映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』を見ました。公然と行われていく性暴力に戦いをいどむ女性たちの映画でしたが、現実離れしていつように見え、あまり入り込むことができませんでした。
2010年。アメリカの特殊な古い生活をし続ける村の物語。その村では女性たちが男性に性暴力が頻繁に行われていました。男性の暴力に怒りを覚えた女性たちはその対応を投票で決めようとします。「男性たちを許す。」「男性たちと戦う。」「逃げる」の三択です。「男性たちと戦う。」と「逃げる」が同数になります。対応を三家族が討論をして決めることにしします。女性たちの討論がはじまります。
私はこの設定に無理を感じてしまいました。現代のアメリカの社会でこのような事件が起きるとは考えにくい。実際調べてみるとボリビアでの事件を題材にした小説を基にして作られえているようです。さらには大げさに出ていく女性たちを引き留めようとする男性たちの姿もありません。絵空事のように感じられてリアリティを感じないまま終わってしましました。
おそらくそれは監督がねらったものだったものだとは感じます。途中で大音量で「デイドリームビリーバー」を流しながら村を訪れる国勢調査の車の不思議なリアリティがそれをしめしてはいます。しかし私にはしっくりきませんでした。
現代の女性たちの立場の映画となっていたのか、逆に男性が自分を相対化し社会観念を顚倒することができるのか、その点から考えてみても、私にはすっきりとはしない映画でした。
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