高校生向けの古典の参考書を作る。古典文法を一通り理解しているという段階での参考書である。
古典文法を一通り勉強してもそれが定着しない。定着するためには実践的な理解の過程が必要である。そのために効果的なのは、重要文法事項や重要語法が入っている有名な文や和歌を覚えることである。もちろん暗唱できることだけではない。その意味も理解し、その文法事項も説明できるようになっていることが大切だ。
物事を覚えるためにはその幹になる部分が頭の中にきちんと育っている必要がある。断片的な知識をいくら暗記しても、幹がなければすぐに忘れてしまう。幹ができていればそこに立ち返ることができる。そしてしっかりとした幹があれば枝葉は自然と伸びてくれる。
そんなに数はいらない。参考書と言うと一冊の本にするために何百という文や和歌を覚えるのではないかと思うかもしれないが、そんなに覚えきれるはずがない。覚えきれないものは幹にはならない。
古典文法の幹は、基本的な有名な文や和歌の丸暗記であり、それが説明できるような文法語法力である。その基礎的な幹を育てることが一番効果的である。
今後、具体的にいくつか示していきたい。
といいながら時間がなくて中途半端になってしまいそうだ。そうならないように頑張りたい。
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