Drive: The Surprising Truth About What Motivates UsRiverhead Hardcoverこのアイテムの詳細を見る |
続いて、Googleの事例を研究してみよう。
Googleのいわずとしれたビジョンは、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がクセスできて使えるようにする」ということ、このビジョンの元、業務面においても、最終的には、ロングスパンにては、広告というビジネスに結びつくという方向性に向かって、検索性の向上ということに優秀なエンジニアが切磋琢磨し、クリエイティブに仕事をしていることが、Googleの強みなのだろう。
またGoogleは自発性ということをキーワードにモチベーションをあげることに成功しているともいえる。
コア業務以外では、ビジョン達成に繋がることであれば、何をしても文句はいわれないという風土であると言う。
Google日本法人社長である辻野氏のコメントとして、
辻野氏は、Googleの風土が日本企業にもまねができる要素ではないかとみる。それは、「カジュアル」というキーワードである。具体的には、「素早く動くにはカジュアルなワークスタイル、メンタリティ」が望ましいとし、情報の経路も上意下達ではなく、議事録化し、共有のスピードを図るということがあるという。このことは、イノベーションを生むという方向性にも寄与しており、Googleでは、経営陣に毎週金曜日にお酒を飲みながら、今週の優れたアイデアや、質問をする機会があるという。
Googleの人事・組織面としての特徴として、
□上司に部下を管理させない
□意図的にカオスを作り出す
□人材採用に絶対妥協しない
ということがあるという。採用活動は、なんとツイッター、フェイスブックなどの媒体からも人材の鉱脈を発掘するということもあるという。
結果として、どのように部下をマネジメントするというのかは、この東洋経済の記事からでは、推し量りかねるがなんとGoogleでは、定期的に部下が上司の評価をしていくという仕組みがあるようだ。
マネジメントという一般的な上位機の範囲ではなく、まさにモチベーション3.0という範疇において、自律性を重視し、可能性を引き出すという経営スタイルなのだろう。