帷子川の川辺の八重桜が満開になりました。
4月13日(水)は暁庵の茶道教室の初めての許状式でした。
昨年6月に入門されたKさんがめでたく初級(入門、小習、茶箱)の許状を拝受しました。
さて、初めての許状式をどのように行ったらよいかしら・・・
自分の許状式を思い出しながら、なるべく社中の方にも参席して頂いて、皆でKさんの許状式をお祝いしたいと思いました。
小さな暁庵の茶道教室ですが小さな教室にはそれなりの良さがあると思うからです。
午前中にYさんが稽古にいらしたので、FさんとYさんに立会人になって頂きました。
許状式は14時からです。
床に利休居士画像のお軸を掛け、花、香、蝋燭をたむけ茶と干菓子を献じました。
献茶は天目茶碗に湯を汲み、薄茶を一杓入れるだけですが、Yさんに体験して頂き、
ハワイ(現・京都滞在中)の心花さんから頂いた桜の干菓子を高坏に盛りました。
お軸の画(複製)は土佐光孚(とさみつたか)、次のような鵬雲斎御家元(現・大宗匠)の賛があります。
今日親聞獅子吼
他時定作鳳凰兒 宗室(花押)
読み下しは、今日親シク獅子吼(ししく)ヲ聞ク
他時定メテ鳳凰ノ兒(ほうおうのこ)ト作(な)ル
今日、利休居士に繋がる茶道の門を敲き、その教えを聞くご縁ができたことを嬉しく思います
いつの日か、茶道の修練を重ね茶道の真髄を体得できることを願っています
(・・・勝手ながらそのようにお話ししました)
今日庵第十六世・千宗室御家元に代り、不肖・暁庵が許状を読み上げ、Kさんにお渡ししました。
ピンクの着物で式に臨んでくださったKさん、緊張の中にも嬉しく感無量の様子が伝わってきます・・・。
その後、許状の小習より貴人清次薄茶点前を選び、Yさんの点前、Fさんの半東、暁庵の清(貴人)、Kさんの次(お供)で稽古しました。
席を移し、吸物八寸で一献を差し上げ、Kさんの許状式を皆で愉しくお祝いすることができ、安堵しています。
・・・そして、私もご指導いただいた先生方のご厚情を懐かしく思い出し、裏千家茶道の縁に繋がる喜びを改めて噛みしめたのでした・・・。
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