「鑑賞中に便意をもよおし、泣く泣く席を立った初めての映画」のお話。
その前に、映画のなかで印象に残る「排泄あれこれ(?)」について。
そういう趣味はないはずだが。
それでもビジュアル的に「お!」と思ってしまったのは、『アイズ ワイド シャット』(99)のこのシーン。
さすがキューブリックだと思う、ニコール嬢にこんな格好させてしまうのだから。
日本映画からは、『皆月』(99)の吉本多香美を。
たしか草むらで小便するのだが、それを奥田瑛二が見つめるシーンがある。
「見ないで」という多香美と、それでも見つづける奥田瑛二。
恥ずかしいのに止まらない、止められない。
なんだかゾクッとし、繰り返すがそういう趣味はないはずなのに、ちょっとだけ羨ましかった。
行為そのものではなく、その関係性に嫉妬したのだろう。
トップ画像は、『パルプ・フィクション』(94)のアマンダ・プラマー。
本作にはいくつか「排泄にまつわるエピソード」(とくにトラボルタ)が出てくるが、強盗に失敗しつつある彼女が「トイレに行きたい」と吐くこのシーンは、実際そういうものなのかもしれないよなぁ、、、というリアリティが感じられた。
さて、「鑑賞中に便意をもよおし、泣く泣く席を立った初めての映画」とは。
小学4年のときにひとりで観にいった、『フライトナイト』(85)と『グーニーズ』(85)の同時上映だった。
前者はホラーコメディ、
後者はスピルバーグ印の青春アドベンチャー。
いま観れば充分に楽しめて笑える前者はしかし、当時の自分にとって恐怖の物語でしかなかった。
目を開けていられない。
しかし目を閉じても音響で恐怖を感じてしまう。
座っていることが出来ず、外に出て売店で瓶のコーヒー牛乳とコーラを買う。
売店横のソファに座り、その2本を一気飲みする映画少年。
売店のおばちゃんはニヤニヤするだけで、なにもいわない。
性格の悪いヤツだ笑
この、2本の一気飲みがいけなかった。
さて『フライトナイト』の上映が終わり、『グーニーズ』が始まった。
プロローグが過ぎたあたりですでに便意(主に尿のほう)を覚えるも、とりあえず無視をする。
ヒロインのケリー・グリーンがキュートだし、ひょっとしたら彼女が脱ぐシーンもあるかもしれないし・・・とかなんとか。
いやいや、それよりもまず物語が面白いので、席を立ちたくないし。
しかし。
110分の映画の20分目で覚えた便意を我慢出来るほどの精神性など持ち合わせているわけもなく、中盤あたりで席を立ちトイレに向かった。
当時、まだ射精を知らなかった自分であるが。
我慢したあとの排泄ほど気持ちいいものなんて、この世にないだろう!! と感動を覚えるほどの快楽を味わった。
排泄をしながら、まだ昼間の回だ、次の回を観ればいいじゃんと思うことにする。
・・・が、これは二本立て興行なのだった。
つまり『グーニーズ』を観るためには、再び『フライトナイト』の恐怖を体験しなければならない。
いいじゃん、また外に出れば。
そのときに瓶のジュースを飲まなければいいだけじゃないか、、、と。
そんなわけで。
「ほんの2分ほどの排泄のために」怖くて怖くてたまらない映画を2度も観る羽目に陥ってしまった、可哀想な映画少年なのでした・・・。
おわり。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ready!!』
その前に、映画のなかで印象に残る「排泄あれこれ(?)」について。
そういう趣味はないはずだが。
それでもビジュアル的に「お!」と思ってしまったのは、『アイズ ワイド シャット』(99)のこのシーン。
さすがキューブリックだと思う、ニコール嬢にこんな格好させてしまうのだから。
日本映画からは、『皆月』(99)の吉本多香美を。
たしか草むらで小便するのだが、それを奥田瑛二が見つめるシーンがある。
「見ないで」という多香美と、それでも見つづける奥田瑛二。
恥ずかしいのに止まらない、止められない。
なんだかゾクッとし、繰り返すがそういう趣味はないはずなのに、ちょっとだけ羨ましかった。
行為そのものではなく、その関係性に嫉妬したのだろう。
トップ画像は、『パルプ・フィクション』(94)のアマンダ・プラマー。
本作にはいくつか「排泄にまつわるエピソード」(とくにトラボルタ)が出てくるが、強盗に失敗しつつある彼女が「トイレに行きたい」と吐くこのシーンは、実際そういうものなのかもしれないよなぁ、、、というリアリティが感じられた。
さて、「鑑賞中に便意をもよおし、泣く泣く席を立った初めての映画」とは。
小学4年のときにひとりで観にいった、『フライトナイト』(85)と『グーニーズ』(85)の同時上映だった。
前者はホラーコメディ、
後者はスピルバーグ印の青春アドベンチャー。
いま観れば充分に楽しめて笑える前者はしかし、当時の自分にとって恐怖の物語でしかなかった。
目を開けていられない。
しかし目を閉じても音響で恐怖を感じてしまう。
座っていることが出来ず、外に出て売店で瓶のコーヒー牛乳とコーラを買う。
売店横のソファに座り、その2本を一気飲みする映画少年。
売店のおばちゃんはニヤニヤするだけで、なにもいわない。
性格の悪いヤツだ笑
この、2本の一気飲みがいけなかった。
さて『フライトナイト』の上映が終わり、『グーニーズ』が始まった。
プロローグが過ぎたあたりですでに便意(主に尿のほう)を覚えるも、とりあえず無視をする。
ヒロインのケリー・グリーンがキュートだし、ひょっとしたら彼女が脱ぐシーンもあるかもしれないし・・・とかなんとか。
いやいや、それよりもまず物語が面白いので、席を立ちたくないし。
しかし。
110分の映画の20分目で覚えた便意を我慢出来るほどの精神性など持ち合わせているわけもなく、中盤あたりで席を立ちトイレに向かった。
当時、まだ射精を知らなかった自分であるが。
我慢したあとの排泄ほど気持ちいいものなんて、この世にないだろう!! と感動を覚えるほどの快楽を味わった。
排泄をしながら、まだ昼間の回だ、次の回を観ればいいじゃんと思うことにする。
・・・が、これは二本立て興行なのだった。
つまり『グーニーズ』を観るためには、再び『フライトナイト』の恐怖を体験しなければならない。
いいじゃん、また外に出れば。
そのときに瓶のジュースを飲まなければいいだけじゃないか、、、と。
そんなわけで。
「ほんの2分ほどの排泄のために」怖くて怖くてたまらない映画を2度も観る羽目に陥ってしまった、可哀想な映画少年なのでした・・・。
おわり。
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明日のコラムは・・・
『ready!!』