リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

ベスト盤

2011-09-04 15:10:04 | オヤジの日記
ベスト盤は、買わない。

ただ、まったく買わないというわけではなく、買う理由がある時だけ買う。
買うのは、未発表曲が収録されていて、それが興味深い曲である場合か、すべてのテイクを新しく取り直したものだけだ。

あるいは、不幸にも亡くなって、そのアーティストの軌跡を辿ったり、リスペクトするために出すベスト・アルバムは、意味があるかもしれない(私は買わないが)。


ヒット曲やお馴染みの曲ばかり集めたベストアルバムは、企画する方は楽だし、一定のセールスが期待できるから、企業としては旨みのあるコンテンツと言っていい。

しかし、簡単すぎて、手抜き感が否めない。

アルバムには、コンセプトが欲しい。
アルバムにこだわるアーティストは、アルバムでしか表現できないものをコンセプト・チューンとして、真ん中に据える。

それは、シングル・カットしても、大抵は一般に受け入れられないものである。

だから、その楽曲は、決してベスト盤に入ることはない。

そのこだわりは、ミュージシャンとしての「誇り」に繋がるものだと思うが、ベスト盤に、その「誇り」が入れられることは、滅多にない。
その意味で、ベスト盤は、つまらない。

ヒット曲の羅列、お馴染みの曲のオン・パレード。

そのアーティストの歌をよく知らない人には、入門用として意味はあるのかもしれないが、そのアーティストのオリジナル・アルバムを数多く持っているファンにとって、それは意味があることなのだろうか。

今までのアルバムに収録されていた歌をベスト盤で聞く。
なんの工夫もなく、録音は今までどおり、ただヒット曲を並べただけで、お手軽に儲ける。


そんなアルバムは、たとえどれほど好きなアーティストのものでも、買いたくない。


だから、私は、安易な企画のベスト盤は買わない。