Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(212)

2017-02-18 07:47:18 | コラム
「初めて熱中出来た学校の委員」の、つづき。

それは中学3年時の「新聞委員」だった。

そんなわけで。
きょうは、画像フェスでいってみたい。

当時を回想して、いまそれを再現してみてもいいけど、実際のものを見てもらったほうがいいでしょう。

トップ画像にあるように・・・

クラスの新聞のはずなのに、映画の記事がデカデカと載っている―まだ小僧とは自称していないが、映画「少年」ではあったわけだから、まぁこうなるのもしょうがない。

こうなった理由の8割は自分にあるけれど、自分ら新聞委員にワープロを貸してくれた丹羽先生にも「責任?」があるね。
完全なる放任主義であったし、映画が好きな担任であったから。


※文章構成には自信あったが、紙面構成はメチャクチャ。それにワープロの知識も「打つ」「印刷する」しかないので、解説の部分は手書きでやっちゃっているよクソヤロウ!






ただ、映画のことばかりを記していたわけじゃない。
委員は自分だけではないので、映画以外の記事はほかのメンバーが手がけていたと。


※当時コンピューターウィルスのことを取り上げていたなんて、早くね?



※ソウル五輪について




これらは、3年卒業時に配布された文集に縮小版として掲載されていて、今回それを撮影しアップしてみた。

自作を改めて読んでみたが、文章スタイルはともかく、やっていることは本ブログと大差ないよなぁ、、、と。


結論。
自分は、新聞記者には向いていない。

新聞連載は憧れだし、「あり。」だとは思うが、三面記事だってスポーツ紙のエロ記事だって、自分にはお呼びがかからない。

ゲロのような内容のことを、我流に攻め込んでいけるブログや、一般的な書店には売られることのない発禁系? エロ本のDVDレビューがお似合いってことだ。


おわり。

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明日のコラムは・・・

『ネギやダイコンよりTP』
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初体験 リッジモント・ハイ(211)

2017-02-17 00:10:00 | コラム
自分の性格を、自分なりに解説。

(1)神経質

病的というほどではないので、社会的には許される範囲内かと。

たとえば。
部屋はいつもキレイ、ゆえに「じゃあ、遊びに来られるのとかイヤじゃない?」といわれるが、いやいやそうではなく。
掃除が好きだから、汚してもらって構わないのだ。

(2)基本は温和

にこにこ(ヘラヘラ?)している顔のとおり。
だから、接客業に向いている。

ただそれは、あくまでも見た目の話であり、こころのなかはどうだか分からない…とは、よくいわれる。

実際そうだよ、こころのなかは産業廃棄物系? です。

(3)変人扱いされるとうれしい

褒め言葉は、キチガイとかヘンタイ。

だから、「意外とふつう」と評されると、立ち直れないくらいにショックを受ける。

(4)自意識過剰

そうでなければ、こんな露悪的なブログは展開していない。

(5)協調性がない

完全に、ない。
そういう意識さえ、持ったことがない。


だからスポーツでも団体競技は観る専門。
格闘技やチャリンコを選んだ自分のことを、自分が分かっているなぁ! と褒めたいくらい。

現在の仕事も天職みたいなものだろう、ゴール目指して皆で力をあわせる、、、となったら途方に暮れてしまうよ。

『七人の侍』(54)より『用心棒』(61)が好きなのは、そこからきているのかもしれない。

侍たちのチームワークに憧れることはあるが、ひとりで好きなようにやって、ガハハと笑う三十郎のほうにシンパシーを感じるというね。





そのことを踏まえて、「初体験シリーズ」いってみよう。

今回のテーマは、「初めて熱中出来た学校の委員」。

学級委員、保健委員、風紀委員、清掃委員とか、あるでしょう。そういうやつ。


アテにならぬ記憶力に頼ってみると・・・

小学校のころは、黒板消しで遊びたいから黒板係、検尿を集め「きゃーきゃー」騒ぎたいから保健係、掃除が好きだから清掃係、とかを担当していた「気がする」。

「気がする」っていうのは、その程度のことで、つまり真面目にやっていなかったことの証明になると思う。

けれども。
たったいちどだけ、本当にやりたい! と思い、放課後の数時間をそれに費やしたものがあった。

中学3年時に担当した、新聞委員である。

このころから、書くことが好きだったんだねぇ。。。


ところで30歳のころ、2年ほど毎日新聞の傘下で働いていたことがある。

記事をデータベース化する仕事だったが、そのときに思い知らされたこと。

社説ならともかく、記事というものは事実を積み重ねて構成するものであり、そこに主観は入り込まない・入り込めない、、、ということ。

当たり前なのだが、自分のような自己顕示欲の強い男にとっては、そーとーストレスが溜まる作業だなと。


中学生のころの自分には、もちろんそんな認識などなく、だから、ひじょうに偏りのある学級新聞が展開されていったのだった・・・。


つづく。





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『初体験 リッジモント・ハイ(212)』
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描く映画

