Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

サラなのか、クラリスなのか・・・

2023-09-28 00:10:00 | コラム
某日―。
映画好きの友人とサシで呑み。

ネットでのやりとりも「ほぼ」していなかった状態での「7年ぶりの」再会なので、観てきた映画の感想をいいあうだけで4時間くらいが経過する(^^;)

自然と、2010年代~2020年代はじめの映画史総括が出来たかな。

彼は庵野フリーク、しかしエヴァを除いた「シン」シリーズに強い不満を抱いていた。

曰く「シンって再構築じゃないの? いつまで昭和の世界やっているの?」

たとえば『シン・仮面ライダー』(2023)の緑川ルリ子(浜辺美波)のキャラクター設定はどうだろう。

綾波臭が漂っているのは同じ作家だから仕方ないとはいえ、
泣くときに男の胸を借りたり、着替える際の描写とか、実際そんな子は居るのか?という。

オタク、、、訂正「古い」オタクが喜ぶ女性像。いまは令和だぞって。

それは『シン・ウルトラマン』(2022)の、長澤まさみ(=尻を叩いて気合いを入れる)にもいえること。


フツーに描けないのか―そう思うらしい。

なるほど、すごく分かる。


そこで、理想の、自立した、ヒロイン像とは?みたいな話になる。

『エイリアン』シリーズ(79~)のリプリーや、『ターミネーター』シリーズ(84~)のサラだと、ちょっと強過ぎるかもしれない。



彼が挙げたのは、クラリス・スターリング。



あぁ、分かる分かる。

強いけど、弱さもある。
いろいろと成長段階にあって。
男からの好奇な視線や、それに不快感を覚えながらも「いつものこと…」と、少し諦めているようなところが見える。

91年の映画なのに、アンノさんの視点より現代的じゃね??

自分が挙げたのは、「真の平等主義」という意味で・・・

①成龍映画に出ていたころのマギー・チャン、


成龍と同様に、身体・精神とも傷つくからね。

そして、

②塚本晋也の映画におけるヒロイン、とくに『TOKYO FIST』(95)の藤井かほりと『六月の蛇』(2002)の黒沢あすか。



ジェンダーの壁を意識しつつ、そこに抗ったり、折り合いをつける姿勢が少しくらいはないと!!

そんな話を展開していたら、いつの間にか終電を逃してしまった、、、というオチなのであります(^^;)(^^;)(^^;)

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明日のコラムは・・・

『日本女優別10傑(80)樋口可南子』
コメント (2)
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