リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

生真面目な幻想・統一球

2013-06-16 08:01:01 | オヤジの日記
統一球問題が騒がしい。

日本のプロ野球に、あまり興味がない私は、騒ぐ意味が今ひとつ理解できない。

「統一球」「飛ぶボール」「飛ばないボール」

ネットの記事を見ると、「飛ぶボール」ではホームランが出やすく、国際試合で使われるボールとの落差が大きいから、選手が国際試合に対応できなくなる。
そこで、「飛ばない」統一球にした……らしい。

私は全く知らなかったのだが、それまでは球場によって、使うボールが違っていたという。
たとえば、投手力に優れたチームは、飛ばないボールを使ってもよく、打撃力に優れ、かつ球場が狭いチームは、飛ぶボールを使ってもいいということだろうか。

要するに、フランチャイズチームの都合で、どの球を使ってもいいということ?

プロ野球はショーなんだから、客を楽しませるために、それくらいのことはしてもいいと私は思うが……。
生真面目なファンから、大量のクレームでも寄せられたのだろうか。

そのへんのことは、よくわからない。

そして、「統一球」というのが、もっとわからない。

国際試合で通用するように……といっても、野球というのは、もともと世界的な視野で見たら、マイナースポーツである。

アメリカ、キューバ、台湾、韓国、そして日本が「野球大国」で、あとはプロリーグがあったとしてもメジャー扱いされていないスポーツだ。

オリンピックでもマイナー扱いである(今は除外中)。
現状を見ると「国際化」とは、ほど遠い。

だから、私は、野球はショーに徹すればいいと思っている。

これから野球が「国際化」に向かうかと言えば、それは疑問だ。
プロ・ベースボールの元祖、メジャーリーグが、天上天下唯我独尊を貫いていて、「メジャーリーグこそが世界一」という理念を持っているから、野球が国際化するには、メジャーリーグの意識を変える必要がある。

しかし、世界一の称号を手放す気がないメジャーに、野球を国際化する意思はないものと思われる。

メジャーが一時的にでも野球を国際化するのは、金儲けをしたいときだけである。

それは、メジャーが、ベースボールをショーだと割り切っているからだろう。

だから、ついこの間まで、ドーピングには無関心で、重量級の選手がポンポンとホームランをかっ飛ばすのを「ショーとして最高のシーン」に位置づけ、国際的なドーピング禁止化の波に逆らってきたのだ。

メジャーリーグ機構は、アメリカ国内だけで繁栄を続けていても十分に満足なのだと思う。
ベースボールは、もともと色々な面で「世界一」なのだから、メジャー自身はベースボールに「国際化」などは求めていないだろう。

野球の大元であるメジャーが、そんなスタンスなのだから、日本の野球も生真面目にならずに、ショーに徹すればいい、と私は思っている。

ドーピングは問題外だが、それ以外のことは客が喜ぶのなら、ある程度のことはしてもいいと思っている。

狭い球場でホームラン花火をポンポンと打ち上げるのも商売。
優れた投手が、飛ばないボールで三振とアウトの山を築くのも商売。

それぞれのチームが、それによって選手の個性を伸ばせるのなら、そして、客が喜ぶのなら、ボールが飛んでも飛ばなくても問題ないのではないか。


「飛ぶボール」に変えたことを隠していたことが問題視されている。

しかし、素人のコミッショナーと、特定の球団の集客力に寄りかかっているチームの球団代表に、崇高な理念とリーダーシップを求めるのは、あまりにもお人好しすぎる期待である。


国際化の期待が持てないプロスポーツは、メジャーリーグのように、自国内だけの繁栄だけで満足すべきだと私は思っている。


プロ野球に、生真面目な幻想を持つべきではない。