4月に予定していた「花の夕去りの茶事」が中止になったので
いつか、その時のお客様を茶事にお招きしたいと思っていました。
7月と8月は電力事情が不透明なこともあり、
水無月(みなづき、6月)の茶事へお招きしています。
水無月は、水と縁のある私には茶事をしたくなる月ですが、
横浜開港150周年を祝う茶事以来2年ぶりのことです。
昨年の6月は、仙桃庵の茶事へお招き頂き、
心に残る水無月の茶事を愉しませて頂きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/7c/c67c2a9791882e8ca6d21c327f5fcfa0.jpg)
ところで、6月は梅雨の最中なのにどうして「水無月」というのでしょうか?
旧暦6月を水無月と呼んでいましたが、現在は新暦6月の別名となっています。
調べると諸説があり、旧暦と新暦で由来が違うことを知りました。
旧暦6月は梅雨が明けて水が涸れてなくなる月と解釈されています。
逆に、田植が終わって田んぼに水を張る必要のある月、
つまり「水張月(みづはりづき)」「水月(みなづき)」とする説もあります。
さらに、水無月の「無」は「の」という意味の連体助詞「な」であり、
「水の月」とする説などがいろいろです。
新暦6月はちょうど梅雨なので
「梅雨で天の水がなくなる月」や「田植で水が必要になる月」
といった解釈がされているそうです。
いずれの説も水、水量、稲作に関係していて面白いですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/9a/f9fdd2361b172c9bb4ed2ddc587ff637.jpg)
今にも降りだしそうな空を見上げながら、
お客様ひとりひとりとのご縁を思い出しながら
茶事支度にいそしんでします。
迷った時には、利休さまの七則へ戻ります。
茶は服のよきように点て
炭は湯の湧くように置き
花は野にあるように
夏は涼しく冬あたたかに
刻限は早めに
降らずとも雨の用意
相客に心せよ
どれも奥の深い大事な教えですが、先ずは
「茶は服のよきように点て
炭は湯の湧くように置き・・・」を目指します。
新しい風炉釜(釜師 長野新さんの作で、ステキです!)と、
久しぶりに使う風炉(灰)なので
何回も炭を置き、湯を沸かし、湯を変えて、釜や灰を慣らしています。
まだ釜が落ち着いてくれず、茶を入れて沸かしてみたり・・・試行錯誤です。
それから灰型。二文字押切をつくっています。
「茶事の前に風炉の灰型を整えるのは茶人の喜び・・・」だそうですが、
未だその域には程遠いと思いながら、「やるっきゃない!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/83/2697142546d702a47019a7c58c0d86b9.jpg)
忘れてはいけないのは、「梅雨で天の水がなくなるほど雨が多い月」なので
「必ず降ると思って雨の用意」でしょうか。
露地草履を拭いたり干したりしながら
外の腰掛や蹲が使えない場合は? などと、あれこれ考えています。
点前の稽古や懐石の打ち合わせなど、やることは尽きませんが、
身体と心の準備を調えて、お客様をお迎えしたいと思います。
「さぁ、そろそろ・・・」
写真は上から、「雨の竹林」(岡部・玉露の里にて)
「藤枝・蓮華寺池の菖蒲園」
「蓮の玉水」
「菖蒲」
いつか、その時のお客様を茶事にお招きしたいと思っていました。
7月と8月は電力事情が不透明なこともあり、
水無月(みなづき、6月)の茶事へお招きしています。
水無月は、水と縁のある私には茶事をしたくなる月ですが、
横浜開港150周年を祝う茶事以来2年ぶりのことです。
昨年の6月は、仙桃庵の茶事へお招き頂き、
心に残る水無月の茶事を愉しませて頂きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/7c/c67c2a9791882e8ca6d21c327f5fcfa0.jpg)
ところで、6月は梅雨の最中なのにどうして「水無月」というのでしょうか?
旧暦6月を水無月と呼んでいましたが、現在は新暦6月の別名となっています。
調べると諸説があり、旧暦と新暦で由来が違うことを知りました。
旧暦6月は梅雨が明けて水が涸れてなくなる月と解釈されています。
逆に、田植が終わって田んぼに水を張る必要のある月、
つまり「水張月(みづはりづき)」「水月(みなづき)」とする説もあります。
さらに、水無月の「無」は「の」という意味の連体助詞「な」であり、
「水の月」とする説などがいろいろです。
新暦6月はちょうど梅雨なので
「梅雨で天の水がなくなる月」や「田植で水が必要になる月」
といった解釈がされているそうです。
いずれの説も水、水量、稲作に関係していて面白いですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/9a/f9fdd2361b172c9bb4ed2ddc587ff637.jpg)
今にも降りだしそうな空を見上げながら、
お客様ひとりひとりとのご縁を思い出しながら
茶事支度にいそしんでします。
迷った時には、利休さまの七則へ戻ります。
茶は服のよきように点て
炭は湯の湧くように置き
花は野にあるように
夏は涼しく冬あたたかに
刻限は早めに
降らずとも雨の用意
相客に心せよ
どれも奥の深い大事な教えですが、先ずは
「茶は服のよきように点て
炭は湯の湧くように置き・・・」を目指します。
新しい風炉釜(釜師 長野新さんの作で、ステキです!)と、
久しぶりに使う風炉(灰)なので
何回も炭を置き、湯を沸かし、湯を変えて、釜や灰を慣らしています。
まだ釜が落ち着いてくれず、茶を入れて沸かしてみたり・・・試行錯誤です。
それから灰型。二文字押切をつくっています。
「茶事の前に風炉の灰型を整えるのは茶人の喜び・・・」だそうですが、
未だその域には程遠いと思いながら、「やるっきゃない!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/83/2697142546d702a47019a7c58c0d86b9.jpg)
忘れてはいけないのは、「梅雨で天の水がなくなるほど雨が多い月」なので
「必ず降ると思って雨の用意」でしょうか。
露地草履を拭いたり干したりしながら
外の腰掛や蹲が使えない場合は? などと、あれこれ考えています。
点前の稽古や懐石の打ち合わせなど、やることは尽きませんが、
身体と心の準備を調えて、お客様をお迎えしたいと思います。
「さぁ、そろそろ・・・」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fuku.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cocktail2.gif)
写真は上から、「雨の竹林」(岡部・玉露の里にて)
「藤枝・蓮華寺池の菖蒲園」
「蓮の玉水」
「菖蒲」