Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(473)

2023-09-15 01:50:24 | コラム
まぐのり「あ」→「あ」くえりあす

スポーツ飲料でいちばん好きなのは、やっぱり?ポカリスエット。
2番目にアクエリアスかな。

ただAquariusって「水瓶座」のことなので、心情的には?アクエリアスに軍配が上がる。



87年―自分が映画好きを自覚し始めたころ、1本のスラッシャー映画がイタリアからやってきた。

奇妙なポスターに魅かれすぐにでも観たかったが群馬ではやってくれない、たしかビデオリリースを心待ちにしていたんだっけか。


イタリアンホラーの巨匠、ダリオ・アルジェントの弟子にあたるミケーレ・ソアヴィの監督デビュー作。

・・・いやまず、スレッシャーとはなんぞや?という話からか。


「slasher film」の定義は・・・
「あるもの=シリアルキラーなど」が複数の人物を、刃物などで殺害するホラー映画の「サブ」ジャンル。

ジェイソン・シリーズや『悪魔のいけにえ』(74)、


『キャンディマン』(92)、


『スクリーム』(96)などがそれにあたる。


異形の存在「ふくろう」がとにかくおっかない『アクエリアス』は、
ミュージカルのリハーサルのため劇場に缶詰め状態となった舞台俳優とスタッフらが、脱走した殺人鬼によって惨殺されていく、、、という物語。

師匠ダリオが脚本を手がけた『デモンズ』(85)の中盤以降は「映画館」が舞台になるが、それと同様に、劇中のほとんどが舞台(閉鎖空間)という設定。
そしてこの時代の「ジャンル映画」のほとんどがそうであるように、「だいたい90分前後」に仕上げられており、

事件が起こってそれが解決したら、余韻もクソもなくエンドロールが流れるという(^^;)

悪口じゃないよ、その潔さは時代性であるし、ゆえに同時上映が可能になったともいえる。
現代のジャンル映画は、よい意味でもわるい意味でも余韻を大切にするから120分超えも当たり前。

だから80年代の映画をリメイクしても空気感がぜんぜんちがうし、同時上映も現実的ではない、、、っていうね。


この時代だからこそ実現し得た、容赦のないスラッシャー。
そればかりを好むのは偏り過ぎかもしれない…が、21世紀の新作映画ではなかなかお目にかかれない独特なセンス、たまにはどうですか?^^





あくえりあ「す」→「す」こるぴお。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(474)』
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