Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(262)藤真利子

2021-06-15 00:10:00 | コラム
55年6月18日生まれ・65歳。
東京出身。

公式プロフィール

フジテレビで放送されていた時代劇『神谷玄次郎捕物控』(90)でしたか、
古谷一行が演じる主人公の恋人役を演じた藤真利子(ふじ・まりこ)さんが、何話目かで拗ねるシーンがあるんですね、着物から覗く白い足、その後、カメラがゆっくり上半身を映していくと。

そのときの拗ねた顔が最高にチャーミングで、酒呑みながら観ていた父親が「わー、たまらんね」と呟いたことを「はっきりと」覚えています。

たぶんそのときからですね、藤さんを意識したのは。





まぁつまり、血は濃いなってことで笑

※作詞、寺山修司!!



<経歴>

父は『秋津温泉』で知られる人気作家、藤原審爾。

俳優としてのほかに、「微美杏里(びびあんり)」のネームで作詞家・作曲家として活動していたことも。

映画俳優デビュー作は、77年の『北村透谷・わが冬の歌』。
樋口一葉を演じています。

『天平の甍』(80)、『幸福号出帆』(80)、『わるいやつら』(80)、『泪橋』(83)、『もどり川』(83)。

85年、五社英雄の『薄化粧』で薄幸の女・内藤ちえを熱演。
ひたすら悪行を繰り返す緒形拳に「眉墨」を教え、皮肉にも「生きたい」と思わせてしまうヒロインは鮮烈でした。



『国東物語』(85)、『危険な女たち』(85)、『ウホッホ探険隊』(86)、

87年、ふたたび五社作品『吉原炎上』に出演、


名取裕子や仁支川峰子、かたせ梨乃のほうが目立っていたかもしれませんが、自分は藤さんに目が釘付けでしたね~。

『黒いドレスの女』(87)、『海へ See you』(88)、『社葬』(89)、『寒椿』(92)、『復活の朝』(92)、『さよならニッポン!』(95)。


キャリアは順調でしたが2005年、母親が脳梗塞で倒れ約11年ものあいだ介護に明け暮れる。
オファーは来るものの仕事をこなせず断りつづけていくうち、一時は生活が困窮することも。

そのころのことを回想出来る程度には、現在の生活は落ち着いているようです。

2000年以降の作品に・・・
『群青の夜の羽毛布』(2002)、『大阪府警潜入捜査官』(2007)、『劇場版テンペスト3D』(2012)、そして最新作に公開中の『名も無い日』(2021)。

まだ65歳、
メアリー・スティーン・バーゲンじゃないですけど、「男をたぶらかす」色気は健在、スクリーンでもうひと暴れしてほしいです。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(263)藤井かほり』
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令和初DOME、満足度はいかに?

2021-06-14 06:01:08 | コラム
かなり早い時間にドームに到着してしまい、まだお天道様も出てないでやんの。


地上波放送もあったから観たひとも居たかな、『RIZIN.28』生観戦で思ったことなどをつらつらと。


<スダリオくんのこれから>

4戦目にして、やっと「ちゃんとした」MMAファイターと組んでもらったスダリオくん。
しかし結果は、スタミナ切れからのテイクダウン→一本負け。


このあとがないとバルトさんの二の舞になってしまうので、がんばってほしいところではあるけれど・・・。

<朝倉海>

きのうの彼は、大晦日の彼とまったく別人のようで「最強」に見えた。


<ベストKO>

〇 井上直樹VS石渡伸太郎 ●

切れ味鋭く、こりゃ、海くんを喰うこともあり得るなと。
石渡さんの倒れかたが心配だった。

<ベストサブミッション>

とてもじゃないけど、一試合に絞れません。

● トフィック・ムサエフVSホベルト・サトシ・ソウザ 〇

こいつは、たまげたぜ!!


アゼルバイジャン組はふたりとも負けてしまったが、このご時世に隔離生活を経てリングに上がってくれたわけで感謝しかありません。最敬礼!!

● 朝倉未来VSクレベル・コイケ 〇

こいつは、たまげたぜ!!(2)

クレベルの打撃や体勢って「ちゃんとしていないように見える」ので、こころを読み難いファイターなんだと思う。

未来くんは、分かり易いオラオラ系とかのほうが相性いいんだよね、きっと。

<MVP>

①オープニングVTRの完成度(COMPLEXという選曲!)といい、タイトルマッチで使用したノゲイラの入場曲といい、相変わらず目と耳のよい佐藤ディレクターの仕事

②がんばった中川しょこたんのリングアナぶり



なにがいいたいかというと、大満足であると。

天心くん?

