Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(66)小川範子

2018-07-06 00:10:00 | コラム
73年7月20日生まれ・44歳。
東京都出身。

公式サイト


「超のつく童顔」だから自分と同年とは思えない小川範子(おがわ・のりこ)さんは、子役出身で芸歴は30年以上。

本名・谷本重美名義で活動していたころも、うっすらとではありますが覚えています。

10代後半で歌手デビューを果たし、失礼ながらどの曲もピンときませんが、画像を見ると・・・



わっ、こんな可愛かったか! と。


そんな可憐さを、そのまま残してその後のキャリアを築きました。

しかし映画出演は極端に少なく、だから自分も、『はぐれ刑事純情派』(88~2009、テレビ朝日)における、藤田まことの娘役が最も印象に残っていますね。



20年ちかく娘役をやっていて、あんまり歳を取っていないのもオドロキでした。




<経歴>

早稲田大学・社会科学部卒。
旦那は、演出家の吉田秋生。

6歳のころに『劇団・東京宝映』(現・宝映テレビプロダクション)に所属、テレビドラマの子役のほかに、写真集などでモデルもこなす。

小川範子として活動を始めるのは、87年から。
強姦され妊娠してしまう中学生を演じた『3年B組金八先生スペシャル6 新・十五歳の母』(87、TBS)は、よく覚えています。

自暴自棄になり、放課後、金八先生に抱きつき「犯された!」と泣き叫ぶのですよね。


さて。
遡って、映画キャリアを。

実質的な映画俳優デビュー作は、88年の『グリーン・レクイエム』。

「あの」坂上忍が「ちゃんと演技している」ところが見もののSF映画です。

斉藤由貴の『雪の断章 ―情熱―』(85)、テレビ版の好評を受けて創られた『はぐれ刑事純情派』(89)、
『WINDS OF GOD』(95)、『なにわ忠臣蔵』(97)、
そして最新作は『ドルフィンスイム』(2004)と、芸歴に反比例してひじょうに少ないのが寂しいです。

当時は童顔が過ぎて、役にかぎりがあったという可能性もあります。

逆に、ロリータ傾向が受けるいま20代であったとするならば、もう少し映画オファーがあったのかな、それとも本人がテレビドラマの体質だったのかな・・・なんて思います。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(67)奥菜恵』
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oh! 色直し

2018-07-05 00:10:00 | コラム
目的の場所にチャリで向かう場合、必ず「45分前行動」を取るようにしている。

仕事はもちろん、遊びのときも。

パンクなどの事故対策の面が大きいが、チャリゆえ大量の汗をかいており「お色直し」をするため、、、でもある。

これはべつに「暑い時期に、かぎった話。」ではない。
ただ夏だった場合、45分が「60分」まで変更される可能性はあるけれども。

そのくらいの余裕を持たないと汗が引かないし、着替えも上だけでなく下も…ってなることが多いしね。


先日も、取材先に予定の60分前に到着。
あまりに早過ぎると先方にも迷惑をかけるだろう…と思い、最寄りのコンビニトイレを借りて「お色直し」することに。

そこで、先方の受付嬢Kさんに会った。

「あれー、ずいぶんと早くないですか」
「あ、お色直しです」
「お色直し?」
「汗すごいもんで、着替えやら洗顔やら、それからスプレーでおじさんの臭いを消したり」
「(笑う)そういえば牧野さん、いつもいい匂いがしますものね」
「しますか? それはあれじゃないですか、Kさん自身の香水じゃないんですか」


「遠慮しないで、ウチの更衣室をどうぞ」といってもらえたので、ご厚意に甘えて取材先に移動。

取材開始は、約50分後。

更衣室に入り、まずはエアコンの前で汗を拭きとる。(=5~7分)
汗だくのTシャツやらパンツやらを脱ぎ、それをコンビニ袋に入れてからリュックに放る。(=3分)
全裸状態で、再び汗を拭きとる。(=3分)

