メタリックアルビ

アルビとメタルと時々山

外交史上に残る(かもしれない)最悪の日

2010-09-24 22:40:59 | 日記・エッセイ・コラム

中国漁船が尖閣諸島に侵入した問題は、自分が思うに最悪の結末を迎えたと言わざるを得ない。これから日中関係が劇的に改善する可能性も無いとは言えないので、「自分が思うに」とした。

政府は那覇地検の判断としているが、そんなわけは無かろう。大阪の件で検察の威信が失墜しつつある中で、これだけの外交問題に発展した案件をたかが地検に判断できるはずもない。もし地検の判断だけで行われたのなら、そんな検察は国家反逆罪でいいと思う。

この件での中国の対日政策により、日本が経済的に厳しいところに追い込まれているのは分かる。それだけならまだいい。でも、現実的にはどうか。日本の国土と、中国で拘束されているゼネコン社員4名の生命まで相手に握られている。この状態で日中高官クラス同士での協議もないまま、日本が一方的に中国船長を釈放したのは完全な失策というしかないだろう。

いちばん情けないのは、日本政府は中国政府と交渉することすらできなかったことだ。たとえばだが(自分はこの人を認めないけど)、小沢が内閣の要職に就いていたら、そのパイプを活かして中国と交渉することもありえたのではないかと思ってしまう。要するに、今の日本政府は無策・無能をさらけ出しただけだということ。

これで日本は自ら現在中国から日本に対して発動している制裁(こう書くのもむかつく)と日本人拘束に対するカードを放棄してしまったわけだ。

政府の仕事は日本人の生命と財産を守ることではないのか。日本政府の対応に大きな危惧と怒りを感じた。

コメント
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