・・・まぁ、いろいろいわれたから、もういいじゃない?

自分は、興行全体として評価したい派なので!!


※未来くん、敗戦インタビュー…傷は痛々しいが、なんかすごく、すっきりしているんだよね。

かえってこの敗戦でファンになったひとが多いとのこと、引退はまだ早いよね。



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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(262)藤真利子』
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DOME行くのはPerfume以来ですね(^^♪

2021-06-13 00:10:00 | コラム
きょうは東京ドームまで『RIZIN.28』を観に行くので、文字数極端に少なめで!

以下が、自分の勝敗予想というか、「こうなったらいいな」という願望。

地上波生中継は、朝倉兄の試合と天心くんのエキシ的な「1ラウンドごとに相手が変わる」「ほぼ」ボクシング。

後者に関してはいろいろいわれている、でもまぁ天心くんは武尊戦が控えているからね。
あと話題になっているのは、中川翔子さんのリングアナデビューかな。

「朝倉兄と、テレビで流れるかどうか分からないほかのカード」をこそマニアは期待しているのだけれど、それはまぁほら、天心くんは有名だからね、仕方のないことだと思います。
「貴重な生中継枠を天心の遊びに使われるなんて!」と怒る向きも多い、しかしマニアのほとんどは現地観戦かPPVの完全中継を観るからね!!




では、行ってきまーーーす(^^♪
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明日のコラムは・・・

『令和初DOME、満足度はいかに?』
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にっぽん女優列伝(261)富司純子

2021-06-12 03:18:49 | コラム
45年12月1日生まれ・75歳。
和歌山出身。

富司純子(ふじ・すみこ)さんの・・・
父はプロデューサーの俊藤浩滋、夫は七代目尾上菊五郎、そいでもって長女は寺島しのぶ、長男は五代目尾上菊之助ときたもんだ。

解説要らずの芸能一家ですよね!


驚くのは、初主演が50本の映画出演を経てからだったこと。
本数はもちろん、「たった5年」で50本もの映画に出演したという濃過ぎる年月にも驚きます。

いまじゃ考えられないですよね、プログラムピクチャーが成り立っていた「あの時代」だからこそ可能だったのだ、、、といえるでしょう。



<経歴>

中学時代から芸能の世界に興味を抱くも、父親に反対されあきらめようとしていた―が、高校時代にマキノ雅弘にスカウトされ東映専属として芸能界入りを果たす。
「藤純子」の芸名をつけたのもマキノでした。

映画俳優デビュー作は、63年のマキノ監督作『八州遊侠伝 男の盃』。
千葉真一の相手役でした。

以下、主演作に辿り着くまでのキャリアを列挙。

『柳生武芸帳 剣豪乱れ雲』(63)、『次郎長三国志』(63)、『十三人の刺客』(63)、
『柳生武芸帳 片目の忍者』(64)、『隠密剣士』(64)、『新吾番外勝負』(64)、『博徒』(64)、『日本侠客伝』(64)、『竜虎一代』(64)、『肉体の盛装』(64)、『幕末残酷物語』(64)、
『顔役』(65)、『バラケツ勝負』(65)、『いれずみ判官』(65)、『関東流れ者』(65)、『おゝい雲!』(65)、『股旅三人やくざ』(65)、『関東やくざ者』(65)、『日本侠客伝 関東篇』(65)、『明治侠客伝 三代目襲名』(65)、『大阪ど根性物語 どえらい奴』(65)、『関東破門状』(65)、『無頼漢仁義』(65)、『隠密侍危機一発』(65)、『関東果し状』(65)、
『日本侠客伝 血斗神田祭り』(66)、『旗本やくざ』(66)、『日本大侠客』(66)、『大陸流れ者』(66)、『昭和残侠伝 一匹狼』(66)、『日本侠客伝 雷門の決斗』(66)、『兄弟仁義 関東三兄弟』(66)、
『日本侠客伝 白刃の盃』(67)、『一心太助 江戸っ子祭り』(67)、『あゝ同期の桜』(67)、『昭和残侠伝 血染めの唐獅子』(67)、『大奥(秘)物語』(67)、『日本侠客伝 斬り込み』(67)、『侠骨一代』(67)、『博奕打ち 総長賭博』(68)、『男の勝負 白虎の鉄』(68)。

・・・主役じゃなくても、これはすごいです。
たぶん数本を並行して撮影していたのでしょうね!!

