俺たちはな、国のトップであるあんたに頼るしかないんだよ。
私の息子は、1ヶ月に1回、吉祥寺のクリニックで受診していた。
第2か第3の木曜日夕方が多い。
だいぶ前からテレワークの息子は、約1ヶ月ぶりに国立以外の土地に足を踏み入れた。久しぶりの中央線上りは先月と比べて半分くらいの乗客しかいなかったという。
とは言っても、ソーシャルディスタンスを守れるほどの空き具合ではない。
驚いたのは、吉祥寺だった。先月より倍近い人混みだったという。緊急事態宣言は、吉祥寺だけ解除されたのか。
怖くなった息子は吉祥寺駅から200メートルほど離れたクリニックに早足で駆け込んだ。診療が終わったあとも早足で吉祥寺駅まで戻った。
吉祥寺駅の下りホームで、息子の耳にある会話が入ってきた。
若者2人の会話だ。男ふたり。
「ひでえな、平日なのに、あの混雑はなんだよ。緊急事態宣言中だろ、俺、怖くなったぜ」
世の中には、私も含めて、自分目線でしか物事を捉えられない人がたくさんいる。
あんたらも宣言中なのに、吉祥寺に行ったんですよね。
息子は、心の中で呟いた。
「おまえらも同類だよな」
まあ、皆さん今まで我慢してきましたからね。アイホエール(めくじら)たてるのも生真面目すぎて、俺は気が滅入るなあ。
私は、もともと外と人が嫌いだから、いくらでも家にこもっていられる。しかし、人混みの好きなウォーリー的な人には苦痛だろう。ウォーリーは人に紛れてないと存在価値がないですからね。すぐに見つかる。
寂しがり屋のウォーリー。
そんな人は、パソコン画面ではダメなのかな。吉祥寺がちょうどいいのかな。許してあげてください。
我慢している人には、ご褒美を。我慢できない人には・・・ホニャララ。
ところで、先週日曜日、近所のスーパーに行ったら、小麦粉類とパスタ、パスタソースが、驚くほど品薄だったんですよね。
それを見た私の頭に浮かんだこと。
また、バカがデマを飛ばして、世の中を混乱させやがったな。そして、それを真に受けて、誰かが買い占めやがったな。
詳しい事情を私は知らない。海外からの小麦粉の輸入が減るというのなら小麦粉の総量が減るから、この場合の品薄はわかる。しかし、いきなり品薄になるというのは、何か意図的なものを感じる。
いったい、誰が小麦粉やパスタを抱え込んでいるのだろう。
お好み焼き、たこ焼き、天ぷら好きが自粛中に突然増えたのだろうか。毎日粉もんを食う人が劇的に増えたのか。ご飯よりもパスタ、うどん、タコ焼きがいいぜよ、という日本人増殖中?
パスタはともかく小麦粉って意外と日持ちしないものなんですよ。ダニも環境によってはかなり発生しますしね。場合によっては、ダニを飼うために小麦粉をストックしているようなもんです。
我が家では、小麦粉をまとめ買いはしない。小麦粉を買って開けたら、すぐ冷蔵庫に保存する。それでもダニはいるかもしれないが、ダニの増殖は抑えられる(と思う)。
ダニに気をつけてくださいね。
ここで、また話は変わって、検察庁法の話題ですが、興味のない方とアベノ信者の方はご遠慮下さい。
アベノさんは、具体的なことを言わない。「私に責任があります」というが、責任を取った形跡が一度もない。
モリカケ問題から始まって、桜を見る会まで強引に幕引きをしただけである。「逃げるが勝ち」という責任の取り方だ。アベノ信者は、その強引な逃げっぷりに「頼もしさ」を感じているのかもしれない。
検察庁法の改悪を強引に進めているその姿も「頼もしく」見えるのかな。
ただ、今回は逃げきれなかった。アベノさんの誤算。それは、最初ツイッターを軽く見て「世論」だと思わなかったこと。
そして、有名人が参戦して積極的にツイートしたことに、感情的に反発した人たちがいつもながらの手法で、有名人たちを攻撃したことで、話が大きくなった。
炎上騒ぎさえ起こさなければ、あるいは、改正反対派とアベノ信者との対立がなければ、アベノさんは、いつものように強行突破しただろう。しかし、予期せぬことに、ツイッター内の対立が世論を作ってしまった。アベノ信者の余計なエネルギーが飽和状態を起こした。
ツイッターがアベノさんを逃げさせなかったのは、新しい現象だ。
ツイッターの印象がかわった。ツイッターは人とのコミュニケーションを円滑に取れるという点で、いいツールだと思う。
今回は伝達がうまくいった例だと思う。
しかし、あくまでも私の感想だが、それを他者を攻撃する材料に使う人が多く、さらに愉快犯的にデマや嘘をばらまく道具に使っている人も現状かなりいる。
どんな優秀な道具でも、使う人間がヘボだったら、道具としての意味をなさない。
目立っている人はなんでも叩くって、あんたらは週刊文春ジュニアか。
私も実はツイッターの使い方を間違っている。
アベノ政権の悪口が多いのだ。これは、いけない。反省しなければ。
終わりに、今回の私の感想。興味ない方はすっ飛ばしてください。
検察庁法を公務員の定年延長と一括りにする理由がわからない。ニュースサイトを見ると、アベノさんに近いと言われるクロカワケンジチョーの定年を延長すれば、アベノさんが検察を把握できるから、というまことしやかなストーリーが展開されている。
その真偽はわからない。アベノさんとモリホーソーが本当のことを言うわけがないからだ。
アベノさんは悪くない。アベノさんは知らないうちに政争に巻き込まれただけだ、というアベノ信者の主張もある。
それは誰かさんの検証に任せましょう。
検事は、確かに公務員です。しかし、一般の公務員とはあきらかに立つ位置が違う。
司法立法行政三権に睨みを利かすのが検察の仕事だ。真っ当な検事が、その仕事を放棄するとは、私には思えない。
矜持のないアベノ政権なら仕事放棄は当たり前かもしれないが、私は検察庁は、矜恃を持って仕事に関わっていると信じている。
政治家の行き過ぎた私利私欲をコントロールできるのは、検察だけだ。
定年延長は余計なことだが、政治的なしがらみを蹴散らして、検察の方には、任期満了まで政治に睨みを利かせていただきたいと思っている。
矜恃を持った検事さんは、定年延長なんかいらねえだろうよ! 検事長OBさんたちの意見書は救いだよね。
ペコリ90度のお辞儀。
ところで、アベノさんの言う「国民の皆さま」の「国民」て誰のこと?
彼の目には誰が見えているの?
一緒に、アベノさんとアベノ夫人と桜を見る人たちのことかな。
さて、朝メシにタケノコの炊き込みご飯とタケノコとカマボコの茶碗蒸しを作ったりしましょうか。
そういう、ささやかなことに喜びを感じる国民がいることに、あんたはゼッタイに絶望的に気づいていないよね。
でも、マスクはありがとうね。一生使わないけど。
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