某日―。
いわゆるワインスタイン事件を扱い、日本でも今年初めに公開された『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』と、
物語はべつとはいえ「ワインスタイン問題が明らかになったからこそ創られた」映画であり、やはり今年公開された『ウーマン・トーキング 私たちの選択』の配信などが早くも始まり、劇場鑑賞はしたものの、ちょっと確認したいことがあって再見してみた。
『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』…巨悪を撃つ大仕事をしているひとだって、日常生活はある―みたいな描写が素晴らしい
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』…監督したサラ・ポーリーは元々は俳優で、そのころワインスタイン事件のような被害に遭っている。つまり加害者は、ひとりではないってことなのよね。
多くの映画ファンが抱いていること―それは、たとえば大好きなQTタランティーノ過去作や、自分であればスコセッシの『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)を再見するとき、冒頭にミラマックスのマークが出てくるときの「苦々しさ!」である。
映画を純粋に楽しみたいだけなのに、
あぁこの作品のトップって、権力を利用して若き女優たちを強姦していた犯罪者だったのだよなぁ、、、と。
…嘆息。
たぶんね、同じ思いを有しているのが、ジャニーズのファンなんだと思う。
たのきん世代の自分はマッチ派で、ヨッチャンもまあまあ好きだった。
モックンの俳優としての成長に驚いたし、最近でいうと岡田准一くん。彼なんかね、先日「柔術」の国際大会に出場して善戦したんですよ。
※玉木宏さんもね
つまり熱心ではないものの、ジャニーズそこそこ好きだよと。
事務所は分からんけど、それぞれのタレントさんたちのことがね。
(分からんとは書いたものの)こういうキラキラした存在を常に輩出しつづける事務所は、たぶんすごいところなんだろうなと。
そんな意識が揺らいだのは、あの謝罪会見が最初だったかなぁ。
異様だったよ、なにもかもが。
キムタクちゃんの意識だけが、べつの方向に向いているのも不気味だったし。
あれが7年くらい前のことだったか、それ以前から告発しているひとだって居たけれど、
個人的には「このとき、はじめて」あれちょっと、この事務所はヘンなのかな?と。
それでも帝国はナニゴトもなかったように営業展開をつづけた。
テレビもそれに倣った。
で、今年の大激震。
きっかけは外国のメディア―というのが日本人として悔しいが、よい流れだとは思うんだ。
映画『JFK』(91)のなかでドナルド・サザーランドはケビン・コスナーにこういって煽った。
「JFK暗殺で、君の存在だけが脅威だ。ふつうなら、とっくに殺されている。連中は殺す代わりに、君の信頼度を打ち砕こうとしている。国民の疑念に火をつけろ。告発しろ」
ファンはみんな、つらいよね。
ほとんどの所属タレントだって、そうなんだと思う。
新社長のヒガシくんは社名を残すことを選んだが、いずれは変更することになるでしょう。
若手の多くは退所していく可能性だってあるわけだし。
社名が変わろうが、元ジャニタレというだけで「この一件」を想起してしまうよね、このあたりなんかミラマックスの苦々しさと似ている。
そうなのだが。
つらいのだが。
苦々しいのだが。
それすらも忘れてしまうと、きっとヒトってバカなイキモノだから第二のワインスタインが、第二のジャニーが出現するってことになると思う。
この、苦々しさを引き受けることは、ファンの責務なのかもしれない。。。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(473)』
いわゆるワインスタイン事件を扱い、日本でも今年初めに公開された『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』と、
物語はべつとはいえ「ワインスタイン問題が明らかになったからこそ創られた」映画であり、やはり今年公開された『ウーマン・トーキング 私たちの選択』の配信などが早くも始まり、劇場鑑賞はしたものの、ちょっと確認したいことがあって再見してみた。
『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』…巨悪を撃つ大仕事をしているひとだって、日常生活はある―みたいな描写が素晴らしい
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』…監督したサラ・ポーリーは元々は俳優で、そのころワインスタイン事件のような被害に遭っている。つまり加害者は、ひとりではないってことなのよね。
多くの映画ファンが抱いていること―それは、たとえば大好きなQTタランティーノ過去作や、自分であればスコセッシの『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)を再見するとき、冒頭にミラマックスのマークが出てくるときの「苦々しさ!」である。
映画を純粋に楽しみたいだけなのに、
あぁこの作品のトップって、権力を利用して若き女優たちを強姦していた犯罪者だったのだよなぁ、、、と。
…嘆息。
たぶんね、同じ思いを有しているのが、ジャニーズのファンなんだと思う。
たのきん世代の自分はマッチ派で、ヨッチャンもまあまあ好きだった。
モックンの俳優としての成長に驚いたし、最近でいうと岡田准一くん。彼なんかね、先日「柔術」の国際大会に出場して善戦したんですよ。
※玉木宏さんもね
つまり熱心ではないものの、ジャニーズそこそこ好きだよと。
事務所は分からんけど、それぞれのタレントさんたちのことがね。
(分からんとは書いたものの)こういうキラキラした存在を常に輩出しつづける事務所は、たぶんすごいところなんだろうなと。
そんな意識が揺らいだのは、あの謝罪会見が最初だったかなぁ。
異様だったよ、なにもかもが。
キムタクちゃんの意識だけが、べつの方向に向いているのも不気味だったし。
あれが7年くらい前のことだったか、それ以前から告発しているひとだって居たけれど、
個人的には「このとき、はじめて」あれちょっと、この事務所はヘンなのかな?と。
それでも帝国はナニゴトもなかったように営業展開をつづけた。
テレビもそれに倣った。
で、今年の大激震。
きっかけは外国のメディア―というのが日本人として悔しいが、よい流れだとは思うんだ。
映画『JFK』(91)のなかでドナルド・サザーランドはケビン・コスナーにこういって煽った。
「JFK暗殺で、君の存在だけが脅威だ。ふつうなら、とっくに殺されている。連中は殺す代わりに、君の信頼度を打ち砕こうとしている。国民の疑念に火をつけろ。告発しろ」
ファンはみんな、つらいよね。
ほとんどの所属タレントだって、そうなんだと思う。
新社長のヒガシくんは社名を残すことを選んだが、いずれは変更することになるでしょう。
若手の多くは退所していく可能性だってあるわけだし。
社名が変わろうが、元ジャニタレというだけで「この一件」を想起してしまうよね、このあたりなんかミラマックスの苦々しさと似ている。
そうなのだが。
つらいのだが。
苦々しいのだが。
それすらも忘れてしまうと、きっとヒトってバカなイキモノだから第二のワインスタインが、第二のジャニーが出現するってことになると思う。
この、苦々しさを引き受けることは、ファンの責務なのかもしれない。。。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(473)』