最近の社会は、「不寛容」になっていないだろうか。
米国のドナルド・トランプ氏は、不寛容の代名詞的な男だ。
そして、彼を選んだアメリカ国民も同じように不寛容だと言える。
「アメリカさえ豊かになればいい」
まるで、他の国が富むことは許さない、と言わんばかりだ。
国際社会で、アメリカの存在は、とてつもなく大きい。
唯一の「超大国」だからだ。
その「超大国」が不寛容になってしまったら、「世界の利益」のバランスは、確実に崩れるだろう。
一人勝ちの国は、かつての大英帝国がそうだったように、衰退と終末が待っている。
「富の分配」がなければ、他国は、それを強奪するしか手段がないからだ。
アメリカは超大国であり、先進国であるが、すべてが優れているわけではない。
国民一人一人のスキルは、他国とそれほど変わらない。
ノーベル賞受賞者を数多く輩出しているからといって、応用化学が、群を抜いて優れているわけでもない。
他国の知能を借りなければ、ただの「絵に描いた餅」だ。
他国の応用化学の天才たちが、アメリカをのけ者にして、超大国を脅かすほどのテクノロジーを作り上げたら、大英帝国の二の舞になることもあり得る。
かつて、鉱産資源や植民地を独り占めしてきた大英帝国は、アメリカ合衆国の台頭とともに、終末を迎えた。
歴史は繰り返す、という。
今度は、アメリカが、その番にならないという保証はない。
そもそも、超消費大国であるアメリカが、自国の生産力だけで、自分たちの消費物資を賄えるわけがない。
トランプ氏は、「貿易不均衡」だと言って、日本や中国を批難しているが、輸出よりも輸入が多いからこそ、アメリカ人の暮らしは、一定の水準を保っているのではないのか。
アメリカの生産能力では、肥大した消費をカバーすることはできないだろう。
アジテーター(扇動者)は、威勢のいい言葉で、人の感情を高めるのが上手い。
しかし、その言葉が効力を発揮するのは、最初だけだ。
今回は、アメリカ白人の保護主義、白人至上主義に火をつけて、頂点に上り詰めることができたが、白人優先論だけでは、人はメシを食えない。
メシが食えなくなったとき、今度は、どんな威勢のいい言葉で、白人を煽動するのだろうか。
アジテーターのまま終わるのか、あるいは無難に、今までの共和党の理念に沿って、大企業や強者の利益を保護し、弱者を切り捨てる政策を継承して、白人だけの支持を取り付けて終わるのか。
そして、求心力を失ったら、レーガン氏やブッシュ氏が、湾岸戦争に参戦し、無理やりイラクに侵攻するというヤクザまがいの力技を使ったような手段で、白人の支持を集めようとするのだろうか。
自由の国・アメリカは、白人に対しては、とても自由な国だ。
その白人に対して自由な国だったアメリカが、自国の白人だけにしか自由を認めないとしたら、EUを含めた白人連合は、どんな対抗手段をとるだろうか。
極端なことを言ってしまうと、トランプ政権の誕生は、アメリカの白人と他国の白人の利益のぶつかり合いだと私は思っている。
普通に考えたら、世界は、アメリカの白人だけが富を独占することを好まないだろう。
それに、マイノリティである日本は、アメリカに従順だが、世界には中華人民共和国という白人以外のマジョリティもいる。
アメリカの白人と他国の白人の間に、中華のマジョリティが入って、三つどもえになったら、白人優位を唱えるトランプ氏は、どうするのかという意地の悪い興味はある。
それに対して日本は、戦後において「日米安保同盟」の名のもとに、アメリカの要求をすべて受け入れてきた。
アメリカに依存するしかない日本は、よくも悪くもトランプ氏に乗っかるしかないのかな、と思う。
私は、これから先の4年間、政治経験のないトランプ氏が、彼の最大の武器である「差別用語」を封印できるかどうかで、彼の政治家としての資質がわかると思っている。
そして、自国の白人以外の人種にも「寛容」になれるかも合わせて観察していきたい。
話を整理しきれなくて、申し訳ありません。
