6月12日 経済フロントライン
都内に住む主婦の大木香さん。
大木さんがよく利用している通販サイトは
加工食品を中心に5~9割引きの値段で販売されている。
その秘密は
賞味期限が近付いた食品などが売られている
さらに安いだけでなく食品ロスを減らすことにつながることも魅力だという。
(大木香さん)
「日本が抱える大きな問題になっているんだなって思ったので
こういうことで貢献できるんだったら
どんどんしていきたいと思います。」
サイトを運営する東京渋谷の会社。
どうやってメーカーから商品を集めているのか。
この会社は社会貢献につながる方法を考え出した。
商品の売り上げの一部が慈善団体などに寄付される仕組みである。
メーカーにとってはブランドイメージを損なうことなく
商品を格安で販売できる。
(サイト運営会社 グラウクス 社長 関藤竜也さん)
「協賛するメーカーは立派な企業だという見え方を作るのも非常に大切なこと。
お客さんの方も知ってみたら
むしろ売ってくれてもいいよという風潮が高まって初めて
食品ロス削減につながっていく。」
家庭での食品ロスを減らそうという取り組みも始まっている。
都内で開かれたのは最近注目を集めている「サルベージパーティー」。
サルベージ=救い出す
家で余った食材を持ち寄り
楽しもうというのである。
プロの料理人が余った食材の意外な活用術を伝授する。
「ツナ缶でも油はドレッシングに使って
ツナは違うメニューに加えるとか
なるべく手元にある食材だけで完成させるように心がけています。」
冷蔵庫に眠て眠っていた缶チューハイはソースに加えて風味を出す。
春雨サラダに加えたのは余りやすい“おふ”。
乾燥したまま入れると食感にアクセントが加わる。
(参加者)
「柔らかいものの中にパリパリ感がある食感でいいですね。」
(イベントを開催した(フードサルベージ)代表理事 平井巧さん)
「サルベージパーティーを自分で開催したりとか
家で食材を使いきる工夫をするとか
そういったことで取り組んでいただければ
いずれは大きい輪になると思っていますので
そういったところに期待しています。」