ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

日本経済新聞紙の中外時評「家電市場を変える『IOT』」を拝読しました

2015年01月19日 | 日記
 2014年1月18日に発行された日本経済新聞紙朝刊の「日曜に考える」の中の中外時評「家電市場を変える『IOT』」というコラムを拝読しました。

 1月上旬に米国ラスベガス市で開催された世界最大の家電ショー「2015国際CES」(2015 International CES)の今回の主役は、いろいろな製品・装置をつなぐIOT(Internet Of Things)と呼ばれる最新技術だったと伝えます。ています。このIOTについては、最近いろいろなメディア(主に雑誌やWebサイト系)が解説記事などを載せています。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版でも中外時評「家電市場を変える『IOT』」と報じています。



 IOT は簡単に(大胆に)いえば、いろいろな製品・装置がインターネットを介して、通信し合って情報を集めたりする技術です。人間を介さずに、機械同士が連絡を取り合う仕組みです(IOTはまだ発展途上の技術で、何が実現するのかまだ分かりません)。いろいろな製品・装置が自分の役割に応じた動作と必要十分な知性を備えた「スマートマシン」になるということです。

 2015 International CESの開催初日に米インテル社のCEO(最高経営責任者)のブライアン・クルザニッチさんは、基調講演の中で「Nixie」(ニクシー)という新製品を紹介し、注目を集めました。彼の腕にまいたヒトデのような機器が空中に舞い上がり、空中で講演に登壇している方々の写真を撮影して、また戻って来るパフォーマンスを見せたのです。

 このカメラ付きブーメランのような装置は、位置情報を基に無人で空中を飛ぶドローン(無人小型飛行機)で、ヒトデの脚の各先端に回転翼がついているものです。インテルが開発した超小型コンピューター「Edison」を利用した、米国のベンチャー企業が開発したドローンです。

 インテル社のCEO(最高経営責任者)のブライアン・クルザニッチさんは「今年のCES2015は展示物がこれまでの(液晶テレビなどの)家電製品からIOTにシフトしたことを示した」と語りました。

 日本のセイコーエプソンはIOTを組み込んだ眼鏡型のディスプレーを展示し、こうしたウエアラブル機器が成長すると訴えたそうです。この眼鏡型のディスプレーについては、具体的な中身が説明されていませんが、2014年6月にセイコーエプソンが発売したカメラやジャイロセンサー、加速度センサー、GPS、マイク入力などを搭載した眼鏡型のディスプレーの延長線の展示品と想像できます。

 例えば、カメラを使ってQRコードを読み取ったり、ジャイロと加速度センサーを使って装着している人の首の動き/体の移動に仮想的な映像を追随させるといったことが可能だそうです。

 ドイツの自動車メーカーのアウディやダイムラーは、自動車の自動運転技術を展示しました。この自動運転技術にもIOTが組み込まれています。

 IOTの進展によって、インターネットを介して、必要な情報を自動的に集め、利用することが当たり前になりそうです。今回の2015 International CESは日本の電機産業に新しい変革力を組み込めるのかが問われる大きな潮流を示したそうです。「日本の技術力は評価するが、経営や開発にもっと多様性を組み込まないと、新しいニーズはつかめない」と、2015 International CESを主催した会長のコメントを載せて、記事は終えています。