リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

カッコつけて クリアアサヒもう一本

2018-05-27 06:38:00 | オヤジの日記

ビールが冷えていなくても飲める、と私が言うと「ビールは冷えてないとダメ」と全否定する人がいる。

 

私は、ビールではない第3のビールであるクリアアサヒを主に飲んでいた。

私は、クリアアサヒがキンキンに冷えてなくても大丈夫だ。

しかし、友人からは必ず「いや、夏はキンキンに冷えてないとマズい、無理!」と言われる。

そう言われて、なんで? といつも思う。

コマーシャルの影響を受けているからだろうか。タレントさんが、いかにも美味しそうに冷えたビールを飲む映像。たしかに、いい画では、ありますけどね。

でも、ぬるいビールも言うほどマズくはない、と私は思いますよ。

 

大学時代の友人、オノの家を訪問したら、クリアアサヒを出された。

オノに関しては、コチラに書いたことがあった。

そして、オノに「あんまり冷えてなくてごめんな」と謝られた。

なぜ、謝る?

「俺の体には、冷たいものと塩分が毒だから、食べ物や飲みものをあまり冷やさないようにしてるんだ」

オノの病名が何なのか私は知らない。興味がない。

だが、やっていけないことは、やらないほうがいい。

 

オノが結婚してから、すべてがポジティブな方向に向かっているのはわかっていた。

つい最近まで、ビールを飲むことができなかったオノが、350缶のビール半分を飲むことができるようになったのだ。

もちろん、残りの半分は、オノの新妻が飲む。

晩ご飯のとき、半分ずつ飲み合うのが最大の喜びだったという(しかも、コップにつがないで缶のままだ)。

 

ノロけやがったな、この野郎。

 

いま、オノは、週3~4日、1日5時間、総菜屋さんで働いていた。

ほかに、ボランティアで、病院や公民館で、子どもたちに読み聞かせをしていた。

結婚するまで、オノは、総菜屋さんで残ったものを持ち帰って毎食の食事にしていた。

しかし、総菜屋さんの食事は、日持ちをさせるために、塩分を少し濃くする場合が多いと聞く。

それは、オノの体に、ダメージを与えていたと思う。いくら、食事代を浮かせるためとはいっても、それは寿命を縮める行為だ。

 

奥様は、福祉関係のケアマネージャーをしている人だ。奥様は、それが、オノにとって、いいことでないことが、すぐにわかった。

同棲するようになってから、塩分を抑えた料理を作り、体の冷えない料理を作って、オノの体調を管理した。

 

だから、オノの体はビールが飲めるまでに急激に回復した。

(今は、ノンアルコール・ビールを飲んでいるらしい。なぜだろう?)

 

ぬるくても、ビールはビールだ。

なんで、ビールがぬるいくらいで、文句を言わなければいけない?

私が、そう言うと、オノが笑いながら「俺は大学時代、マツのそんなところが嫌いだったんだよな」と言った。

そうなのだ。大学時代同じクラスだったとはいえ、私たちはお互いを嫌い合っていた。

オノは、まったく運動神経がない男で、中学のときから体育会系の部に入ったことはなかった。それなのに、大学に来るとき、オノは必ずテニスラケットを持ってきていたのだ。

ただ、恰好をつけているだけではないか。使わないラケットを持って来るなんて、アホとしか思えなかった。

 

それに対して、オノが言う。

「20歳前後の若造が、やたら落ち着き払って、静かにみんなの間に紛れ込んでいるのを見て、『なにカッコつけてるんだ』と思ったよ。そんなマツが俺は本当に嫌いだった」

だが、オノが50歳過ぎに大病にかかったとき、なぜか「マツに会いたい」と言ってきたのだ。

断る理由がないので、オノに会いにいった。それから、なぜか親しくなった。

 

さらに、オノが言う。

「でも、今はわかるんだ」「こいつは、落ち着いているわけではなくて、ただ、すべてが面倒くさかっただけなんだ」「大声を出したり怒ったり、友だちと同じテンションで騒ぎ合うのが、面倒くさかっただけなんだ」「要するに、こいつは欠陥人間だったんだな」

 

正解です。

 

同じようなテンションで触れ合ったとしても、それで本当の仲間になれるわけではない、と欠陥人間である私は思った。

そんなものは、一時的なものだ。そんなことで仲間意識を共有できるとは私は思わない。刹那的な意識を仲間とは言わない。

お互いの存在が、心に沁み込んだときが「仲間」だ。当時も今も私はそう思っていた。

むかし、そんなことを違うブログに書いたら、「カッコをつけたただの馬鹿だな」「自分に酔ってるんだろ」などという有り難いコメントをいただいた。

はい、カッコつけてます。酔ってます。ゴメンナサイ、とコメント返しをしたら、「馬鹿にしてるのか」と怒られた。

馬鹿にしていないんですけど・・・・・。

 

だって、カッコつけているのは素直に認めているわけですから。

 

オノの奥様の作ったホウレンソウの酢みそ和えとサーモンのマリネ、黒酢を使ったゴーヤたっぷりのモヤシチャンプルーを食いながら、クリアアサヒを飲んだ。

二人はノンアルコール・ビールだ。

ただ食い、ただ飲みしながら、私は催促をした。

もういい加減、本題に入った方がいいのではないだろうか。

「本題?」

 

できたんだろ。

 

「なぜ、わかった」とオノ。

8か月ぶりに、オノが奥様の携帯電話で連絡してきた(オノは携帯電話を持っていない)。

こんなときは、金を貸せか、おめでたに決まっている。だが、オノが私に金を貸せ、というのは絶対にない。

すると、残るのは・・・・・。

 

オノの奥様の年齢は知らない。37~44歳と勝手に推測していた。だから、産めるではないか、と思った野田英樹(変換ミスだ)。

奥様の顔を三田寛子(変換ミス)。

私の視線を受けて、奥様は、こちらが聞いてもいないのに、「40で初産ですよ。いま5か月です」と顔を赤くしながら一反木綿(変換ミス)。

俺の推測、当たってたジャン・クロード・ヴァンダム(変換ミス・しつこい?)。

40歳で初産なんて、いまや当たり前田敦子(我慢してくだ斉藤由貴。怒って灰皿を投げないでくだ西城秀樹・合掌)。

 

 

オノ、俺にもう一本、クリアアサヒをくれないか。

 

「ぬるいけど、いいのか」

 

 

いや、お前たちの熱さと比べたら、キンキンだよ(カッコつけた)。