2017-02-16 00:10:00 | コラム
映画を「観る」以外の視点から捉え直す企画の第3弾は、「描く」。

となると、どうしたって画家や漫画家がメインになってしまうけど。


そういう子は多いだろうが、ガキのころ、「色さえつけなければ絵が上手」と評された。

鉛筆だけなら写実も抽象も、まあまあなレベルで仕上げられると。
(ほんとうか? 抽象も!?)

ただ絵画の醍醐味の7割くらいは、たぶん色彩の構築にあるわけだから。

結論をいえば、絵描きには向いていないということなのだろう。


以下、映画に登場する絵画や絵描きさんたち。


(1)『美しき諍い女』(91)

1位は、やっぱりこれ。

絵描きとモデルの心理的攻防を描き、見応え充分。

(2)『殺しのドレス』(80)

美術館を捉える、流麗なカメラワーク。




物語の発端となる場面だが、もう完全にクライマックス。

(3)『夢』(90)

スコセッシがゴッホを演じる。



「時間がない」と呟きながら、ひたすら絵を描いている。

(4)『アイアムアヒーロー』(2016)

漫画家アシスタントが主人公のゾンビ映画。

上映時間の都合上、仕事のシーンは少ないが、興味あるひとはコミック版でどうぞ。

アシスタントの日常が、ひじょうに細かく描写されていて勉強になります。

(5)『エイジ・オブ・イノセンス』(93)

びっくりするくらい、横幅の長~~~~~~~~~~~~~~~~~い絵画が出てくる。

(6)『巴里のアメリカ人』(51)

ロートレックの絵画の世界が、そのまんま映像化され動き出す。



これぞ映画のマジック。

(7)『ニューヨーク・ストーリー』(89)

ニューヨーク派の三巨匠によるオムニバス。

そのスコセッシ篇、『ライフ・レッスン』の主人公は抽象画家なのだった。

(8)『ユージュアル・サスペクツ』(95)

ファックスで送られてくる、カイザー・ソゼ「らしき人物」の似顔絵。



(9)『タイタニック』(97)

ジャックは売れない、でも実力のある画家だった。

ローズのハダカをアアダコウダいうひとも居たが、あれはあれで、えがった。

(10)『独裁者』(40)

アーティストを呼びつけ、銅像と肖像画を制作させるが、本人がモデルをやっていられる時間は、10秒もない。

だから制作が、いっこうに進まない笑

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『初体験 リッジモント・ハイ(211)』
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聴く映画

2017-02-15 00:10:00 | コラム
きょうは、映画のサウンドトラック「個人的10傑」の巻。

サウンドトラックは映画上映における音楽部分の「すべて」を指すので、テーマ曲や主題歌のベストテンというわけではない、、、ことを注意していただきたい。

つまり映画における、音楽「構成」の優れたものを称える企画。

とはいっても、やっぱり好みが最優先されるわけで。。。

80~90年代が多いのは、そういうことなのでしょう。


(1)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)

作曲はエンニオ・モリコーネ、この映画で流れる音楽のすべてが美しく、当然のことだが、そのすべてが「正解!」なんだ。

(2)『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(80)

作曲はジョン・ウィリアムズ、エピソード4以上に暗黒面が目立っており、サウンドトラックとしてシリーズ中、最も実験色が濃くて好き。




(3)『ダイ・ハード』(88)

効果音も含めて、全体の構成が「第九」になっていることに注目。

鈴の音!!

(4)『トレインスポッティング』(96)

オープニングにイギー・ポップ、エンディングにアンダーワールド。

単に、人気のロックを並べただけじゃない。

(5)『鉄男』(89)

日本代表は、敢えて風変わりなこれを。




作曲は石川忠、これぞサイバーパンク。

(6)『ロッキー4』(85)

当時の中高生がヘビロテしてしまうほど、ノリのいいロックと燃えるインストゥルメンタルが交互に配置されていて見事。

べつにスライが構成したわけじゃないのだろうが、やるなぁ! と感心した記憶あり。

(7)『ツインピークス』(90~)

テレビドラマだが、自分に、多大なる影響を与えているので例外として。



作曲は、アンジェロ・バタラメンティ。

(8)『アマデウス』(84)

各シーンにモーツァルトをかぶせるのではなく、モーツァルトの音楽「ありき」で各シーンを練っていったという。

どこまでほんとうかは分からないが、完璧な創りなので、そんなプロダクションノートがあっても許せる。




(9)『カジノ』(95)

ロック好きのスコセッシの面目躍如。

しかし大事なシーンで、マタイ受難曲や『軽蔑』のテーマを選曲する大胆さ!