脇の下にエイトフォーメンの「ロールオン」を塗り、脇汗防止。(=1分)




取材用? のパンツ、Tシャツなどに着替える。(=3分)

洗顔ののち、身体全体にアックスをスプレー。(=5分)




これで完了、
ふと気づけば30分は経過しているので、コーヒー飲みながら煙草を吸えば、すぐに取材開始時間になるというわけ。


この歳になると、若い女子に嫌われるというのがいちばん堪える。
ってなわけで、「45分前行動」を心がけ必ず「お色直し」する毎日なのでした。。。


※トップ画像は、結婚式といえばこの映画でしょう、『ディア・ハンター』(78)。

そのテーマ曲を、村治かおりんの演奏で。



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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(66)小川範子』
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映画監督別10傑(20)ジェームズ・キャメロン

2018-07-04 00:10:00 | コラム
~ジェームズ・キャメロンのキャリア10傑~

キューブリックとスピルバーグ、そしてキャメロン。

この3人に共通することは、自作とテクノロジーの進化が密接な関係にあるところ。

ここに黒澤を加えて、4人にすることも可能だけれども。。。


創りたい映像が技術の未発達により不可能になった場合、大抵の監督は別の方法で創りたい映像に「近づける」選択をするが、この3人(4人)は、その技術が追いつく・完成するまで創作のほうを延期する。

延期するだけの権限を持つ、といいかえてもいいでしょう。

ゆえにキャメロンは、30年以上のキャリアを持つにも関わらず監督作は少なめ。
なので、10傑には監督作だけでなく脚本のみの参加や、製作総指揮として携わった作品も含まれる。


10傑を展開する前に、もうひとつ。

基本的には好きな監督ではあるものの、ひとつだけ「大嫌い」な作品がある。

それは、シュワ氏を起用したアクション・コメディ『トゥルーライズ』(94)。

コメディ部分がぜんぜん笑えない―というのも致命的だし、いやいやそれ以上に、核弾頭をめぐる物語で後半、いとも簡単に核爆発させる描写に呆れ返り、失望したものだった。


(1)『エイリアン2』(86)

「こんどは戦争だ!」

ミリタリーオタク、強い女性像。
キャメロンを語るうえで外せない二大要素が作品の相性と合致し、最高最強の娯楽作が生まれた。



(2)『ターミネーター』(84)

ホラー映画の手法「なかなかくたばらない」を、アンドロイドに取り入れたところが面白かった。

個人的な趣味だが、パート2より、パート1のリンダ・ハミルトンのほうが、野暮ったくて、ぽっちゃりしていて好き。



(3)『ランボー/怒りの脱出』(85)

脚本を担当。

特別優れているわけではないが、アクション映画好きの少年のハートは掴める内容になっているかと。

(4)『アビス』(89)

批評・興行の両面で失敗に終わった大作。

ただ水の生物の描写は美しいし、嫌いな映画じゃない。

(5)『タイタニック』(97)

こんなものを創られたら、日本はどうしようもない・・・と思ってしまった。

『風と共に去りぬ』(39)を観た小津が「米国に(戦争で)勝てっこない」といった―みたいな、強引にたとえればそんな感じ。

(6)『ターミネーター2』(91)

自分の世代にとって、忘れられない作品のひとつ。

メタリック調のクレジットに、まずやられた。



(7)『アバター』(2009)

すごいとは思うが、じつは好きになれない映画。

翼竜・イクランを乗りこなす過程が、ほとんどレイプ的思考だと思えるから。

(8)『ハートブルー』(91)

製作総指揮を担当。

監督は、元女房のキャスリーン・ビグロー。

新感覚のアクション映画として、もっともっと評価されていい傑作。

(9)『殺人魚フライングキラー』(81)

撮影途中に降板させられたことから、キャメロンにとっては触れてほしくない作品かもしれない。

実際、映画としてはお世辞にも良作とはいえないが、でもまぁ、なんというか愛嬌のあるんだな。



(10)『ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密』(2003)

