関西の落語の演題である。
さて、京都の清水寺に音羽の滝という小さな滝がございます。那智の滝、華厳の滝というような大きな滝とは違いますが、これはこれでまた風情のある滝でございます。
この音羽の滝の前に茶店がございます。そこに腰を下ろしてお茶を飲んではるお方がある。年の頃は五十を少し出たところ、結城の紬に身を包みまして、どっからみても大店の主というようなお方、お茶を飲んでたんですが、飲んだあとの茶碗を不思議そうな顔をして中を覗き込んだり、ひっくり返したり、日に透かしたりしてしきりに首ひねっておりましたが、
はてな?
と言うとそこへ茶代を置いて、出ていった。
私の好きな落語である。
東西落語特選はてなの茶碗
うちのおばあちゃんの茶碗に小さな穴があいていて水が漏るのである、茶金さんの茶碗と違って穴が見えるので、フシギなことはないんだけど、
「穴が開く」っていう方が、
ずいぶん珍しいことではないのだろうかねえ?
さて、京都の清水寺に音羽の滝という小さな滝がございます。那智の滝、華厳の滝というような大きな滝とは違いますが、これはこれでまた風情のある滝でございます。
この音羽の滝の前に茶店がございます。そこに腰を下ろしてお茶を飲んではるお方がある。年の頃は五十を少し出たところ、結城の紬に身を包みまして、どっからみても大店の主というようなお方、お茶を飲んでたんですが、飲んだあとの茶碗を不思議そうな顔をして中を覗き込んだり、ひっくり返したり、日に透かしたりしてしきりに首ひねっておりましたが、
はてな?
と言うとそこへ茶代を置いて、出ていった。
私の好きな落語である。
東西落語特選はてなの茶碗
うちのおばあちゃんの茶碗に小さな穴があいていて水が漏るのである、茶金さんの茶碗と違って穴が見えるので、フシギなことはないんだけど、
「穴が開く」っていう方が、
ずいぶん珍しいことではないのだろうかねえ?
