僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

1メートル

2006年10月18日 | SF小説ハートマン
「いつかテレビでやってたメートル何とかって言う基本の定規がそれ?」
「はいはい、メートル原器のことかな。面白いこと知ってるんだね。」
「それそれ、すごい金属でできていて金庫みたいなところに入れてあるって言ってた。」

「それも確かにあるんだけど、今はナノテクノロジーなんかがあるから、もっともっと誤差の少ない正確な基本が必要なので違う方法で決めてるんだ。」
「もっとすごいものって、何なの?」

「ものではないんだけれどね、今1メートルの基準になっているのは光なんだ」
「光って?」
「真空中を光が299,792,458分の1秒の間に進む距離を1メートルに決めているんだけど、えーっと。」

「全然分かんない。」
「そうだよね、じゃあその前にさっきの続きだ。」

「地球の速さだよね。」
「割り算するよ。ほら宇宙君、電卓で計算してみて。」
「1日で40000㎞、一日は24時間だから÷24」
「これでいいですか?1666.666666」
「そうそう、1時間は60分だから÷60」
「1分は60秒だから、もう一回÷60で0.462962962だって」
「そうだね、でもそれは㎞だから、メートルにすると…」

「1秒間に進むのは、どの位?」
「四捨五入して、約463メートルだ。」
コメント (15)
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