MAMMA ちょっと 元気になれる かもしれない処

箱根西麓の山の上で 自然な生き方を模索する日々

月見のおわら

2012-10-01 13:44:21 | komako
「おわら風の盆」というのを 一度見てみたいと思っていたのですが
本番の祭り(9月1日~3日)は 当然ものすごい人出なので とても無理。
そこで知ったのが クラブツーリズム独占企画のこのツアーでした。
なかなか見るチャンスは無いからと 29日 ばあちゃんを誘って行って来ました。

三島駅を6時40分に出発し 富士インターから新東名に入り 
東海北陸自動車道を通って まずは白川郷まで行きました。
東海北陸自動車道のトンネルの数には びっくりです。
トンネルの入り口に分数表示があって 分母が56 それがトンネルの総数です。
こんな山の中をつっきって道路を造るのですから トンネルの連続も当然でしょう。
大変な工事だったろうと 心の中で手を合わせました。

飛騨トンネル(10710m)は 現在日本で3番目の長さだそうですが 8分で通り抜けました。
10キロの距離を考えると すごい長さです。
トンネルの出口が見えるとスピードを出したくなる という人間の心理があるそうで
長いトンネル工事の時は 出口が見えないような造り方をするのだそうです。 
いろんなところに真実が隠れているものだと 添乗員さんの話にはっとしました。

午後1時半 テレビや写真でよく見る白川郷に到着しました。 
ばあちゃんと歩きながら 今回は和田家という合掌造りの家を 見学させて頂きました。



2階の窓から外を眺めていると いろんな思いが湧いてきました。
言葉にすると安っぽくなってしまうので 家の説明はしません。
現在も住んでいらっしゃるそうで 守っていくのは大変なことだろうと想像しました。

「おわら」というのは地名かと思っていたら 富山市八尾(やつお)というのが場所でした。
町民ひろばの駐車場に着いたのが 5時半。
坂を上って町に入り ゆっくりと始まりの7時を待ちました。
11の町がそれぞれの装いで町流しをするそうですが 胡弓の調べがなんとも言えない雰囲気でした。
昔から踊り手は20代前半の若者だそうですが ここでも人不足らしく 20代後半までになってきたとか。
伝統をそのままの形で守っていく難しさは 多くの土地で持つ悩みでしょう。
踊りはフラッシュ禁止なので 写真は撮らず じっくり拝見しました。



全国からクラブツーリズムでやってきたわけですから 狭い道の両側には人がいっぱいです。
本番の祭りの様子は 想像もつきません。
途中で月も雲間から姿を現しましたが 最後の踊りが始まる頃 雨がパラパラ。
パラパラですが即中止。楽器や着物を守るためだそうです。
携帯用の折りたたみ椅子を持って行ったので ばあちゃんもゆっくり見ることができました。

翌30日 台風17号の動きを心配しながら 立山から再び高速にのりました。
北陸自動車道 東海北陸自動車道 中部縦貫自動車道で 高山に向かいました。
不思議なことに 今度はトンネル表示の分母が54でした。
2減った理由を聞きそびれてしまい それが気になります。



雨も降らなかったので 1時間半 ばあちゃんと古い町並みを歩きました。
ばあちゃんの腰は曲がっていますが 毎日の労働で鍛えてあるので すいすいでした。
ここでも 昔からのものを守っていく難しさと誇りのようなものを感じました。

予定では 次が乗鞍スカイラインのドライブでしが 台風接近ということで帰路につきました。
日曜日ということで 情報収集が難しく どの道を帰るかは ドライバーと添乗員の判断です。
適切な判断のおかげで 私たちのバスは 順調に帰ることができました。

今回の旅では 昔からのものを引き継いでいくことについて考えました。
形あるものも無いもの 守りながら共に生きていくということが必要だと思います。
守る=ほっとく では 朽ち果てますから。
コメント
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