そして、『尼寺(秘)物語』(68)の浄真尼役で初主演を果たす。

同年、名物プロデューサーとして知られる岡田茂の口説き―片肌脱げるか? 刺青入れられるか―により、『緋牡丹博徒』シリーズの主役「緋牡丹のお竜」に抜擢される。

第1作目『緋牡丹博徒』(68)、以降「一宿一飯」(68)「花札勝負」(69)「二代目襲名」(69)「鉄火場列伝」(69)「お竜参上」(70)「お命戴きます」(71)「仁義通します」(72)と立てつづけにリリース、
これがウケにウケて、一気に東映を代表するスター女優に。

岡田さんの嗅覚というか、さすがですよね。

『人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊』(68)、『人生劇場 飛車角と吉良常』(68)、『日本暗殺秘録』(69)、『昭和残侠伝 唐獅子仁義』(69)、

『緋牡丹博徒』が連作中であるにも関わらず新たにシリーズ化された『日本女侠伝』も人気を博し、
第1作目『日本女侠伝 侠客芸者』(69)、以降も「真赤な度胸花」(70)「鉄火芸者」(70)「血斗乱れ花」(71)「激斗ひめゆり岬」が制作される。

『ごろつき部隊』(69)、『渡世人列伝』(69)、
『博徒一家』(70)、『博奕打ち 流れ者』(70)、『シルクハットの大親分』(70)、『遊侠列伝』(70)、『昭和残侠伝 死んで貰います』(70)、『最後の特攻隊』(70)、『日本侠客伝 昇り龍 』(70)、『関東緋桜一家』(72)。

72年、結婚を発表し芸能界引退。
その2年後、寺島純子として『3時のあなた』の司会に就任する。



89年、『あ・うん 』で映画界に復帰。
現在の富司純子に改名したのは、このときでした。

『ふたり』(91)、『あ、春』(98)、『おもちゃ』(99)、
『解夏』(2004)、『待合室』(2006)、『寝ずの番』(2006)、『フラガール』(2006)、長男と共演した『犬神家の一族』(2006)、そして長女とも共演した『愛の流刑地』(2007)、『明日への遺言』(2008)、『山桜』(2008)、『櫻の園』(2008)、『空気人形』(2009)。

ここ10年も『この空の花 長岡花火物語』(2012)や『舞妓はレディ』(2014)、『トワイライト ささらさや』(2014)、『エイプリルフールズ』(2015)、『恋妻家宮本』(2017)、『散り椿』(2018)などで元気な姿を見せてくれています。

こんどは、一家総出演の映画でもいかがでしょうか?

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『DOME行くのはPerfume以来ですね(^^♪』
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バス男にアオラレる。

2021-06-11 00:10:00 | コラム
かなり肉厚になったラッセル・クロウの狂人演技が炸裂する映画『アオラレ』が、なかなか面白い。

※こちら予告編


原題は『UNHINGED』で「不安定な」とかいう意味だから、ぜんぜんちがう。

ここ数年の社会問題を意識した、かなり攻めた邦題にしたわけ。

「ぎりぎりセーフ」だとは思うのだけれど、「(社会問題をも)茶化している」ように感じるひとは居て賛否が起こった。

そして先日、「さらに」攻めた邦題の映画が発表された。

『元カレとセスナに乗ったらパイロットが死んじゃった話』


笑笑笑笑笑

ww使ったことないので、漢字で表現してみましたよ。

原題は『HORIZON LINE』、
まだ観てないのでなんともいえないが、純然たるコメディというわけでもなさそうなので、攻めているというよりヤケクソのような気もしてくる。

これ、コケたら完全に配給の所為にされるでしょう。


ときどき話題になる「ひどい邦題の映画」。

集計を取っていくと王者は『バス男』(2004)になりそうなのだが笑、


たしかにひどいんだこれが!!
当時流行っていた日本映画の亜流に思えてしまう、しかし物語そのものはオリジナリティに溢れる素晴らしい青春モノで。

あまりにも評判が悪かったからか、現在は原題の『ナポレオン・ダイナマイト』に変更しリリースされている。

攻め過ぎるのもね!!
(いやこれに関しては攻めてないか)

それでも自分のなかでは、5位くらい。
前にも書いたが、『おつむて・ん・て・ん・クリニック』(91=原題は『What About Bob?』)が不動の1位。

よく出来た映画なのだが、この邦題の所為で「おつむてんてん」なひとしか観ようと思えないものね!!

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(261)富司純子』
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