製菓衛生師(12)試験勉強
出願したらもう逃げられないので、試験勉強を始めます。ってもっと早くからやっておくべきなのですけれど。この時点で試験まで2か月。
何を使って勉強をするか。学校の授業中にやったプリント(過去問)と通信の自宅学習教材(問題演習)でおそらくカバーできそうだなと思いましたが、科目ごとに管理して持ち歩くのにちょっと手間だったので、問題集を買いました。学校のプリントと通信の問題集は使わないことに決め(先生ごめんなさい)問題集1本に絞りました。
プリントの整理なんて毎晩5分くらいで済むから、お金かけたくない人は学校の資料を使い倒せば問題ないと思います。ちゃんと学校は考えてくれています。
最新の問題集は中古市場に出ていない(春夏の試験がコロナでどこも延期になっているから)から、1年~3年前の中古本を春から探していました。けれども送料を入れるとそれほど安くもなかったので結局は最新の問題集を新品で購入しました。古本でも構いませんが、2018年頃に食品衛生関係法の大改正が行われていますから、あまり古いものは自分で情報をアップデートしながら勉強しなければならず効率が落ちます。古いものが使えないというわけではありません。知識が定着した後であれば古い過去問でも「ここは変わったのよね~」って解きながら自分で指摘できるので、使い方としては、最近の問題をやり尽くした後に物足りないとき、量をこなすために古い問題を解くという形に進めるのがよいのではないでしょうか。
本番まで2か月しかありません。昼間の専門学校の学生は1年かけて試験対策をしてきて、しかも直前には放課後に特訓もしているはず。そういう子たちと独学で勝負するのですから無駄なく進めなければなりません。試験勉強はアウトプット→インプット方式で行く事にしました。
問題集は過去問から成っています。他県の過去問も入っていますが気にしなくて大丈夫、県によって差はあまりありません。埼玉の選択肢の1文が長いとかそういうクセはありますけど、知識を確認していくという点では影響なし。
ざっと問題集の全体を見て、1日あたり60問~90問ペースで進めることにしました。いきなり問題を解く→答え合わせ→間違えた問題の解説を読んで
【回答に自信のないものは空欄にしておく】
本番だったら偶然狙いでとにかく埋めますけど、練習の時点では記憶の曖昧なものも洗い出して知識を定着させて行くことが大切です。洗い出すために問題を解いているのでここでスルーしてしまってはいけないのです。
【選択肢全てを読み、頭の中で自分に解説をする】
例えば、
問)次の感染症のうち、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づいて、飲食物に直接接触する業務への就業が制限されるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 後天性免疫不全症候群
2 結核
3 腸管出血性大腸菌感染症
4 風疹
という問題を解いていて、飲食物への就業制限=下痢と覚えていれば3が正解だとすぐにわかるのですが、それで終わりにしてはいけません。ここで全ての選択肢について自分で自分に解説していきます。「問題文で問われているのは三類感染症、1のAIDSは五類、2の結核は二類、3のO-XXXは三類、4の風疹は五類。だから正解は3」というふうに頭のなかで呟いていきます。そうすると選択肢は4つあるので定着する知識も4倍になります。
また、テキストで該当箇所を確認した際に関連する事項も一緒に読み込んでいきます。上記の例でいうと、テキストで感染症のページを開き、ボツリヌスは四類なんだなぁとか、四類はヒトヒト感染しないんだなぁとか。同じ下痢でも感染性胃腸炎は三類ではなく五類なのねとかいう具合です。こうすることにより関連事項が整理されてまとめて頭に入ってきます。
答えじゃない選択肢も全部見る。回り道のように見えますが知識の定着が増えるので結果的に最短ルートで対策できる方法です。
【まとめノートは作らない】
学生さんならアリですが、そのような時間は私にはありません。作る(これはただの準備作業)のに時間がかかり、作ったものを頭に入れる(こっちが本題)のにまた時間がかかります。膨大な問題量をこなすには効率が悪いので、既にまとめてある教科書を辞書的に引くようにした方が断然進みます。
【書いて覚える方法はなじまない】
子供の頃に漢字練習をしたり、中学時代に英単語をひたすら書いたりした人もいると思います。が、本番の試験は記述ではなくマークシートですし知識と理解を問われているので、作業的な覚え方はなじまないと思います。手を動かすと、見る・読む・呟くに比べてスピードが落ちて量をこなすことが大変になります。見るだけじゃ無理という方はせめて呟きましょう。重要法規の基本条文暗記には繰り返しの音読も効果があります(全ての条文を暗記する必要はありません。第一条の目的とかそういうのが重要です。)。
