Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(476)

2023-09-27 00:10:00 | コラム
おきな「わ」→「わ」ーぐなー

映画とクラシックの幸福な結婚―というものがあり得るということを力強く証明した作品は、やはりウォルト・ディズニーによる『ファンタジア』(40)でしょう。

その28年後に発表された『2001年宇宙の旅』(68)における、シュトラウスの『美しき青きドナウ』あたりは「まちがいなく」その影響下にあるのでは?

と思っているのだけれど、どうですかね^^


以下、自分の好きな「映画×クラシック」3選。

①ヴィヴァルディ『マンドリン協奏曲 ハ長調 RV.425 第1楽章』…『クレイマー、クレイマー』(79)



②バッハルベル『カノン』…『カノン』(98)

③バツハ『管弦楽組曲第3番より 「G線上のアリア」』…『セブン』(95)


このお題でアンケートを取った際に、必ず上位に食い込むであろうと思われるのがワーグナーの『ワルキューレの騎行』を使用した『地獄の黙示録』(79)でしょう。



ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー、19世紀の音楽界を代表するドイツの「大」作曲家。
亡命やら、
バイエルン国王(=狂王!)ルートヴィヒ2世との関係性など、
このあたりの知識がないと難しいところはありますが、濃ゆい、じつに濃ゆい69年の人生でした。

その生涯は置きっぱなしにしておいて(!!)、
『ワルキューレの騎行』がインパクト強過ぎて、それ以外はどんな?と思っているひとも多いのでは?

でもほかのクラシック作曲家と同様に、我々は知らぬ間にワーグナーの作品に「けっこう」触れていて。

その最たるものが、『ローエングリン』つまり「結婚行進曲」です。

そう、アレのことねアレ。

『昼下がりの情事』(57)で使用された『トリスタンとイゾルデ』、『独裁者』(40)のラストで使用された『ローエングリン』も有名かな、

個人的には『タンホイザー』を取り上げた『ミーティング・ヴィーナス』(91)が好きです。
この楽曲は、そういえば唐沢版『白い巨塔』(2003、フジテレビ)でも使用されていましたね。



ワーグナーという「ヒト」について興味を抱いた向きには、ヴィスコンティによる怪作『ルートヴィヒ』(72)をおすすめしましょう。
やや極端なキャラクターとして描かれていますが、まぁ、史実には忠実であるようです。


次回のしりとりは・・・
わーぐ「なー」→「なー」とぅ。

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明日のコラムは・・・

『サラなのか、クラリスなのか・・・』
コメント
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