レッスンに行くとすぐに、さりげなく自分の席に準備されているバケツをチェックします。
その日の花材が気になって。
今日はユリありバラありで、かなりゴージャスです。期待度も高まります。
で、今日のお題は・・・
先生「フリースタイルです」
いや~ん、難しい。
どんな形でもいいんですって。
世の中には「自由に」って言われると、のびのび能力を発揮する自由人芸術家タイプと、
「規格通りに」と言われると俄然張り切って緻密に作業するタイプがいると思うのですが、
私は後者。いや、几帳面かどうかは置いておいて、自由と言われると何をしたらよいのかわからないのです。
とりあえず、花材の形状を考慮すると、無難かつ得意な
ラウンドは今回難しそうです。
しかも全ての花を均等に配置するのではなく、ある程度グルーピングしていくということと、あくまで左右非対称を目指すことにしました。
まず、いちばん華やかなユリをメインにもってきました。
そして、色が濃いというだけで十分存在感が出てしまうバラを左側に低めに配置。
ユリって上が広がっているので足元がスカスカになってしまうのと、
ユリ3輪が同じ色なので境目がぼやけてしまうため3輪の真ん中、足元に低くぎゅっとバラを押し込みました。
左側のバラの存在感が重いので、右側に菊を。バラに比べてキクの方が色が薄いのでバラより面積を大きく取りました。
バラと同じく色が濃いのと、堅そうな質感のブラックベリーをバラと反対側の右下へ。
実がたわわになっているイメージを出したかったので少し垂らし気味に配置。
それでもバラの存在感が・・・ってわけで、トルコキキョウもまとめてたくさん入れて存在感を出してみる。
左下がスカスカしているのでスパニッシュモスで目線を騙し・・・
ヒペリカムは上向きに実る木なので上向きに入れたかったから左上。
先生の「リンゴ!」のひと声で忘れ物を思い出し、慌ててリンゴも入れてみる。
そんな感じで行き当たりばったりその場しのぎを繰り返して何とか完成しました。
左右の表情の違いをお楽しみください。
こうして完成したものを見ると、左上のヒペリカムは右上の方がよかったですね。
できあがってから反省するんじゃなくて、作り始める前にイメージできるようになるとよいのですがね。
しかも、最後に大きな失敗をしたことに、いま気づきました。
ユリにピントを合わせるべきところ、全部ブラックベリーに合ってます。
あ~あ~あ~。時すでに遅しです。