【どうしても難しいところだけはやむなく補完教材も】
あちこち手を広げる時間はありませんので問題集とテキストに絞って勉強してきましたが、どうしても難しいと感じたのが栄養学。単糖類・二糖
類・多糖類、必須アミノ酸、必須脂肪酸など覚えることが多くてややこしい。テキストのカタカナを見ていても正確に覚えられなかったので、ここだけは「まんがで覚える栄養学」という本を図書館で借りて2回くらい読みました。
勉強は夜に子供が寝てからダイニングでやっていました。60~90問を解いてテキストを確認するまでの1セットを1時間くらいで。直前の土日は喫茶店や図書館で1セットに2時間くらいかけていました。
やるときには問題集、ノート、教科書を広げることになるので、私にとってはある程度の場所と時間が必要でした。だから通勤時間の電車内や、家事の合間といったすき間時間の活用というのは全くしませんでした。
コンパクトサイズの1問1答集のようなものがアプリでも書籍でもあれば電車でもやったと思うのですが、保育士や社労士のようなメジャーな資格ではないのでそういうものも市販されておらず、だからといって自分で暗記カードを手作りする時間もありませんし。
2か月で問題集を3周。3周終わったらもうひとつ前の年の版の問題集を買って2周するという目標を持っていたのですが、家庭内がゴタゴタして最新の問題集を2周終わらせたところで試験日になってしまいました。問題集をもう1冊とかとても無理でした。
ただ、2周やることで1周目も2周目も間違えた問題(=自分が本当に覚えていない事項)を洗い出せたので、当日はそこを中心にチェックしたりできました。3周はできなかったけど2周を回しきったという自負は心理的に安定するのである程度まとまった量を回しきると言うのは大事だなと感じました。
トータル勉強時間は30時間いくかいかないかくらいだと思います。自分の勉強パターンが身についてくると試験勉強は学校の課題に比べて楽だと思います。学校の課題は、まだ基礎知識も少ないし問題にも目が慣れていないし勉強の仕方も手探りだしで苦しい時期でした。学校の課題よりも試験前の30時間の方が断然こなした問題数は多く密度の濃い勉強ができています。
出願したらもう逃げられないので、試験勉強を始めます。ってもっと早くからやっておくべきなのですけれど。この時点で試験まで2か月。
何を使って勉強をするか。学校の授業中にやったプリント(過去問)と通信の自宅学習教材(問題演習)でおそらくカバーできそうだなと思いましたが、科目ごとに管理して持ち歩くのにちょっと手間だったので、問題集を買いました。学校のプリントと通信の問題集は使わないことに決め(先生ごめんなさい)問題集1本に絞りました。
プリントの整理なんて毎晩5分くらいで済むから、お金かけたくない人は学校の資料を使い倒せば問題ないと思います。ちゃんと学校は考えてくれています。
最新の問題集は中古市場に出ていない(春夏の試験がコロナでどこも延期になっているから)から、1年~3年前の中古本を春から探していました。けれども送料を入れるとそれほど安くもなかったので結局は最新の問題集を新品で購入しました。古本でも構いませんが、2018年頃に食品衛生関係法の大改正が行われていますから、あまり古いものは自分で情報をアップデートしながら勉強しなければならず効率が落ちます。古いものが使えないというわけではありません。知識が定着した後であれば古い過去問でも「ここは変わったのよね~」って解きながら自分で指摘できるので、使い方としては、最近の問題をやり尽くした後に物足りないとき、量をこなすために古い問題を解くという形に進めるのがよいのではないでしょうか。
本番まで2か月しかありません。昼間の専門学校の学生は1年かけて試験対策をしてきて、しかも直前には放課後に特訓もしているはず。そういう子たちと独学で勝負するのですから無駄なく進めなければなりません。試験勉強はアウトプット→インプット方式で行く事にしました。
問題集は過去問から成っています。他県の過去問も入っていますが気にしなくて大丈夫、県によって差はあまりありません。埼玉の選択肢の1文が長いとかそういうクセはありますけど、知識を確認していくという点では影響なし。
ざっと問題集の全体を見て、1日あたり60問~90問ペースで進めることにしました。いきなり問題を解く→答え合わせ→間違えた問題の解説を読んで
【回答に自信のないものは空欄にしておく】
本番だったら偶然狙いでとにかく埋めますけど、練習の時点では記憶の曖昧なものも洗い出して知識を定着させて行くことが大切です。洗い出すために問題を解いているのでここでスルーしてしまってはいけないのです。
