Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

日本女優別10傑(76)原節子

2023-09-05 00:10:00 | コラム
~原節子のキャリア10傑~

小津の死後に事実上の引退、公の場に姿を現さなくなった原さんは、2015年に永眠。
95歳まで生きたが、そんな背景ゆえ60年代真ん中以降の彼女を知るひとは少ない。
74年に生まれ80年あたりに映画ファンになった自分なんて、映画のなかの原さんしか知らない。

意外と大柄で、ビールが大好きだったというのは、とっても意外。
なにしろ小津映画の印象が、とってもとっても強かったので。


(1)『晩春』(49)

小津映画でいえば3位につけた『東京物語』、
しかし原さんの魅力でいえばこの作品―結婚をめぐる父と娘の物語、そのはじまり―かなぁ。



(2)『白痴』(51)

ドストエフスキーの名著を、昭和20年代の札幌に置き換えて映像化した黒澤の力作。

原さんに触れた最初が小津作品だったものだから、あまりのイメージのちがいに驚いたし新鮮だった。


(3)『東京物語』(53)

『晩春』も紀子役だったが、この映画でも紀子。



(4)『青い山脈』(49)

活き活きとした青春映画。
いまのアンチャンネーチャンが観ても「これのどこが、そんな…」と思うかな、歴史的資料として観るべきかも。。。



(5)『めし』(51)

林芙美子モノ??を得意とするナルセの代表作(の、ひとつ)。

作者は連載途中に急死、よって結末などは映画のオリジナル。


(6)『わが青春に悔なし』(46)

ゾルゲ事件をヒントにした黒澤の野心作。
それにしても黒澤は、いつも原さんにしんどい役を与えるなぁ!!



(7)『小早川家の秋』(61)

小津とのタッグ、最後の作品。


(8)『安城家の舞踏会』(47)

名門華族の没落を見つめた名作。
原さんはリアリストなヒロインを好演。


(9)『山の音』(54)

川端康成の最高傑作(と、自分は思ってる)を才人ナルセが映画化。

水木洋子女史の脚本も完璧でした。



(10)『麦秋』(51)

再び娘の結婚問題と父親のドラマだが、『晩春』よりも人間関係に豊かさがあって観易いのはこっちかも。


…………………………………………

明日のコラムは・・・

『15時間あっても、、、』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする