Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(69)クリストファー・ウォーケン

2023-04-19 00:10:00 | コラム
43年3月31日生まれ・80歳。
アメリカ出身。

猫大好き、踊るのも得意なウォーケンは、ウィキペディアでは「舞台のミュージカル俳優出身であるため、多くの出演作品の中で多かれ少なかれ踊っている」と記されています。

たしかにそうなんだけど、「多かれ少なかれ」って!笑笑



ジョークの通じるひとなんだ、、、というイメージもキャリア中盤からでしょう。
それまでは演じるキャラクターが低体温過ぎて、ちょっと怖い感じあったもんね。


<経歴>

映画俳優デビュー作は、71年の『ショーン・コネリー/盗聴作戦』。
窃盗団の一員ザ・キッド役でした。

『グリニッチ・ビレッジの青春』(76)、『アニー・ホール』(77)を経た78年、マイケル・チミノがベトナム戦争を描く『ディア・ハンター』で精神をやられるニックを熱演、オスカー助演賞に輝く。

つらいけど、観るべき映画のひとつ。



再びチミノと組んだ『天国の門』(80)は「スタジオつぶした失敗作」とされているけれど、映画としては「かなり」良質。

『戦争の犬たち』(80)、
スティーブン・キング原作、予知能力を持つ男の悲哀が胸に迫る『デッドゾーン』(83)、


『007 美しき獲物たち』(85)における悪役、


『ミラグロ/奇跡の地』(88)、『ホームボーイ』(88)、『キング・オブ・ニューヨーク』(90)、『バットマン リターンズ』(92)…うん「ジョーク通じなさそう」イメージは、ここまでのキャリアによるものでしょう。

それが変わったのが、『トゥルー・ロマンス』(93)や『パルプ・フィクション』(94)のキャラクター。
ほんとうに、こころの底から楽しんで演じているように見えたから。



よく分からないけれど面白いインディーズ『サーチ&デストロイ』(95)でも踊っていたし笑、



『デンバーに死す時』(95)や『バスキア』(96)、『ラストマン・スタンディング』(96)、『スリーピー・ホロウ』(99)、
『マリー・アントワネットの首飾り』(2001)、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)などなど、とくに90年代後半~2000年代前半は人気監督からのラブコールが絶えませんでした。


それ以降の作品に・・・
実在した女賞金稼ぎを描くトニー・スコットの『ドミノ』(2005)、
俊英マーティン・マクドナーが注目されるきっかけとなった『セブン・サイコパス』(2012)、
イーストウッド御大の『ジャージー・ボーイズ』(2014)など、
さすがに高齢なので多作ではないものの、観て損はない佳作ばかりでウォーケンのホンを選ぶ目は確かなのだなぁと。

最新作は、2020年の『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』。
デ・ニーロと共演、ふたりとも元気でうれしいです^^

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(70)クリストファー・プラマー』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする