marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(65回目)

2016-07-22 23:27:42 | 日記
◆世界のベストセラー聖書を読む◆
いよいよ第8章に入ります。前の回の八木誠一さんの著作「新約聖書の構造(岩波書店)」には「ユダヤ人」を悪魔の子と断じているのはこのヨハネだけである、とあります。史実優先より、広義のキリスト論になっていると(ちと難しい)。他の福音書は共観福音書と言われるくらいだから史実が反映されている(一番最初はマルコの福音書が書かれ、それを元にマタイ、ルカは史実面を採用されたと言われてます)。ところで、新約聖書の中で一番最初に文字になったのは、パウロさんの「テサロニケの手紙」であったと記憶してます。で、その断じている記事がこの第8章にありますね。イエスの言葉で44節です。イエスが話す相手のユダヤ人を人殺しとまで言っている・・・。
◆ところで、今読んでいるのは、口語訳で国際ギデオン協会贈呈の文庫版サイズですが、この8章の1節から11節までの英語がイタリック体になっているの。丁度、姦淫の女の話のところだけ、タイプミスなのかな、意図があってなのか、12節から話が違うからなのか。いずれ、(7節)「あなた方の中で罪の無い者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」その後に、有名なというか知っている人もおられるイエスの言葉「わたしは世の光である。わたしに従って来る者は、やみのうちを歩くことがなく、命の光をもつであろう。」(12節)の言葉がある。本来は、7節から15節にそのまま飛ぶのが分かりやすい→(15-16節)「あなた方は肉によって人を裁くが、わたしはだれもさばかない。さばくとすれば、さばきは正しい。なぜならわたしは使わされた方と一緒だから。」
◆けれどヨハネは、「わたしは世の光である」のイエスの言葉に対してユダヤ人が、自分のことをあかししているのは真実ではないだろと言う。(13節)これに対してイエスは14節で答える「わたしのあかしは真実だ。どこから来て、どこへ行くのか知っているからだ。しかし、あなたたちは知らない」。(余談:ポール・ゴーギャンというタヒチの島でこんな題名の絵を描いてますでしょ。いつもそのことを思ってしまうのですね、調べてみて!)それから、イエスが言われた「あなたたちは知らない」という言葉を覚えておいてください(19節にも)。更に55節にも「あなた方は神を知っていないが・・・」と出てきます。そこで 43節にもどり「どうしてわたしの話すことが分からないのか」とイエスは言ってます。人が知識を理解する道理は? キリスト者が「アーメン(確かです。その通りです。信じますの意)」ということは何故なのかの理由がここに書いてます。そもそも常識と、ユダヤ人たちの伝統ある先理解の知識では困難では・・・これ後で考えることにします。
◆先、13節のユダヤ人の問いに19節までに、イエスは自分のあかしは、自画自賛ではないのだ、父なる方が共におられ、その方もあかししておられるのだと返答します。(18節)・・・今日は19節まで・・・Ω