Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

年末年始特別企画(1)2010年代映画のベストテン:日本映画篇 10年・11年

2019-12-21 00:10:00 | コラム
早くも年末年始の企画に突入、またの名を、「逃げのコラム」。

まぁこの時期は、ヒトナミに忙しくなるのでご容赦くださいませ。

今年で、いわゆる「10年代」は終了、
そこで、2010年から2019年までに公開された映画のなかから「それぞれの」年間ベスト・・・ではなく「結果的にその年の映画界を象徴した」と思われる1作を選出するという、たいへん難しい企画に挑戦してみようと思います。

つまり自分にとってのベストワンではなく、映画史をふまえたうえでの「その年の代表」を挙げていくと。


では、いくぜ!!


【2010年】

『悪人』
監督:李相日 原作:吉田修一 出演:妻夫木聡、深津絵里、満島ひかり、樹木希林、柄本明



強く抱きしめたら壊れそうな深津絵里にやられた。
ひとりケーキを食すシーンに彼女の半生が端的に表現されていて、映画ってこういうことだなと感心。

未だ脚本家を諦めていない自分、じつは新作を書いていて、似ていなくもない物語なので、参考にさせてもらってます。


【2011年】

『冷たい熱帯魚』
監督:園子温 共同脚本:高橋ヨシキ 出演:吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵



埼玉愛犬家連続殺人事件に材を取り、舞台を熱帯魚店に置き換えてカリカチュアしたシリアルキラーの物語。

日本では振り切ったブラック・コメディは成立し難いが、満席になった劇場に触れ、あぁ一部ではあるものの、こういう映画を待っているひとは「確実に」存在するのだなぁ! とうれしくなった。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『年末年始特別企画(2)2010年代映画のベストテン:日本映画篇 12年・13年』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年の出費ベスト5

2019-12-20 00:10:00 | コラム
個人的事情―一時的な転職―による収入アップ、そして社会の変化―消費増税―による駆け込み購入が影響し、ここ10年で最も出費の多い1年となった。

そこできょうは、金額そのものの順位ではなく、強く印象に残った出費のベスト5を展開してみたい。

なかなかの金遣いだが、どう考えても分不相応だわな!!!


(1)自転車:ロードバイク…約200,000円

免許のない自分にとって大事な足となるので―という、もっともらしい理由を用意して質の「かなり」よいチャリを。

じつは、いまの職場は歩いても25分くらいで到着出来るところなので、長距離仕様のチャリでなくてもいいのだが!!

(2)美女複数と焼き肉…レシートに収入印紙を貼られたぜ

見栄、張り過ぎだよな。

でもまぁ、美女たちが喜んでくれれば。

特典としては、自分は一切焼かずに、彼女たちが全部やってくれる笑



(3)50インチの4Kテレビ…100,000円
(4)エアコン買い替え…工事費込みで80,000円

念願の、4Kと10畳用のエアコンと。

家から出たくなくなったぜぇ。



(5)羽毛布団…40,000円

以前のは敷布団とセットで12,000円のだから、かなりレベルアップ。




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『年末年始特別企画(1)2010年代映画のベストテン:日本映画篇 10年・11年』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画監督別10傑(66)深作欣二

2019-12-19 01:54:01 | コラム
~深作欣二のキャリア10傑~

梅宮の兄ぃが亡くなってしまったので、『仁義なき戦い』組の主要メンバーで元気なのは小林旭だけかな?

ホンモノにしか見えない俳優さんたちの油ギッシュ演技も最高だけど、いちばん驚くのは制作するスピード。

現代のように労働基準法がきちんと機能していなかった、
いわゆるプログラム・ピクチャー扱いだったので、黒澤のようにワンショットのために1日かけることなど不可能だった。

という背景があったにしても、
73年1月に第1作が公開され、翌年6月までに5作品が創られたわけですよ。

ちょっと異常ですわ、これは。
敬意を表しつつ危ないことをいえば、クスリでもやっていないかぎり、こんな仕事はこなせないんじゃ? と、まだまだ甘ちゃんな自分は思うわけで。。。


(1)『仁義なき戦い 広島死闘篇』(73)

5作品のなかで最も浮いたポジションにあるが、完成度はピカイチ。

菅原の文ちゃんは狂言回しであり、実際の主人公は北大路欣也と千葉真一だった。




(2)『蒲田行進曲』(82)

銀ちゃん!!



