県内大学生の自主運営による課外ゼミ『天晴れ門前塾』第4期がスタートしました。5人の社会人講師がそれぞれの得意分野をテーマに、来年3月までの約5ヶ月間、学生たちにさまざまな学びの機会を提供する講座。過去ブログでもご紹介したとおり、私が組長(講師)を務めることになった<素頭記(すずき)組>では、以下のようなテーマで、地酒そのものと、地酒を伝える手段について考えるワークショップを行います。
天晴れ門前塾第4期 素頭記(すずき)組
「テーマ/呑む、観る、伝える」
日本酒のことを知っておくと、年上の友人が増えます。海外の人ともコミュニケーションがはずみます。
地酒のことを知っておくと、地元の水環境、農業、酒蔵のある地域の歴史もわかります。
酒造りは、自然の発酵物をコントロールする日本人のモノづくりの繊細さとプライドの証し。
知っておくと、日本人であることが、なんだか嬉しくなってきます。
そんな地酒の価値を、今、ドキュメンタリー映画に残すプロジェクトを進めています。
目に見える価値と見えない価値・・・どうやったら第三者に伝えられるか、映像作りの価値も含めて、現場でいろんなこと、体験してみませんか?
昨日(16日)夜は、アイセル21の会議室で最初の顔合わせ。集まった4人は女子ばかりでビックリしましたが、日曜の夜に、単位が取れるわけでもない課外講座に、わざわざ出向いてくるなんて、マジで学ぶ意欲のある学生たちです。頼もしい!
ゆうべは挨拶がわりに、私が過去に執筆や編集にかかわった地酒関連の雑誌を回覧してもらい、県が制作したビデオ『名水あり静岡県は酒どころ』と、私が作っている『吟醸王国しずおか予告パイロット版』の2本を観てもらいました。
映像に真剣に観入りながら、メモを取ったりする彼女たちを見ていると、自分が学生だったときの自堕落さが思い起こされ、心の中で赤面してしまいました。
彼女たちが生まれた頃から地酒を取材をしていた自分に、こうして地酒を語り伝える機会が与えられたということは、もちろん、いろいろな方々の紹介や配慮があってことですが、何か、目に見えない力に導かれて、今、こういう境遇に置かれているんだなぁと思います。
目下の悩みは、参加者の一人がまだ未成年(大学1年生)だということ。彼女に、地酒の美味しさを伝えるのに、どんな“現場体験”をさせようか、悩ましいところです。呑めない相手に酒の価値を伝える手段を考える…これはこれで、やりがいのある“挑戦”かもしれませんね!
素頭記組への参加は、今からでも大丈夫。県内の大学・短大・専門学校に籍を置く人なら誰でもOKですから、ぜひ事務局へお問い合わせください!