とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

海の力

2017-07-17 18:10:59 | お題
 私は東北の日本海側で生まれ育ったので、海というと冬の怒ったような波しぶきを思い浮かべます。海は厳しいものだというイメージが強くあります。もとろん夏の穏やかな海もしっていますし、太陽が海に沈む感動的な光景も何度も見ています。すべてを含めて海は強く心の中にあります。

 そうはいっても南国のきれいな海は心をおだやかにして、疲れた心をいやしてくれます。沖縄の海はいい思い出しかないので大好きです。いろいろな離島に行ってみたいと思います。

 ハワイのノースショアもいいですね。冬の高い波は力強さを感じさせます。あの波に挑むサーファーは本当にすごい。

 さまざまな顔を持つ海をみつめると、自然の力を感じます。そして生きる力を与えてくれるような気がします。
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日本人は協力的なのか、隠れているだけなのか

2017-07-16 06:31:02 | 社会
 NHKBSの『英雄たちの選択』という番組の再放送を見ていた。秀吉対家康を取り上げた会で、長久手の戦いで家康に敗れた秀吉だったが、その後、敵対勢力を倒し、また関白となり、並ぶもののない権勢を手にする。対する家康は、あくまで徹底抗戦の構え。ついに秀吉は、家康を滅ぼすべく動き出す。ところがその矢先、巨大地震が発生する、という内容である。

 結局家康が得をした結果となり、家康がこの後天下を取ることになる。このことについて脳科学者の中野信子さんが次のようなことを言った。

 日本は大きな災害の多い国である。だから協力する力が大切である。このような災害の多い国であるということが、日本人の遺伝子に組み込まれ、日本人は生き延びるために周りに合わせるようになったのではないか。

 とてもおもしろい指摘だ。

 一方、今、田原牧さんの『人間の居場所』という新書を読んでいる。この「はじめに」に次のような記述がある。

 「ポスト真実」と言わずとも、この国では事実を歪曲した歴史認識に限らず、国会での虚偽答弁すらめずらしくなくなった。ウソを流す方はばれたっていいのだ。文句を言うやつは敵だから、相手にせず、排除するのみ。対話は相互に尊重しあう姿勢を抜きには成立しなから、そこに議論が息づく余地はない。
 何かまともなことを意見すれば、ネット空間のみならず、罵詈雑言を浴びせられる。それが鬱陶しいから、声を上げることすら躊躇する。表面的には社会が沈黙を覆い、多くの人びとは無難を決め込む。無難は無意味に近いので、無難が一番という社会では生きる意味が希薄になり、創造性が著しく衰退する。思い当たる節があるはずだ。
 怖いのはウソを看過し、その流布が日常化してしまうと、それをウソと認識できなくなってしまうことだ。そうした状況もすでに散見される。いつの間にか、そんな世の中になってしまった。


 日本人が日本人であることについて考えさせられる。
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学校にエアコンを

2017-07-15 08:13:13 | 教育
 私は高校教員である。私の学校にエアコンは3年生の教室など一部設置されている。しかしまだ大半の教室には設置されていない。これだけ暑い日が続く中、エアコンを設置しないというのはもはや限界なのではないか。

 エアコンの設置には県の許可が必要であるらしく、新たに設置することはほとんど認められていない。これは光熱費を抑えたいという予算的なものではないかと考えられる。しかし生徒の健康を考えた場合、そうは言っていられない状況である。普通に授業をしていても熱中症の症状を訴えて保健室に駆け込む生徒が数多くいるのだ。それだけ温暖化が進行している。(地球規模の温暖化が本当に進行しているのかはわからない。しかしここ10年確実に30年前よりも暑いのは明らかであり、そうなれば、この傾向はまだ続くと考えるのは当然である。)

 学校にエアコンがどれくらい設置されているのという統計があって、東京はほぼ100パーセント設置されているという。あきらかにお金があるからだ。お金がある地域は快適に勉強でき、貧乏な地域は苦しい思いをして勉強させられる。教育格差はこういうところにも出ている。

 私は光熱費に関しては受益者負担という発想を採用してもいいとも思っている。学校という場所はそれでなくともストレスのたまる場所である。せめて暑さや寒さでストレスをためないように行政は考えてもらいたい。
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松居一代さんをTVで取り上げるのはもうやめたら?

2017-07-13 08:20:40 | 社会
 松居一代さんの奇行ともいうべき行動がマスコミで取り上げられています。精神的に異常な状態だと思われるし、そこまでいかなくとも普通の状態ではないのは明らかです。これをTVで放送するのはやめるべきだと思われます。なぜなら松居さんの精神状態が通常ではなかった場合、松居さんにとって気の毒すぎる仕打ちに思えますし、視聴者にとっては見たくないものを見せられているように感じるからです。夫婦間のことは夫婦の問題として野次馬根性を働かせてはいけません。

 似たような問題に豊田議員の音声ももううんざりです。豊田議員が議員としてふさわしくないのはもう十分わかりました。これ以上の放送は悪趣味でしかありません。

 「印象操作」という言葉が流行りました。私は政府側の姑息な印象操作に対しては非常に非常に腹立たしく感じています。しかし政府側がやるからと言ってマスコミが印象操作をしていいわけではない。松居さんの例も豊田議員の例も印象操作であり、その印象操作で視聴率を吊り上げようとする姑息な手段です。

 政治も、報道ももっと成熟した国になっていただきたいと強く感じます。
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書評『物語論基礎と応用』(橋本陽介著)

2017-07-12 10:54:18 | 読書
 若手の意欲的な研究者である橋本陽介氏による物語の構造に関する入門的な本である。わかりやすく勉強になる。

 文に文法にあるように物語にも構造の法則がある。物語の構造分析とはその考え方に基づき、物語の構造の法則を体系化していくものである。どのような物語でも伝統的なストーリー展開を下敷きにしている。伝統的な物語の構造を無視して作品が描かれることはない。だから、物語の構造を体系化していけば、新たな物語を作成することも容易になる。これまでになり独創的な作品という評価を受けたものもあるかもしれない。しかしそのような独創的な作品でも、よく見れば伝統的な物語の構造から自由であるわけではない。その物語の構造の一部を変化させただけのものである。だから物語の構造を学ぶことは作者にも、学習者にも有効な方法である。

 この本は前半では理論的な説明がわかりやすく書かれている。後半では実際の例が挙げられている。前半はとてもわかりやすいが、後半は入門的にさらっと触れているだけのような印象だった。他の本を読んだり、自分で確かめてみる必要があるであろう。

 筆者はこう締めくくる。
「物語とは人間言語に特徴的かつ本質的なものなのである。
 しかし、言語学における物語言語の分析は、まだ十分に行われていない。文学の研究は、言語学をふまえていないものがほとんどだ。両者の融合する所に、さらなる問題はまだまだかくれていそうである。」

 筆者の問題意識に共感し、自分ももっとこの分野を学んでいきたいと思った。


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