Cape Fear、in JAPAN

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令和版・海外俳優列伝(68)クリストフ・ヴァルツ

2023-04-18 00:10:00 | コラム
56年10月4日生まれ・66歳。
オーストリア出身。

QTことタランティーノの最も優れたところは、

ストーリーテリングではなく、
耳のよさ(=選曲)でもなく、

そのキャスティング・センスにあるのではないか。

英語表記は「あのワルツ=waltz」と同じになる素敵な俳優・ヴァルツは、舞台の世界ではそれなりに名の通ったひと、、、だったかもしれないが、映画の世界では無名にちかかった。

そもそも映画キャリアなんて、ないに等しかったし。
そんなヴァルツがQTに見初められ、オスカー俳優になったときすでに50歳を過ぎていた、なんとまぁ夢のある話でしょうか!




<経歴>

70年代後半より、舞台俳優として活動をスタート。

映画俳優デビュー作は、82年の『トルスタンとイゾルデ』。
こちら観ていないので、なんともいえません(^^;)

そこから「だ~~~~~いぶ」年月が流れ、
2009年、QTによる「歴史修正主義」映画『イングロリアス・バスターズ』でナチス親衛隊ハンス・ランダを怪演、


これにより、オスカー助演賞を受賞する。
(カンヌの演技賞も受賞)

ブラピのスター性、メラニー・ロランの麗しさをも凌駕するインパクトでしたもん、このひとすげぇ!QTさすがだ!!みたいな。

オスカー効果は絶大で、次々にオファーが舞い込むようになり・・・
『グリーン・ホーネット』(2011)、『おとなのけんか』(2011)、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(2011)などに出演、
いずれもさすがの演技、ただハンス・ランダが強烈に過ぎて。

と思っていた矢先に再びQTがヴァルツを起用、
『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)で賞金稼ぎを好演、2度目のオスカー助演賞を獲得する。

映画としては『イングロリアス・バスターズ』のほうが好みだけれど、ヴァルツが演じたキャラクターとしては『ジャンゴ』のほうが深くて好きかな^^

撃たれたとき、ジャンゴ同様に哀しかったし。。。


ではヴァルツは、今後もQTの映画でしか輝けないのか??

否。

『ビッグ・アイズ』(2014)を経た2015年、『007 スペクター』で悪役フランツを演じて絶賛を浴びる。

※『ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)にも出演。


近作に、『ダウンサイズ』(2017)や『アリータ:バトル・エンジェル』(2018)など。


若手ではないのでガツガツした感じはしませんが、3~4年にいちどのペースで代表作が生まれている気がします。

演技力は周りが引くくらいですから、要はホンの問題。
がんばれ監督さん、すんごい才能を持て余していてはいけないよ!!

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(69)クリストファー・ウォーケン』
コメント
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