』の出来を思うと(早めの)監督2作目3作目も期待してしまうのだけれどな!!
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(45)エドワード・ノートン』
アメリカ出身。
圧倒的な存在感があるひとなのに意外や意外、若いころはパッとしなかった―そういうひとってけっこう多いけれど、その筆頭として挙げられるのはエド・ハリスでしょう。
複雑だったのは、エリア・カザンがオスカー名誉賞を受賞したとき(プレゼンターはスコセッシ!)、このひととニック・ノルティは「はっきり」と敬意を表さなかったこと。
赤狩り時代に同志を売った過去があるから。
これで分かるとおり、知性的でいて武骨というか、曲がったことが大嫌いというか…。
そんなひとがハメルを演じたからこそ、この映画にも「複雑性」が生まれたのだと思います。
<経歴>
夫人は上のオスカー授賞式にも同席している同業のエイミー・マディガン。
名前だけだと「誰?」というひとも居るかな、ケビン・コスナーを信じて野球場を作ることにOKを出した奥さん、
そして、『ストリート・オブ・ファイヤー』(84)の女戦士といえばピンとくるでしょう^^
カルフォルニア芸術大学卒業。
映画俳優デビュー作は、78年の『コーマ』。
マイケル・クライトンが監督した社会派、、、ではあるものの、随分とヘンテコなサスペンスだったなぁ!
『ボーダーライン』(80)、『クリープショー』(82)、『ライトスタッフ』(83)、『プレイス・イン・ザ・ハート』(84)…などなど、タイトルを挙げれば話題作ヒット作に出ているものの、エドさん本人が注目を受けることはありませんでした。
デビューして10年、やっとこさ『ジャックナイフ』(89)で「一部の」映画ファンから注目を受ける。
デ・ニーロと共演、いわゆる「ベトナム帰還兵モノ」です。
『アビス』(89)を経た
90年代、その才能が一気に花開きます。
アル・パチーノやジャック・レモンと演技対決を繰り広げる『摩天楼を夢みて』(92)、
トム・クルーズの『ザ・ファーム 法律事務所』(93)、スティーブン・キング原作の『ニードフル・シングス』(93)、メラニー・グリフィスとの恋愛がチャーミングな『ミルク・マネー』(94)、『理由』(95)、多くの演技賞に輝いた『アポロ13』(95)、『ニクソン』(95)、犯罪者側なのに観客が感情移入しまくるであろう『ザ・ロック』(96)、『目撃』(97)、
奇天烈なSF、悪役ではあるものの『ザ・ロック』と同様に最も観客にちかい立場かもしれない『トゥルーマン・ショー』(98)。
そして2000年、『ポロック 2人だけのアトリエ』で監督業にも進出する。
以降も『スターリングラード』(2000)、『ビューティフル・マインド』(2001)、『めぐりあう時間たち』(2002)、『白いカラス』(2003)、
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(2005)、
『スノーピアサー』(2013)、『マザー!』(2017)、最新作は『トップガン マーヴェリック』(2022)…と好調をキープ。
まだまだ元気そう。
とはいえ高齢ではあるので、『ポロック』の出来を思うと(早めの)監督2作目3作目も期待してしまうのだけれどな!!
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明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(45)エドワード・ノートン』