【選択肢全てを読み、頭の中で自分に解説をする】
例えば、
問)次の感染症のうち、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づいて、飲食物に直接接触する業務への就業が制限されるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 後天性免疫不全症候群
2 結核
3 腸管出血性大腸菌感染症
4 風疹
という問題を解いていて、飲食物への就業制限=下痢と覚えていれば3が正解だとすぐにわかるのですが、それで終わりにしてはいけません。ここで全ての選択肢について自分で自分に解説していきます。「問題文で問われているのは三類感染症、1のAIDSは五類、2の結核は二類、3のO-XXXは三類、4の風疹は五類。だから正解は3」というふうに頭のなかで呟いていきます。そうすると選択肢は4つあるので定着する知識も4倍になります。
また、テキストで該当箇所を確認した際に関連する事項も一緒に読み込んでいきます。上記の例でいうと、テキストで感染症のページを開き、ボツリヌスは四類なんだなぁとか、四類はヒトヒト感染しないんだなぁとか。同じ下痢でも感染性胃腸炎は三類ではなく五類なのねとかいう具合です。こうすることにより関連事項が整理されてまとめて頭に入ってきます。
答えじゃない選択肢も全部見る。回り道のように見えますが知識の定着が増えるので結果的に最短ルートで対策できる方法です。
【まとめノートは作らない】
学生さんならアリですが、そのような時間は私にはありません。作る(これはただの準備作業)のに時間がかかり、作ったものを頭に入れる(こっちが本題)のにまた時間がかかります。膨大な問題量をこなすには効率が悪いので、既にまとめてある教科書を辞書的に引くようにした方が断然進みます。
【書いて覚える方法はなじまない】
子供の頃に漢字練習をしたり、中学時代に英単語をひたすら書いたりした人もいると思います。が、本番の試験は記述ではなくマークシートですし知識と理解を問われているので、作業的な覚え方はなじまないと思います。手を動かすと、見る・読む・呟くに比べてスピードが落ちて量をこなすことが大変になります。見るだけじゃ無理という方はせめて呟きましょう。重要法規の基本条文暗記には繰り返しの音読も効果があります(全ての条文を暗記する必要はありません。第一条の目的とかそういうのが重要です。)。
【どうしても難しいところだけはやむなく補完教材も】
あちこち手を広げる時間はありませんので問題集とテキストに絞って勉強してきましたが、どうしても難しいと感じたのが栄養学。単糖類・二糖
類・多糖類、必須アミノ酸、必須脂肪酸など覚えることが多くてややこしい。テキストのカタカナを見ていても正確に覚えられなかったので、ここだけは「まんがで覚える栄養学」という本を図書館で借りて2回くらい読みました。
勉強は夜に子供が寝てからダイニングでやっていました。60~90問を解いてテキストを確認するまでの1セットを1時間くらいで。直前の土日は喫茶店や図書館で1セットに2時間くらいかけていました。
やるときには問題集、ノート、教科書を広げることになるので、私にとってはある程度の場所と時間が必要でした。だから通勤時間の電車内や、家事の合間といったすき間時間の活用というのは全くしませんでした。
コンパクトサイズの1問1答集のようなものがアプリでも書籍でもあれば電車でもやったと思うのですが、保育士や社労士のようなメジャーな資格ではないのでそういうものも市販されておらず、だからといって自分で暗記カードを手作りする時間もありませんし。
2か月で問題集を3周。3周終わったらもうひとつ前の年の版の問題集を買って2周するという目標を持っていたのですが、家庭内がゴタゴタして最新の問題集を2周終わらせたところで試験日になってしまいました。問題集をもう1冊とかとても無理でした。
ただ、2周やることで1周目も2周目も間違えた問題(=自分が本当に覚えていない事項)を洗い出せたので、当日はそこを中心にチェックしたりできました。3周はできなかったけど2周を回しきったという自負は心理的に安定するのである程度まとまった量を回しきると言うのは大事だなと感じました。
トータル勉強時間は30時間いくかいかないかくらいだと思います。自分の勉強パターンが身についてくると試験勉強は学校の課題に比べて楽だと思います。学校の課題は、まだ基礎知識も少ないし問題にも目が慣れていないし勉強の仕方も手探りだしで苦しい時期でした。学校の課題よりも試験前の30時間の方が断然こなした問題数は多く密度の濃い勉強ができています。