Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(93)ジーン・ハックマン(後)

2023-09-08 00:10:00 | コラム
ハックマン爺、第二夜です^^

きのう言及をし忘れましたが・・・
トップ画像にあるように、二番目の奥さんは日系のひとだったりします。


さて、70年代後半からのキャリアを。

初々しいメラニー・グリフィスの姿―デビュー作!―も拝めるサスペンス『ナイトムーブス』(75)、
オールスターの戦争映画『遠すぎた橋』(77)。

78年―『スーパーマン』のレックス・ルーサーを好演し、ある意味でクリストファー・リーヴより目立つ。


この役は好評を受け、『スーパーマンII 冒険篇』(81)『スーパーマン4 最強の敵』(87)にも登場。

ウォーレン・ベイティが監督した大作『レッズ』(81)、
黒澤映画の亜流「の、ひとつ」としか目されていないが、いや、そのなかではまあまあの出来なんじゃないかと評価出来る『地獄の7人』(83)、
学校の特別授業で観た『ウィンター・ローズ』(84)、
バスケを主題とした「よくある」スポ根モノだが、バーバラ・ハーシーやデニス・ホッパーなどキャスティングが渋い『勝利への旅立ち』(86)、
ケビン・コスナー主演の傑作サスペンス『追いつめられて』(87)、ウディ・アレンの『私の中のもうひとりの私』(88)。

黒人差別の問題をきっちり娯楽作に仕上げた『ミシシッピー・バーニング』(88)、



『ザ・パッケージ/暴かれた陰謀』(89)、『カナディアン・エクスプレス』(90)。

90年―心臓発作により一時休業、引退も頭をよぎる。

けれども復帰作となった『許されざる者』(92)の嫌味な保安官役が絶賛され、オスカー助演賞受賞。



その後も・・・
『ザ・ファーム 法律事務所』(92)でトム・クルーズと、『ワイアット・アープ』(94)でケビン・コスナーと、
『クイック&デッド』(95)でシャロン・ストーンやレオくんと共演、


『クリムゾン・タイド』(95)でも安定の「頑固爺」演技でデンゼル・ワシントンと対決、


『ゲット・ショーティ』(95)や『目撃』(97)、『エネミー・オブ・アメリカ』(98)などは、「ハックマンが出たことにより☆がひとつ増えたのかも」といっていいのかもしれません。

2001年の『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』を観ると「まだまだいけるでしょ」と思えますが、


『ムースポート』(2004)完成後のインタビューで俳優業の引退を公言。


寂しいですが、ここは「おつかれさまでした」と敬礼すべきでしょう。

たくさんの傑作映画への出演、ありがとうございました!!

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(94)ジェームズ・ウッズ』
コメント (2)
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