杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

日韓合作ドキュメンタリー『海峡をつなぐ光』上映会のお知らせ

2011-05-13 10:33:20 | アート・文化

 11日(水)夜、久しぶりに静岡県朝鮮通信使研究会の例会が開かれました。例によって、朝鮮通信使研究家の北村欽哉先生が、江戸中期に静岡に存在した唯一の大名・小島藩と白隠禅師と朝鮮通信使のかかわりという大変興味深い歴史秘話を紹介してくださいました。少し時間をかけて丁寧に報告させてもらいますので、しばしお待ちください。

 

 

 ところで研究会のメンバーより、これまた大変興味深い映画上映会のお知らせを頂戴しました。日韓合作のドキュメンタリー映画『海峡をつなぐ光』という作品です。

 

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 今から1400年前の飛鳥時代、ときの推古天皇が愛用していたとされる仏具・国宝「玉虫厨子」。法隆寺にあるって歴史教科書で教わったことがありますね。

 これと同じように、玉虫の翅(はね)で装飾された「玉虫馬具(鞍)」が、韓国慶州の古墳皇南大塚から出土されました。制作時期は玉虫厨子よりも100年古い1500年前。新羅王朝期のものだそうです。

 

 

 

 映画は、玉虫を介した古代両国の文化交流を再認識しようと、日本と韓国の現代工芸作家が、この2つの美術品の復元作業に取り組んだ・・・その過程を追ったドキュメンタリーです。監督はテレビ朝日「ニュースステーション」ディレクターを経て様々なドキュメンタリー作品を手掛ける乾弘明さん。俳優の西岡徳馬さんがナレーターを務めます。

 

 

 実は、復元に使われた玉虫は、20年間玉虫を研究し、世界で初めて人工ふ化に成功した藤枝玉虫研究所のもので、韓国の玉虫馬具の再現のため、1000匹の玉虫を無償提供したそうです。玉虫の取材・撮影には、藤枝の玉虫研究所や玉虫愛好会のみなさんが全面協力されたとのこと。

 

 そんな縁もあって、6月18日(土)13時30分から藤枝市の市民ホールおかべで 特別上映会が開かれることになりました。

 私にとっても地酒の取材等で愛着のあるまち・藤枝が、こういうかたちで日韓交流の懸け橋になるって素晴らしいですね! ぜひ多くの方に鑑賞していただきたいと思います。

 

 

日韓合作映画『海峡をつなぐ光』 藤枝特別上映会

◆日時 2011年6月18日(土) 13時開場・13時30分舞台挨拶、14時~15時 上映

◆場所 藤枝市 市民ホールおかべ

◆チケット 前売り1000円、当日1500円

◆発売先 藤枝市観光案内所(JR藤枝駅北口)、岡部総合案内所(藤枝市岡部支所近く)

◆問合せ 藤枝玉虫愛好会 TEL 054-648-1700(吉野)、藤枝玉虫研究所 TEL 054-638-4508(芹澤)