また、美鞠の熱が上がってきたので、夕方ドクターに電話した。
もしかしたら、精神的なダメージなのか、風邪がぶりかえしたのか(これもショックからだろうけどさ)、診てもらおうと思ったんだよねぇ。
じっくり、じっくり、美鞠に話を聞いたら、いじめって、あなた、14歳のガキが、美鞠に性的関係を求めてたって言うじゃないですか!!!
前に、それを学校に言ったら、良くある話しだとあしらわれましたけど、まさか、Hしろ!とつめよってるなんて、学校も想像できなかったんだろうか???
いやいや、想像できたから、知っていたから、サムを追い出したんだろうか。
サムは、退学になったのでありました。
美鞠の話しによると、午前中の休みに、中庭のベンチに座っていたら、サムがいきなり隣に座ってきて「You are so sexy」と言いながら、腰に手を回して、さわさわと触られたそうな。
怒った美鞠は、トイレに逃げ込み、ベルが鳴るまで隠れてようと思ったそうな。
そこへ、女の子が来て「サムは、もう居ないよ、大丈夫だよ」と言ったので、トイレから出てみたら、男の子がたくさん、美鞠を待ち構えていたそうな。
びっくりした美鞠は、恐怖で泣きながら事務所へ走って行ったのだそうな。
これって、「セクシャルハラスメント(嫌がらせ)」ですよねぇ。
あたしゃ、気が動転していて、ドクターに「セクシャルアビュース(虐待)」って言っちゃったもんだから、ドクター、私たちを救急の小児病院へ行くように言ったわけです。
どうも、子供のセクシャルアビュースは、国に報告する義務があるらしく、その書類がドクターの手元に無く、病院にしか無いからだと。
だけど、国に報告するような、傷もあざも怪我も無いから。。。と言ったら、ドクター、それでも行って来い!と。
メンタルケアなら、ドクターでいいじゃん!もう17年以上の付き合いだし。。。と言ったら、それでも、病院に行ってレポートしなくちゃいけない!と。
ドクターが診てくれないなら仕方ない。行きましたよ、小児病院の救急へ。
もう、病院走りっぱなし。
5時間待って、やっとこさ順番が来て、状況を説明したら、やっぱり「アビュース」ではなく(そうだよ、言い間違えたんだよ)、「ハラスメント」の、いじめであると。
だけど、体に触ってきたとしても、書類を書くには情報が少なすぎるし、美鞠は障害児なのに、なぜ、学校は、母親にきちんと説明しないのかも、ありえない。
ここで、救急のドクターに「学校で、ましてや、アンダーエイジ(オーストラリアは16歳未満の子供とセックスするのは合意でも違法です)の障害児に、そのような事があっては断じてあってはいけない!美鞠の人権侵害だ!」と、めっこし演説を聞かされたけど、学校が、あれじゃ、どーしたら良いわけ???
もう、半年もこれだ。何度学校に言っても、これだ。何か手はあるのか???
「まかせておきなさい。この病院には、全てそろっているんだから。子供の心と体の健康、安心した生活を送るための知恵が、全部あるんだから。」
そう言って、待つこと20分。
「担当者が見つかったわ。この状況では、情報が少なすぎて、書類を書けないから、何度かミーティングになると思うんだけど、とりあえず、彼女は月曜日にあなたに電話するから。この休みの間に片付けてしまいましょう」
あ、ありがとうござんす。
家に到着したのは、夜の11時30分。
はて、月曜日の担当者は、なんと言ってくるのだろうか。
救急のドクターが、1人で盛り上がってただけじゃなかったら良いんだけど。
サムは、退学になっちまったし、どうするんだろう。