暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

立礼の茶事・令和6年クリスマスの茶事・・・(2)

2024年12月28日 | 「立礼の茶事」(2023年~自会記録)

        (折敷に盛り付けられた点心)

つづき)

当日は半東AYさんが腕まくりで点心を作りました。

ご自分が出来る懐石で献立を考え、12月初めには試作品を食べさせて頂いたり、熱心に取り組んでくださいました。

お出しした点心は(写真左上から時計回りで)柚子なます、たらとしめじの湯葉巻(銀餡、しょうが)、生麩田楽(南京麩と餅麩)、鶏肉と生姜の炊き込み俵ご飯です。

後から煮物椀(海老芋饅頭、三つ葉、柚子)をお出ししました。

車の方がいらしたので、一献はノンアルコールのスパークリング白ワインです。 

SKさま、Yさま、お口に合いましたか? 量はいかがでしたか?(・・・実はお二人は懐石名人なのです)

AYさんは佐藤愛真先生の懐石教室で勉強中で、この度初めて点心に挑戦しました。献立、買い物、試作、調理、盛付など一人で全部やられて大変だったと思いますが、とても良い勉強と素晴らしい経験になったことでしょう。

暁庵の役割は口出しせずにすべてお任せして、味見と小さなサポート(出汁用の昆布を漬けておく)だけでした。

水屋でお相伴し、特に熱い煮物椀の海老芋饅頭が美味しかった!です。点心なので7割くらいの量でよかったかもしれません・・ネ。

ご馳走様でした!  

   (美味しい煮物椀(海老芋饅頭、三つ葉、柚子))

中立となり、待合へ動座していただき、そちらで主菓子をお出ししました。

主菓子はクリスマスツリーのような練切、銘「もみの木」(旭区都岡の石井菓子舗製)です。

菓子器はガラス鉢、3人の天使が支えています。

 

中立の間に亭主と半東は大忙しです。お軸を掛け、湯相と火相を整えました。風炉の炭を使用しましたが、初炭の炭がびっくりするほど早く尽きてしまい、湯はしっかり沸いていました。後座に備えて炭を足しました。

後座は暗くし蝋燭の灯りで濃茶を差し上げたかったので、雨戸を閉め、蝋燭に火を灯しました。

床にペルシャ模様の小灯し(洋蝋燭)を置き、点茶盤に織部焼・南蛮人燭台に20匁の和蝋燭(大森和蝋燭屋製)を灯しました。

   

  (お気に入りのペルシャ模様の小灯し・・・鈴木盛久製)

暗闇の後座・・・後入りの合図は陽の喚鐘を打つことにしました。久しぶりの喚鐘ですが、心を込めて打ちました。

  大・・・小・・中・・中・・・大 

 

    (我が家の喚鐘・・・めったに打ちません)

喚鐘は大中小を打ち分けるのが難しいですが、そのように聞こえたかしら??

茶道口から後座の席入りしていただきました。つづく)

    

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     「クリスマスの茶事」支度に勤しんでいます