ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

さいたま市の秋ケ瀬公園にサクラなどを見に行ってきました

2011年04月09日 | 季節の移ろい
 埼玉県さいたま市桜区の荒川沿いにある県営秋ケ瀬公園(あきがせこうえん)にまた、出かけました。広大な公園の中に、ソメイヨシノの木が多数植えられていて、満開時には華やかな景色をつくり出します。近所のソメイヨシノの桜並木がほぼ満開になったので、秋ケ瀬公園のソメイヨシノの様子を見に行きました。

 ソメイヨシノの花が満開になるころは、気温が一気に上がり、いろいろな草花が芽吹き、花を咲かせ、生命の息吹を感じさせます。その季節が到来したことの指標が、ソメイヨシノの花の開花です。この点で、ソメイヨシノの花は人気者になる訳です。桜並木として植えられたソメイヨシノの木の並木は見事に開花して、薄いピンクの“霞”をつくっています。

 雑木林の中に、たぶん自然に生えたソメイヨシノの木が1本、ぽつんとありました。それなりの風情を感じさせます。


 近くの木に、ギャアギャアと鳴いてうるさいオナガの群れが飛んできました。もう一匹飛んできた野鳥がモズでした。




 モズは梢に留まって、辺りを見渡しています。口には昆虫をくわえていませんでした。一番会いたかったシメやシロハラには会えず仕舞いでした。本格的な春を迎え、冬鳥が去り初め、留鳥(?)が活動し始めます。ウグイスが下手くそな囀り(さえずり)を始めるなどです。

 同様に野草も春の訪れに従って動き始めます。今年の春はいくらか遅いようにも感じますが、雑木林の陰ではスミレが咲き始め、ノウルシが咲き始めていました。ノウルシは結構育っています。


 ノウルシがこんなに育っていると、気になるのはサクラソウの方です。秋ケ瀬公園の下流側にある「田島ヶ原サクラソウ自生地」では、サクラソウが開花すると同時に、ノウルシが開花し、どんどん成長し、サクラソウを覆います。サクラソウは早く咲かないと、ノウルシの勢いに負けてしまいます。田島ヶ原サクラソウ自生地では、サクラソウはまだごく一部が咲き始めていました。その周りのノウルシもまだ成長途中でした。確実に、季節が進んでいきます。
 
 野鳥観察の愛好家が集まる雑木林の入り口で、偶然、知り合いに会いました。プロのカメラマンの方で、高価な望遠レンズ・1眼レフカメラを片づけているところでした。車にあった野鳥の写真を見せていただきました。やはりプロの方の腕前はすごいと感心しました。こうした出会いも楽しいものです。

深谷市の旧深谷宿は日本の赤レンガ製造発祥の地でした

2011年04月08日 | 旅行
 埼玉県深谷市のJR深谷駅を起点に、近くの唐沢川周辺の桜並木を散策した話の続きです。

 散策の出発点となったJR深谷駅の駅舎は、赤レンガづくりを基調にしたデザインです。その理由は、現在の深谷市内(当時の埼玉県榛沢郡上敷免村=じょうしきめんむら)にあった日本煉瓦製造がつくった赤レンガを基に、JR東京駅の丸の内駅舎を1914年に建築した経緯があるからです。現在のJR東京駅の丸の内駅舎は、残念ながら1945年の東京大空襲によって大部分が破損したため、1947年に縮小して復元されています。この結果、重要文化財に指定されているそうです。日本煉瓦製造は2006年に株式会社を解散しています。

 深谷駅は東京駅丸の内駅舎を連想させる赤レンガのデザインになっています。


 この画像は南口側から撮影したものです。深谷駅の外観デザインは赤レンガですが、残念ながら本物ではなく、赤レンガを模したパネルだそうです。

 赤レンガ利用の歴史上の経緯は、深谷市にいくつか残っています。一番目立つには造り酒屋(醸造元)の煙突です。深谷駅周辺の散策の時に立ち寄った滝澤酒造の煙突は赤レンガを積み上げたものです。煙突には、主力商品の清酒「菊泉」の名前が入っています。


 かなりの年期を感じさせる煙突と醸造場の建屋でした。大震災の後だけに、赤レンガを積み上げた煙突をじっくり見ると、鋼板などで補強をしてありました。

 煙突に用いた赤レンガは日本煉瓦製造が製造したものです。日本煉瓦製造が深谷市に設立された経緯には、第一国立銀行(現在のみずほ銀行)、東京ガス、東京海上火災保険保など約500社を創業した事業家・起業家の渋沢栄一さんが、産業振興のために建築資材となる赤レンガを国産化したことがあります。具体的には、日本煉瓦製造(深谷煉瓦製造)を深谷市内に創業したことです。同社は当時最新式のホフマン輪窯をドイツから輸入し、レンガの工業化に成功しました。この赤レンガは日本銀行(旧館)、司法省(法務省旧本館)、東京大学、東宮御所(現赤坂迎賓館)などの建物に利用されたそうです。

 深谷市にあった深谷宿は、江戸時代には中山道の中で最大規模の宿場町の一つだったため、造り酒屋が多かったそうです。現在でも、いくつかの醸造元が残っています。その残っている造り酒屋の煙突は赤レンガ製が多いとのことでした。

 また、造り酒屋を廃業した所にも、倉などの赤レンガ製の建屋が残っています。その一つの「七ッ梅酒造跡地」には、深谷シネマというNPOが運営する自主映画館がありました。七ッ梅酒造跡地の面影は、清酒「七ッ梅」を知らせる看板(?)が残っています。


 唐沢川の桜堤と呼ばれる桜並木はソメイヨシノ(染井吉野)の桜の木が主役です。この桜並木の中に新しく植えたサクラの木がいくつかありました。さすがにソメイヨシノばかりでは飽きると思ったのでしょうか、カワヅザクラ(河津桜)の木が2本植えられていて、濃いピンクの花が満開でした。


 深谷市の深谷駅近くを、日がな一日、のんびりと散策した話でした。中山道の雰囲気を少し垣間見ることができた一日でした。こうした歴史的経緯を見ることができるのも、風雪に耐えて建造物が残っているからです。大震災に会わず、あるいは耐えて残っているからです。

深谷市を流れる唐沢川に設けられた桜堤で陽春を楽しみました

2011年04月07日 | 季節の移ろい
 埼玉県深谷市のJR深谷駅近くを流れる唐沢川には桜堤と呼ばれるソメイヨシノ(染井吉野)の桜並木があります。桜並木は、合計約3キロメートルにわたって続きます。

 深谷駅の南側には唐沢川の疏水が流れ、その両側に桜並木が設けられています。両側に植えられたソメイヨシノの木から伸びた枝がサクラの花のトンネルをつくります。


 土手の緑とサクラの淡い薄いピンク色のコントラストが美しいです。

 この疏水の土手の斜面には、赤紫色の花を咲かせるオオアラセイトウや黄色いナノハナ(菜の花、実際にはカラシナのもよう)が点々と咲いています。最近は珍しくなったシロバナタンポポも多数咲いていました。繁殖している感じすらします。


 この疏水は西から東に流れ、別の疏水と合流し、流れを90度変えて、北に向かいます(数キロメートル先で利根川に流れ込みます)。この疏水の合流地点付近で、コバルトブルーに輝くカワセミを1羽見ました。カワセミが住み着いているので、小魚がいるのだと思いました。

 正直言って、唐沢川周辺は下水が十分には完備していないようで、時々川面が泡立つ個所があり、ゴミもいくつか浮いています。この少し汚れた、清流ではない川に、カルガモが何羽もいて、巧みに泳ぎながら、浅瀬の底に生えている水草などを食べています。


 疏水が合流した唐沢川は川幅が広がり、両側のソメイヨシノの薄いピンク色の“霞”のような満開の花と、川の土手のナノハナの黄色い色のコントラストがきれいです。




 今日はウイークデーであるため、年配のグループが何組も散策し、ソメイヨシノの桜並木の満開の花と土手のナノハナの黄色い色のコントラストの美しさに歓声を上げていました。昔の日本の原風景を感じるからだと思いました。

 深谷市の深谷駅近くという商業地区・住宅地区で、こうした桜並木を楽しめるのは幸せなことです。サクラが咲く唐沢川の桜堤で、暖かい陽春を十分に堪能しました。平穏な毎日に支えられた原風景です。江戸時代などの昔にソメイヨシノの木を植え、その成長を助けた方々に深く感謝しました。平和な日々は、ありがたいものです。天災のない日々の蓄積の上に、こうした美しい風景を後世の者が楽しめるのですから。

春爛漫を感じさせる陽気のいい日になりました

2011年04月05日 | 季節の移ろい
 今日4月5日は二十四節気の清明に当たる日です。その通りの陽気のいい日になりました。この陽気の良さのため、近所ではソメイヨシノの花が満開になり始め、シロモクレンやカイドウなどのさまざまな木の花が咲き始め、春の到来を実感させて気分を高めます。野草でもオオアラセイトウ(ムラサキハナナ、紫花菜)の赤紫の花が咲き乱れています。

 近所の河原に植えられたソメイヨシノの桜並木が遠目には白い霞のような感じになり始めました。

 この時期は散策すると、近所の農家の広い庭には、いろいろな花木が植えられていることを教えられます。現在は、ソメイヨシノが開花し、この木はソメイヨシノの立派な古木だったのかと気が付きます。そして、ソメイヨシノの古木が予想以上に多く植えられていることに気が付きました。


 農家のお宅に植えられている桜の古木は、直線状につくられた車道から脇道に入って、曲がりくねった小道を歩くと、多数と会うことができます。シダレザクラ(枝垂れ桜)の古木もありました。


 花の色が濃いピンク色のカンヒザクラ(寒緋桜)も咲いていました。開花時期が陽春を感じさせるサクラは、人に好まれる幸運な花だと感じました。

 斜面には、以前には多数咲いていたコブシの木がいくつか残っています。コブシの花は最盛期を少し過ぎた感じになっています。春の移り変わりの早さを実感させます。


 4月に入り、大震災などの予期せぬ困難に立ち向かうには、個人の強い気持ちが基本になると改めて感じています。骨太の気持ちをつくるには、現実に立ち向かう考え方を支える“哲学”面での勉強が大事と強く感じています。

 学問を学ぶ大学・大学院の中で、計画停電の対象地域にある学校は今年度の前期の授業日程の見直し作業を進めています。新年度の前期の授業開始時期を被災地出身の学生を考慮して、開始日を遅くする措置をとるところが多いようです。その一方で、熱い夏に教室の冷房を制限するために、5月の連休に授業を実施して、夏休みの開始日程を予定通りにする大学・大学院も出てきました。多くの大学・大学院は教室の冷房を止める計画のようです。省電力対策の影響はこんなところにも出始めています。

近所の桜並木では、ソメイヨシノの花が咲き始めました

2011年04月03日 | 季節の移ろい
 近所の川沿いにあるソメイヨシノの桜並木が三、四分咲きになりました。サクラが咲いているなと感じるほどの、咲き具合です。

 気象庁が3月28日に「ソメイヨシノが東京中心部で開花した」と宣言し、近所にあるソメイヨシノ桜並木の花の蕾もどんどん膨らんでいきました。昨日ぐらいから、桜並木の中のソメイヨシノの何本かが、三、四分咲きぐらいまでになり、サクラの花が咲き始めたという雰囲気を漂わせ始めました。




 残念ながら、暖かかった昨日までと異なり、今日は寒い“花冷え”の“花曇り”です。花冷えで肌寒いためか、そして大震災に対するお花見の自主自粛のためか、ゴザを広げた花見客は数組しかいませんでした。

 この開花したソメイヨシノの木に、小型のキツツキのコゲラがいました。


 枝から枝に飛び移りながら、時々、ここだと決めた一個所を、くちばしで一心不乱につっきます。カカッとすごい音を立てます。木枝の皮の中に昆虫の幼虫がいるからです。シジュウカラも1羽近くに来ました。野鳥も春到来を感じているようです。

 近所のお寺に植えられたシダレザクラ(枝垂れ桜)の木が満開になったと聞いて、行ってみました。2本植えられたシダレザクラの木は、1本は少し盛りを過ぎた感じで、もう1本はちょうど真っ盛りでした。




 春本番を感じさせるサクラの花の咲き方でした。東北の大震災の被災地も早く春本番を迎えて、暖かくなってほしいと思います。