外の空気は冷たいけれど日当たり抜群のがんセンター談話室は、汗が出るほどの暖かさでした。
窓から見下ろすと、沼津の海までよく見えました。
朝目が覚めて朝食をとり、何気ない一日が過ぎて夜を迎え、お風呂に入って自然に眠る。
そんな生活がいかに幸せか、この頃しみじみ思います。
昨日はばあちゃんの代理でお葬式に行って来ましたが、その方は膵臓がんと診断されてから6か月の命だったそうです。
でも入院することなく、最後まで自宅で過ごせたとか・・・。がんも人それぞれなんですね。
朝のニュースで優勝したことを知っていたので、心穏やかに羽生結弦君のスケートを見て普通に感動しました。
一日24時間、使い方次第、自由に使えるうちに活用せねばと思うのですが・・・。
そうじゃない時に一番欲しいのが、この1日ですものね。
つくづくそう思います。実は、大事な1日は、そういう日なんだと、分かるお年頃になりました。いろいろ経験してわかるものなのですね。
今日も、夫の友達の奥様が、実は子宮がんだったけれど、抗がん剤の治療をしないで、元気を取り戻したんですというお話を聞いたばかりでした。
がんセンターの話も出ました。素敵な景色に救われたと・・・。いつも、複雑な気持ちで見つめていたがんセンターの見方が変わってきました。
人間が一人一人皆違うように、がんの種類や進行状況も違うものだと思っていたはずなのに、現実は想像以上に厳しいことがあります。
「普通に一日を過ごせてありがとう。」眠る前にそう言おうと思います。