このヒトコトで一同が理解出来る時代が、いつまでもつづいてほしいが・・・。


(3)『仁義なき戦い 代理戦争』(73)

「死に急ぐ若者たち」という一大テーマが、最もはっきりと提示された力作だと思う。

じつは物語そのものは、ほかの作品と「ごっちゃ」になってしまっているのだが、このテーマだけは、はっきりと覚えている。

なぜならナレーションまで用いて、そこを強調しているのだもの。


(4)『柳生一族の陰謀』(78)

「徳川三代将軍位争奪戦」を材に取ったオールスター時代劇。

有名な俳優さんがこれでもかと出てくるので、歴史に疎かった(ガキのころの)自分でも楽しめた。

出雲阿国を演じた大原麗子が、信じられないくらいに美しかったなぁ。


(5)『県警対組織暴力』(75)

ノリは『仁義~』そのまんまだが、菅原の文ちゃんがヤクザではなく刑事役というのが新味。

東映が「調子に乗って」量産した『仁義~』系の映画では、いちばんしっかりしている創りで楽しめる。


(6)『仁義なき戦い』(73)

ブレまくりのキャメラ。
反復がクセになる津島利章の音楽。
俳優たちのなりきり演技。

これがヒットしないわけないよね、北野武が『アウトレイジ』でやりたかったのも、これだったのだと思うもの。

(7)『バトル・ロワイアル』(2000)

中高生に絶大な支持を得たベストセラー小説を映画化、
監督・俳優たちに恵まれて、想像し得る最上の形として完成したのではないか・・・とまでいうと褒め過ぎかな。

一部で否定的な意見も聞かれた前田亜季嬢、自分は好きです。(そこが大きいのかも笑)




(8)『華の乱』(88)

与謝野晶子を吉永小百合が、有島武郎を優作が演じるという、深作さんの映画では珍しい文芸映画。

畑違いの気もするが、脚本に筒井ともみが絡んだことによって骨格がしっかり出来ており、映像美も見事で140分があっという間だった。


(9)『いつかギラギラする日』(92)

ショーケンが頑張るガンアクション。

綻びが散見される脚本や、ぎゃーぎゃーうるさい荻野目慶子など、批判も多かったが、楽しんだもの勝ち。みたいなところがなかったかい?






(10)『復活の日』(80)

小松左京が原作のSF大作。

ジョージ・ケネディやロバート・ボーンまで出演しているのはうれしいが、映画としてはけっして成功作とはいえないのかもしれない。

最も印象に残るのは、主題歌だし・・・。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『今年の出費ベスト5』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〇〇日目

2019-12-18 03:24:44 | コラム
gooブログは編集画面に入ると、「開設してから〇〇日」と表示される。

いつも気にしているわけではないが、先日ふと見たら、あと100日も経てば「開設してから3000日」が経過することが分かった。



自分がブログを始めたのは「OCNカフェ」からで、たぶんそこで8年くらいやっていた。

gooブログがまもなく8年、計16年。
16年×365日で、5840日。

「ほぼ日刊」を目標にしているので、5800本ちかくのコラムを記してきたと。

好きでやっているので苦ではないが、それでもまぁよくやっているよなと(呆れつつ)自分を褒めてあげたい。

まぁでも。
パソコンを持つ前だって、ほぼ毎日、原稿用紙に向かってカリカリやっていたわけで、ツールが変わったに過ぎないのだよね、やっていることは同じであると。

だから。
さらに8年が経過しても、飽きもせず「ほぼ日刊」をやっているのだろうな、、、と容易に想像がつくのであった。


トラビスの、根っこの部分は変わっていなかったようにね!!



…………………………………………

明日のコラムは・・・

『映画監督別10傑(66)深作欣二』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シネマしりとり「薀蓄篇」(312)

2019-12-17 00:10:00 | コラム
とらいすたーぴくちゃー「ず」→「ず」ー。(ZOO)

今年最後の『シネマしりとり「薀蓄篇」』は、英語でいうところの動物園「ZOO」。

ガキのころに家族で動物園に行った―という記憶がいちどもない。

たぶんいちどくらいは行っているのだろうけれどね、それほど印象に残らなかったということか。

学校行事としていちど、
デートで3度、
遊びで2度。

おぉ! トータル10回も行ってないのか。

現在の自分、外出といえば映画鑑賞と焼き肉の二択なので笑、そーとー稀なのかな、いや一般的にも、2桁いっているひとは少ないのかもしれないよね。

そんな自分が、生で見てよかったなぁ! と思った動物ベスト5は、というと・・・

クジャク
マレーバク
キリン
ホワイトタイガー
ペンギン



・・・ですかなぁ。

美しかったり、デカかったり、かわいかったり、動きが面白かったり。


以下、映画に登場した印象的な動物。ではなく、動物「園」の5選。

『ZOO』(85)

最近元気がないピーター・グリーナウェイが才気を爆発させた傑作。

マイケル・ナイマンの不気味かつ美しいテーマに乗せたオープニング・クレジットをどうぞ。




『グッドフェローズ』(90)

暴力が効かない相手を脅すため、深夜の動物園に忍び込みライオンと対峙させる。




『GO』(2001)

ふたりの距離が縮まったのは、動物園デートだったね。


『幸せへのキセキ』(2011)

動物公園を買い取った主人公の、再生の物語。

邦題はサイアクだが、けっこうキュンときます。




『猛獣大脱走』(83)



コンピューター制御された動物園の電気系統が故障して・・・。

動物パニック物の定型かもしれない、一時期はしょっちゅうテレビ放映されていたよね~。


来年最初のしりとりは・・・
「ずー」→「ずー」。
…………………………………………

明日のコラムは・・・

『〇〇日目』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする