新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月8日 その2 スポーツ中継におけるカタカナ語批判

2025-01-08 13:37:52 | コラム
カタカナ語排斥論者はズッと以前からおかしいと指摘してきた:

正月とは言いにくい昨7日に、高校ラグビーの決勝戦を途中から気が付いて観戦。また、三が日に行われた大学選手権の準決勝に試合も観戦した。当方の意図は見出しにもあるように、試合の内容を論じようというところにはない。

中継を担当したのは大学の方はNHKで高校は確かTBSだった。ラグビーの試合の中継での特徴は何度も指摘してきたことで、アナウンサーたちは躊躇せずにおかしなカタカナ語を使う事だ。彼等はテレビ業界内か局内に「スポーツ中継用語の聖典」でも用意されていて、それに忠実に従っているだけかも知れないと疑っている。アナウンサーたちはその用語集に疑義を呈する訳にはいかないのか。

先ずは「ノーサイド」(=no side)から行こう:
こんな古語というか、古くなって本家の英連邦他でも使っていないと承知している。だが、ラグビーを美しい男性同士のスポーツマンシップとフェアープレーの精神の発露であると尊敬して止まないテレビ局は、未だに試合終了と同時に「ノーサイド」と声高らかに叫ぶのだ。そこで、この際にと調べてみた所、新語時事用語辞典に次のような解説があった。

>引用開始
ラグビーの試合が終了した場合、レフェリー(主審)は「ノーサイド」と宣言し笛を吹く。ただし、英語圏ではno sideの宣言は1970年頃の使用例を最後に廃れており、以降はfull timeの語がラグビーの試合終了の意で用いられている。2020年現在、no sideを試合終了の意で用いるのは日本だけである。国際試合においても、審判が試合終了を告げる笛を吹く際にノーサイドの宣言を伴うことはなく、試合の観戦記事や実況などで用いられるのみである。
<引用終わる

まー、「故きを温ねて新しきを知る」という美しい精神の発露辺りかなと思って看過するか。

ペナルテイー:
次もラグビーで「〜ティームにペナルテイー」と叫ぶこと。この言葉をアナウンサーたちは「反則を犯した方のティーム」に対して使うのだ。中には正しく「A大学が反則を犯しましたので、B大学にペナルテイーキックが与えられます」と言う者もいる。

「〜にペナルテイー」をおかしいと思わない方がおかしいのだ。中には懸命に守っているティームについて「ペナルテイーをしないように」などと訳知り顔で言う者もいる。中学・高校から大学でどんな英語を勉強してきたのだろう。

サウスポー:
言うまでもない事で「左投げの投手」の意味で、広辞苑にも“southpaw“の英単語付きで掲載されている。だが、この用語は戦後間もなくの頃「アメリカでは左投げの投手をこのように呼んでいる。語源は南部出身の投手に左投げが多かったから」と華々しく紹介され、野球界でも放送業界でも遍く使われるようになった。

1970年代の後半に初めて憧れのアメリカ大リーグの野球を見る機会を与えられた時に、当然アメリカでも使われていると信じて「あのサウスポーの投手は云々」と言ってしまった。すると、皆から「君は英語を知っているとは知っていたが、そんな古い言葉まで知っているとは驚いた。現代の我が国ではそんな言葉を遣う者はいないよ」と笑われてしまった。ここでも「温故知新」的だった。

ハンド:
サッカーからも取り上げて公平を期そう。これをご覧になった方は「冗談か」と受け止められるかも。「ハンド」とは言うまでもなく「手を使ったか、手に当たってしまったか」の反則のこと。だが、英語では“hand”(=手)とは言わないのだ。正式には“handball“なのである。中には解ったように「ハンドリングだ」との説を唱える方もおられるが、それは違うのだ。

結び:
何れにせよ、「テレビ局もアナウンサーさんたちも、もっと良く勉強しましょうよ」と言って終わる。


恐怖の詐欺電話と迷惑電話

2025-01-08 07:52:54 | コラム
連中は184のような新手を使って迫ってくる:

「今頃になってそんな事を言うのか」と笑われそうなお話を。数ヶ月ほど前に、彼らからの固定電話への攻撃を、ある手段を用いて退けることに何とか成功したかと思い込んでいた。また、我が方の電話機は「非通知」は受信しないように設定してある。

だが、昨年末辺りから184で始まる合計11桁の番号から2~3度かかってきた。勿論ナンバーディスプレイ方式であるから放置した。ところが、奇怪なことに留守電になっても何事か話し続けて「音声のガイダンスに従って」との機械的な声で何か言い出してからは、諦めたのか切ってくれたのだった。

我ながら非常に迂闊だったことがあった。それは、暫くして「184」即ち「イヤヨ」が非通知にしようとした時に最初に使う番号だったと気が付いたこと。「なるほど。次にはこういう手で来るのか」と、彼らの巧妙さというか、執拗さに今更ながら電話攻勢の危険性を認識できた。

そこに、昨日のこと。何処のチャンネルだったかは例によって記憶がないが、大阪で高齢の女性が「この184から始まる電話を一度は無視したものの、再三かけてくるので結局は取り上げたそうだ。音声では「警察」と名乗った話に引き込まれて、結果的に数百万円を奪われる残念な事態となったという物語」を、音声までを詳細に再現して伝えていた。

そこで、ふと閃いて我が家にかかってきた184で始まった8桁を残して、184の代わりに090として検索してみた。すると、果たせるかな、その携帯電話の番号は危険な詐欺等の電話である事が判明した。しかも、その元締めは、その番号の前後までもかなりの数で抑えていることも解った。

彼らがここまで経費をかけたというか資本を投じているという事は、余程費用対効果が優れている仕事なのだろうと読めるではないか。しかも、標的にする高齢者のリストも完備していることも察しがつく。しかも、そこに我が方如きの番号までも載せてあるようなので怖い。最近では、彼らは既に家内のガラケイまでにも魔の手を伸ばしてくるのだ。

この184と言い、匿名・流動型犯罪と言い、我が国はアメリカのような街中での治安が悪化したのではなくても、市民生活を脅かすような犯罪が増加傾向にあるのは嘆かわしいことである。我々高齢者も警戒おさおさ怠りなきよう過ごさねばならないようだ。警察も一刻も早く実力を発揮して、彼らのような悪質な犯罪者どもの元締めを摘発してほしいものだ。