もう少し、文章を勉強します。
米国のドナルド・トランプ氏は、不寛容の代名詞的な男だ。
そして、彼を選んだアメリカ国民も同じように不寛容だと言える。
「アメリカさえ豊かになればいい」
まるで、他の国が富むことは許さない、と言わんばかりだ。
国際社会で、アメリカの存在は、とてつもなく大きい。
唯一の「超大国」だからだ。
その「超大国」が不寛容になってしまったら、「世界の利益」のバランスは、確実に崩れるだろう。
一人勝ちの国は、かつての大英帝国がそうだったように、衰退と終末が待っている。
「富の分配」がなければ、他国は、それを強奪するしか手段がないからだ。
アメリカは超大国であり、先進国であるが、すべてが優れているわけではない。
国民一人一人のスキルは、他国とそれほど変わらない。
ノーベル賞受賞者を数多く輩出しているからといって、応用化学が、群を抜いて優れているわけでもない。
他国の知能を借りなければ、ただの「絵に描いた餅」だ。
他国の応用化学の天才たちが、アメリカをのけ者にして、超大国を脅かすほどのテクノロジーを作り上げたら、大英帝国の二の舞になることもあり得る。
かつて、鉱産資源や植民地を独り占めしてきた大英帝国は、アメリカ合衆国の台頭とともに、終末を迎えた。
歴史は繰り返す、という。
今度は、アメリカが、その番にならないという保証はない。
そもそも、超消費大国であるアメリカが、自国の生産力だけで、自分たちの消費物資を賄えるわけがない。
トランプ氏は、「貿易不均衡」だと言って、日本や中国を批難しているが、輸出よりも輸入が多いからこそ、アメリカ人の暮らしは、一定の水準を保っているのではないのか。
アメリカの生産能力では、肥大した消費をカバーすることはできないだろう。
アジテーター(扇動者)は、威勢のいい言葉で、人の感情を高めるのが上手い。
しかし、その言葉が効力を発揮するのは、最初だけだ。
今回は、アメリカ白人の保護主義、白人至上主義に火をつけて、頂点に上り詰めることができたが、白人優先論だけでは、人はメシを食えない。
メシが食えなくなったとき、今度は、どんな威勢のいい言葉で、白人を煽動するのだろうか。
アジテーターのまま終わるのか、あるいは無難に、今までの共和党の理念に沿って、大企業や強者の利益を保護し、弱者を切り捨てる政策を継承して、白人だけの支持を取り付けて終わるのか。
そして、求心力を失ったら、レーガン氏やブッシュ氏が、湾岸戦争に参戦し、無理やりイラクに侵攻するというヤクザまがいの力技を使ったような手段で、白人の支持を集めようとするのだろうか。
自由の国・アメリカは、白人に対しては、とても自由な国だ。
その白人に対して自由な国だったアメリカが、自国の白人だけにしか自由を認めないとしたら、EUを含めた白人連合は、どんな対抗手段をとるだろうか。
極端なことを言ってしまうと、トランプ政権の誕生は、アメリカの白人と他国の白人の利益のぶつかり合いだと私は思っている。
普通に考えたら、世界は、アメリカの白人だけが富を独占することを好まないだろう。
それに、マイノリティである日本は、アメリカに従順だが、世界には中華人民共和国という白人以外のマジョリティもいる。
アメリカの白人と他国の白人の間に、中華のマジョリティが入って、三つどもえになったら、白人優位を唱えるトランプ氏は、どうするのかという意地の悪い興味はある。
それに対して日本は、戦後において「日米安保同盟」の名のもとに、アメリカの要求をすべて受け入れてきた。
アメリカに依存するしかない日本は、よくも悪くもトランプ氏に乗っかるしかないのかな、と思う。
私は、これから先の4年間、政治経験のないトランプ氏が、彼の最大の武器である「差別用語」を封印できるかどうかで、彼の政治家としての資質がわかると思っている。
そして、自国の白人以外の人種にも「寛容」になれるかも合わせて観察していきたい。
話を整理しきれなくて、申し訳ありません。
もう少し、文章を勉強します。