リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

口は災いのもと

2013-06-09 09:04:00 | オヤジの日記
サッカー、ワールドカップ5大会連続出場、おめでとうございます。

めでたい話題に、サッカーとは直接関係のない「言いがかり」を述べることをお許しいただきたい。

この話は、友人、同業者、家族からまったく賛同を得られなかったものである。
唯一賛同してくれたのが、我が高校3年の娘だった。

つまり、ほとんど総スカンの状態だ。
だから、ここで述べることに意味はないのだが、悔しいので、あえて述べたいと思う。

初めにお断りしておくが、私は本田圭祐選手のような「ビッグマウス」は、ボクシング•ヘビー級のカシアス・クレイの時代から好きである。
スポーツ選手に、聖人君子、優等生的発言を求めるつもりはない。
言いたいことは、ハッキリ言うべきだと私は常々思っている。

そして、今回の主旨であるが、あらかじめ断っておくが、このときの私は仕事の締め切りに追われていて、ゲームを見ていない。
スポーツニュースも見ていない。

結果は、すべてネット経由で知った。
そして、本田氏の発言もネットで読んだだけだ。
そのネット記事に、どれだけの信憑性があるか疑わしいのだが、いくつかの媒体が同じ内容の記事を載せていたので、ある程度は正しいのだろうと判断した。


まず一つは、本田氏が記者会見で、代表選手たちを名指しで批判したというもの。
そのタイトルを見て、批判、とは随分大げさだな、と思った。
もしかしたら、実際の会見では、冗談のつもりで言ったのかもしれない。
友人をからかうようなニュアンスを含ませていたかもしれない。

活字になってしまうと「批判」のニュアンスを強調されたように感じることがあるからだ。

しかし、どちらにしても、私は思うのだ。
あのような内容の話は、報道陣を前にして言うことではないだろう、と。

個々の選手に、プライベートで言えば済むのではないか。
あるいは、練習の合間に指摘すればいい程度の話である。

報道陣の前で言ったら、それは「パフォーマンス」になる。
相手のためを思って言ったことばだとしても、パフォーマンスになると「俺」が主役になる。

だから、私は、本田氏の会見を「劇」として捉えてしまったのだ。
しかし、「劇」としては、あまり上等なものではないな………と。


次に、決戦の前に、本田氏がロシアから帰国したときのことだ。

本田氏は、子どもを抱えていた。
もちろん、本田氏の子どもだと思う。

報道陣は、本田氏に子どもがいたことを知らなかったらしい。
当たり前のことだが、私も知らなかった。
おそらく、多くの人が知らなかったと思われる。

なぜ、子どもがいたことを隠していたのか。
芸能人ではないのだから、家族を下世話な興味の対象にされたくないのか、と私は推測した。

だが、よく考えてみると、それなら、空港に現れたときもお子さんの存在は隠すべきだろうと思った。
生まれたことだけを報告して、家族の姿を最後まで隠せば、三流メディアからの下世話な視線からは逃れることができる。

しかし、本田氏は、今回子どもを抱えて、空港ロビーに姿を見せた。
つまり、隠す気はなかったということになる。

そこで、私は三流週刊誌的な下世話なことを考えてしまったのだ。

本田氏は絶妙のタイミングで、子どもがいたことをアピールしたかったのではないか、と。
空港ロビーで、さりげなくアピールすることで、何かしらの効果を狙ったのではないか、と。

そんなことを言うと、「おまえ、どこまで、ひねくれてるんだよ。そんなに本田が嫌いなのか」と、友人たちからは強く罵られた。

私は、ワールドカップ出場で熱くなっている友人や同業者たちに、冷水を浴びせかける非常識なヒール(悪役)という扱いだった。

自己主張が過ぎると友人たちを失うので、臆病な私は、その意見を撤回はしなかったが、それからはW杯の話題には加わらないようにした。

貝になった。
そうやって、逆風が通り過ぎるのを待った。


こんな「言いがかり」ふたつ。

ひねくれ者の言う「言いがかり」など、笑い飛ばして欲しいと思うのだが、いまだに友人から、あのときのことを電話やメールで非難される。

その度に、気が滅入る。

本田は、日本代表のキーマンだ。
彼がいなければ、日本のサッカーは機能しない。

そんなことを力説しても、「おまえの言うことなんか、信じねえよ。どうせ、嫌いなんだろ」と悪態をつかれる。


まるで、犯罪者のような日々だ。



そんなこんなで、口は災いのもと、をいま実感している私でございます。