流行語大賞

　今年も流行語大賞のノミネートが発表された。去年も書いたような気がするが、流行語というものではないものがたくさん入っている、というよりも、ほとんど「流行語」とは言えないものである。

　今年のノミネートは次の通り

１　アウフヘーベン　
２　インスタ映え　
３　うつヌケ　
４　うんこ漢字ドリル
５　炎上○○
６　ＡＩスピーカー
７　９・９８（１０秒の壁）
８　共謀罪
９　ＧＩＮＺＡ　ＳＩＸ
１０　空前絶後の
１１　けものフレンズ
１２　３５億
１３　Ｊアラート
１４　人生１００年時代
１５　睡眠負債
１６　線上降水帯
１７　忖度
１８　ちーがーうーだーろー！
１９　刀剣乱舞
２０　働き方改革
２１　ハンドスピナー
２２　ひふみん
２３　フェイクニュース
２４　藤井フィーバー
２５　プレミアムフライデー
２６　ポスト真実
２７　魔の２回生
２８　○○ファースト
２９　ユーチューバー
３０　ワンオペ育児

　この中で「流行語」として分類してもいいのは、「空前絶後の」「３５億」「忖度」「ちーがーうーだーろー！」「○○ファースト」ぐらいかな。他のは流行語というよりは、話題になったものだったり、大きく取り上げたものだったりで「流行」でもないし、言葉としての評価でもない。しかも「空前絶後の」とか「３５億」などはみんなが使ったわけでもなく、それを使った芸人がよく頑張っていたという話である。「ちーがーうーだーろー！」も表彰したい言葉ではない。表彰式にあの方が出てくることはあってはならない。「○○ファースト」は１年持たずに死語になったという意味ではものすごい言葉だが、もう触れたくない。

　今年はやっぱり「忖度」以外考えられない。この言葉が今年だけでなく、近年の日本をを象徴していたのは明らかだからだ。すべての近代日本の問題はここにあったのだという発見があった。

　安倍晋三のような無能なぼんぼんが総理大臣として生きていけるのは「忖度」によるものである。