(10)『パルプ・フィクション』(94)

サントラがセールスランキングに絡むのは、ディズニー映画とQTの映画くらいなものだろう。

しかし、よく喋る男だ笑




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明日のコラムは・・・

『描く映画』
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読む映画

2017-02-14 07:57:47 | コラム
本棚を整理した。

神経質なA型らしく、ジャンル別、あいうえお順に並んではいるが、最近は電子書籍で済ますことも多くなり「新入り」は増えず、また、「それほど大事とは思えないもの」は売ったりしてしまったので、3段目の左は文庫の小説/右はいきなりエロ本、、、みたいな無秩序性が際立つようになってしまった。

まぁいいか、そのほうがゲロのような生きかたをしてきた自分らしいし。

ただいえるのは、整理を繰り返しながら生き残っている本は、自分にとって「そーとー」大切なものであるということ。
だから本棚には、自分の半生やキャラクター性が分かり易い形で表現されているのだと思われる。


きょうから3日間は、「観る」以外の観点から映画を捉える企画を展開。

1日目は「読む映画」、つまり映画について書かれた本の個人的10傑をやってみよう。


かなーり偏りがあるとは思うが、映画を学ぶ学生であれば無視していいタイトルは1冊もないので、そこんとこよろしく!!


(1)『私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか―ロジャー・コーマン自伝』(ロジャー・コーマン著/早川書房)

スコセッシやコッポラを育てた名プロデューサーが綴る、抱腹絶倒の映画制作裏話。

書いてあることのほとんどが、信じられない。

(2)『スコセッシはこうして映画をつくってきた』(メアリー・パトリック・ケリー著、斎藤敦子・訳/文藝春秋)

コーマン門下生スコセッシの、巨匠と呼ばれるまでの歩み。

(3)『にっぽん脚本家クロニクル』(桂千穂・著/ワールドマガジン社)



脚本家62人のシナリオ術に迫る、たいへんな労作。

インタビュアーの千穂さんは、自作脚本よりもいい仕事をしてくれている。
(エラソーで、恐縮です)

(4)『映画作家は語る』(デヴィッド・プレスキン著、柳下毅一郎・訳/大栄出版)

コッポラ、リンチ、オリバー・ストーンにアルトマンなどなど。
ヒトクセもフタクセもある鬼才たちへのインタビュー集。

(5)『仁義なき映画論』(ビートたけし著/太田出版)

たけしが「北野武」を自覚する以前に連載していた映画評をまとめたもの。

伊丹十三やオスカー受賞作を貶すいっぽうで、リンチやフェリーニを絶賛する。

少し前の「迷走期」は、たぶん、武なりにフェリーニをやりたかったんだろうな、、、と感じた。

(6)『タランティーノ・バイ・タランティーノ』(ジェイミー・バーナード著、島田陽子・訳/ロッキング・オン)



QTの登場は、90年代の映画史最大の衝撃だった。

安っぽい表現にはなるが・・・
これを読むと、彼が映画の神様に愛されていることが分かる。

(7)『映画作家が自身を語る デヴィッド・リンチ』(クリス・ロドリー編、廣木明子+菊池淳子・訳/フィルムアート社)



リンチはリンチ、分からない。
だから、本人に聞くのが早道なのだ。

(8)『中野シネマ』(中野翠/新潮社)

エッセイスト翠さんが、軽快に映画愛を綴る。

退屈なホンモノより、愉快なニセモノを―これ、翠さんの名言。

(9)『定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー』(フランソワ トリュフォー著、 山田宏一+蓮實重彦・訳/晶文社)

映画小僧のマストといえば、これ。

蓮實さんによる訳も堪能してほしい。

映画版も必見です。




(10)『映画愛』(武藤起一・著/大栄出版)



北野武、塚本晋也、黒沢清などへのインタビュー集。

それぞれの映画監督の「現在の立ち位置」を念頭に置きながら読むと、ひじょうに感慨深いのだった。

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明日のコラムは・・・

『聴く映画』
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