老人用車椅子のシートベルト

おばあちゃんの車椅子は、老人用なので、自分で漕ぐための大きな車輪はありません。
軽量を意識してか、タイヤは小さく、でも、衝撃が少ないように、ちょっと太めになっています。

こんな感じ↓


これと同じものじゃないと思うんだけど、これに、高反発のクッションを敷いて座っています。
シートベルトもついてるんで、道の悪いところとか、下り坂とか安心かも？って思っていたんですが、このシートベルトの使い方って、それじゃなかったことに最近気づきました！

本当の使い方は、立たせないため！！！

シートベルトで椅子に縛りつけるなんて！って思われそうですが、いやいや、どういたしまして。
勝手に歩いて転ばれるよりは、ずーっとマシです！

おばあちゃん、ボケちゃってるから、自分が歩けないことをすっかり忘れて、ひょこひょこ歩いては転けて、先週なんて頭にでっかいコブを作って、ショックでご飯も食べなかったんですよね。
それで、電話が来たので、３種類くらい食べ物を持って行ってきたら、なんと、私の分の米麺食べられてしまい、私の晩御飯がお粥になってしまったという。。。

その後、月曜日くらいに、またまた転び、床に座り込んでいたのを発見され、一緒にラウンジに座ってるご老人たちも、おばあちゃんが危険だと気づき、みんなで監視するようになったという。。。

みんな、９０歳近いし、大概ボケてるのだけど、自分がボケてる暇もなく、おばあちゃんが歩き出したら、みんなで「ペギー歩いてる！！」と騒ぐんだそうです。

なんか、それは、それで、面白い。あはは。

なんたって、椅子に縛りつけるのは違法です。
なので、それができるのは自宅とか、家族だけ。
自宅でも、訪問介護のワーカーさんや、セラピストにシートベルトが見つかったら通報されるレベルなんですが、おばあちゃんの場合は、転んで3回も腕の骨を折っているので、許されるレベルじゃなかろうかと！

まぁ、そんな、おばあちゃんですが、今日、面白いことを言っていました。

「私は、あっちに、ちょっと住んで、こっちに、ちょっと住んでって、あちこち住んでいるから、服があちこちにたくさんあって、何が何だかわからなくなってきた」
「私の家がどこかわからなくなってきたよ」

うん、家族でゴタゴタがあるから、帰りたい家に帰れないし、お義母さん宅に用意してあった、おばあちゃんの部屋も、今は、物置になっていて、誰も寝れないんだそうな。

部屋が殺風景だったので、コルクボードに家族の写真を貼り付けて、それぞれに名前を書いた紙を貼って、ファミリーフォトボードを作って置いてきました。

私も、税金の申告と役所の申請が終わって、心に余裕ができたんで、ちょっとおばあちゃんの世話ができるようになってきましたです。

すると、ワーカーさんがそのボードを見て、名前が書いているので、名前を呼んで指を指して「〇〇ちゃんは、あなたの何にあたるの？」なんて聞いていました。
普通、そのボードは飾りとして終了するんですけど、おばあちゃんは違います。

一通り、写真を見て、一人ひとりに感想を述べて、ボードを横に置いて、別の話をしてから１５分後、ボードを見せたら、また「これはいいわね〜　家族しゃしんだ〜（はあと）」と喜び、再び、一人一人感想を言って〜　ってんで、4回繰り返して１時間消費できます。

ちょっとした遊ぶ道具ができたんで、新しいワーカーさんとか、部屋を訪問してくれるボランティアの人とかのネタになるかなぁって思っています。



食べ物が同じでまずいと文句を言われたので、お義母さんが食べ物を運んでるんじゃないの？と聞いたら、なんと、運んでませんと。
いつも、豚まんを持ってくるけど、豚まんしか持ってこないと。

なんと。。。

そろそろ外に出たそうだったので、明日、お気に入りのショッピングセンターに夕方連れて行って、晩御飯食べさせてこようかと思っています。
お義母さんも行きたいって言ってたんで、電話したら出ないし。
おばあちゃんは、「誘うな！」と言います。
お義母さんは人の時間を無駄にするから、一緒に行動するのは嫌なんだそうです。

「Chiekoと二人だと気が楽だわ。リラックスできるし」なんて言っていました。あはは。

とりあえず、明日は、４時頃に迎えに行って、ショッピンセンターへ連れて行って、お店をうろうろしてから、８時まで開いている中華のレストランへ連れて行って、美鞠は焼いた豚まん好きだし、おばあちゃんは中華の焼きうどんが好きだし、それでもいいかなぁ。
マレーシアのお店だったら、平べったい米の麺が良いのかなぁ。
ベトナムのお店だったら、フォーが良いかなぁ。
春巻き食べそうだなぁ。
ステーキは、さすがに噛みきれなくて、吐き出しちゃうから可哀想だしねぇ。

いっぱいありすぎて、悩ましい〜w