『タイタニック』発表直後に制作されたドキュメンタリー。

その題材にどれだけのめりこむひとなのかが、これを観ると、よーーく分かる。

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『oh! 色直し』
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number

2018-07-03 00:10:00 | コラム
某日―。

久し振りにカラオケに行く。

自分が歌ったのは『歌うたいのバラッド』(斉藤和義)、『哀戦士』(井上大輔)、そして『セクシャルバイオレットNo.1』(桑名正博)だった。

自分にしては3曲は歌ったほう、それに女子から「上手~♪」と評されたから、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。

しかしメンバーは映画好き、歌うより映画を観る・語るほうが好きな連中であるからして、自分が歌った3つめの『セクシャルバイオレットNo.1』に反応、



タイトルに「数字が入る」映画で、山手線ゲームが始まったのだった。


ある程度は予想がついたことだが・・・
これがまぁ、つづくつづく! 5人で60分くらいのゲームが展開されたのである。

それだけ、数字を冠した映画が沢山あるってこと。

以下の12本は、すぐに浮かび、自分が答えたタイトル。


皆さんは、まず最初にどの作品を挙げますか―?


(1)『12モンキーズ』(95…トップ画像)

タイトルそのものがミスリードの役割を担っているところが秀逸。

テーマ曲も忘れ難く、また、この映画のマデリーン・ストウは、ほんとうに美しい。



(2)『第三の男』(49)

一般アンケートでは、たぶんこれと5位が肩を張るかと。

(4)『黒い十人の女』(61)

予告編も洒落が効いている。



(5)『七人の侍』(54)

内容だけでなく、タイトルでも亜流を生み出した偉大なる作品。

(6)『十二人の怒れる男』(54)

「7」と「12」あたりが、タイトルに好まれる数字なのかも。

(7)『セブン』(95)

ラッキーな数字である「7」の、別の側面を引き出し一般的イメージにも影響を与えた。

(8)『3-4X10月』(90)



意味なんか、ない。

ただ、語呂的に「武が」気に入っただけ。

(9)『13日の金曜日』(80)

無関係なはずの日本人にも、「きょうは13金だね~」などといわせる負のパワーを持つ。

(10)『21グラム』(2003)

「ほんの」21グラムの、「ほんの、では済まない」物語。




(次点)『赤目四十八瀧心中未遂』(2003)、『8 1/2』(63)



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『映画監督別10傑(20)ジェームズ・キャメロン』
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なんてったってニーハイ

2018-07-02 00:10:00 | コラム
ウチのハニーは若い。

訂正、ものすごく若い。

歳の差は、約20。

よくつづいているな、と我ながら思う。


自分の格好も若いと評されることが多いが、そもそもが若いハニーの格好は当然のように「超」若い。

並んで歩いていると、援助交際と勘違いされることもあるくらいなのだった。


いわゆるニーハイの格好をさせているからね。






させているというと半分は事実だが、少し語弊があるか。
本人も好きだからやっているという。

しかし。
好きだからといて1年中ニーハイの格好をしているわけじゃない。

女の子だしね、いろんな格好をしたいものでしょう。

ときに、ホットパンツやミニスカートじゃないものだって穿きたいのは分かる。

けれども自分の好みの格好は、分かり易くいうと「秋元康が作る歌に出てくるような感じ」であるからして、常に脚を「なんらかの形で」出してほしいんだよね。


デートの待ち合わせ場所に、スカートじゃない格好で現れただけで不機嫌になる自分。

その程度で…完全にどうかしているが、それでも自分の機嫌をうかがい「穿き替えてこようか?」とまでいうハニーは、なんと健気なのだろうかと思う。

ん?

のろけ話?

というよりか、最近喧嘩をしてパンツさえ見せなくなっているので、こっちが向こうの機嫌をうかがっているという、そんなコラムなのでした。




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明日のコラムは・・・

『number』
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