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CH5. The NeXT Step
新しく創業したNeXT社でもまだジョブズは革新的なハードの開発に精を出したがとても、成功したとは言えない結果に終わる。ただ、そこで開発したキューブという機器により、ディズニーとの接点を見いだすことになる。
そこで、ジョブズ率いるNeXT者はマシン1000台の契約を取り付け、カラーマシンに関しては、アートの領域であるとして、突っぱねられることになる。
CH6. Show business
転んでもただでは立ち上がらない、まさにスティーブ・ジョブズの才覚の一つであろう。
彼の才覚として、
a.小さなグループを率い、憤慨させては不可能を可能に押させ、「宇宙に衝撃を与えるほどのもの」を作ること
b.優れた人材を見つけ、信太激励をして、虎穴に入らせてしまうこと
ということがあるが、彼はその後徐々に上記才覚を発揮し始めることになる。正しい方向に。
ディズニーとの出会いも助け、ジョブズはようやくハードウェアだけではなく、
「大切なのはハードウェアでも、ソフトウェアでもなく、ユーザー、顧客がどのよう馬体券をするのかというコンテンツである」という結論に至るようになる。
~ピクサーとの出会い
ジョブズが路頭の中にいるとき、エド・キャットルムがクリエイティブを率い、ジョージ・ルーカスがパトロンをしていたピクサーの前進となるコンピュータアニメ集団と出会うことになる。このことが、彼を後にハリウッドとの接点を持たせ、再度スターダムに駆け上るきっかけを与えることにある。
このアニメーター集団の抱えていた最大の課題としては、技術力自体はすばらしいものがあったものの「ストーリーやキャラクター作りの才能を持つ人物、観客を感動させる力を持つ人材が身近にいない」ということがあった。
そんな中、現在までのピクサー作品でも活躍をしているディズニー出身ディレクター、ジョン・ラセターとの出会いにより、転機を迎えることになる。
そこに、ジョブズも加わり、
「ストーリーを語ること。本当の映画を作ること。
世界初のアニメーション映画をセットからキャラクターまですべてをコンピューター合成で作る」
ということをミッションに、その後トイストーリー、バグズライフ、ウォーリーなどヒット作品を作るということに繋がっていく。
ピクサー自身も最初から順風満帆というわけではなかった。だが、ソフトの価値にも目を向けだしたジョブズは、レンダーマンというCG業界のスタンダードとなるソフトを開発したり、 ラセターなどの映画製作のパトロンを買って出たりというように、彼の新しい組織観を構築する実作業に入りつつあった。